オノゴロ嶋に天の御柱が立つぞ~
日本語がどの様に、何の為に創られた「音のヒビキ」と「文字」なのか?という事を古代日本語(上代語・神代文字)から探り、その後「古事記」の解読に挑むことをオススメしている私です。その方が面白さ倍増するから~
天の沼矛の矛先より垂れ滴り積もった「塩」が「淤能碁呂嶋」に成りましたよね。
その続きへまいりましょう。
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其の嶋に天降り坐して、天の御柱を見立て 八尋殿を見立てたまふ。
(『古事記』より)
天の浮橋(アメノウキハシ)から、淤能碁呂嶋へと伊耶那岐命・伊耶那美命が降りたってきましたよ~
二柱の神がまず為したことが
- 「天の御柱」を見立て、
- 「八尋殿」を見立てたまふ
という一連の「事(コト・言)」なのです。
まずは、真っ先に出現させた「天の御柱(アメノミハシラ)」とは何んなのか?というところから読み解いてまいりましょう。
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【天の御柱】とは、
新版 古事記 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)の解説によると、
”天上界と同質の聖なる柱をぱっと出現させられた”
と、あります。
「天上界と同質」である聖なる柱だと⁉
つまり、「天の御柱」とは 天上界をウツシた聖柱なのです!!
天上界にある「柱」をウツシたのではなく、「天上界そのもの」のウツシなんです。
次に、音のヒビキと文字から読み解いてみましょう。
「天の(アメノ)・御柱(ミハシラ)」
- 天の(アメノ)=造化の
- 御柱(ミハシラ)=御霊の柱+水(み)柱(はしら)
造化の御霊(造化三神の神意)の柱であり、造化の水柱(根源の原始の海の∞エネルギー)これが「天の御柱」の本質だと思われます。
ここで総合して意味を読み解くと
「天上界の造化の核(中枢)を映した柱」であり、この柱が「”天上界=造化機関”のウツシ」そのものである、ということになる。
地と地上の違いからすると「天界と天上界」も違うものではないか、と私は考えております。「天界の上」故に「天上界」なんじゃないか、と。
「天上界=別天」かな、でも別天→天へと造化機関(造化のしくみ)がウツシされ、更に天→地へと「造化機関」のウツシが成されていると思ってたんだけど…地の造化も別天のウツシなのか?それとも「別天の造化の核(中枢)」だけのウツシなのかな?
あと、興味深いことに「柱」と云う字は「木+主」でできていますが、この字に於ける「主」の部分は「土の上に焚かれた火」を表しているんだそうです。
水と木と土と火が揃った…土の上に焚かれた火が「造化の火」であり、「生命の火」となったということなんだろうか。
(つづく)