遂に「美斗能麻具波比」の字が当てられた意図の解読へ
日本語の「あ~ん」の一音一音のヒビキにはそれぞれに深い意味・意図が込められている。ということを古代日本語にふれ知ったことから「古代日本の智恵」探究が始まった私です。
今は「古事記」に挑んでおります。
では、伊耶那岐命が伊耶那美命を誘い為そうとしている「美斗能麻具波比(みとのまぐはひ)」とは何なのかを、言葉の音に当てられて漢字から探っていきましょう。
美斗能麻具波比
(みとのまぐはひ)
一般には「結婚」「男女の交わり」を示す言葉とされていますが、この字のクセ強な当て方!相当な意図を観じております。
では、それぞれの字の示す意味を見ていきましょう~
- 「美」=完全なる調和による 美しさ・気持ちよさ(理想的な姿)
- 「斗」=水を汲む用具(柄杓)
- 「能」=できる、成し遂げる力
- 「麻」=切りたった崖の象形、草木の皮や筋から線維をとり糸のようにしたもの
- 「具」=神をまつる時にお供えを入れる器である「かなえ」を両手で捧げ持つ様子の象形、意味は「そなえ・備わる」「整う」「器・道具」「つぶさに=具体的」
- 「波」=波、波動、毛皮の様に波打つ様子
- 「比」=同類、なかま、たぐい
ここから読み取れる意味は
”完全なる調和による生成(造化)を成し遂げるために、根源の原始海のエネルギーとアマ界の海・水のエネルギーを自在に汲み取り 生成エネルギーから線維をとり糸状と成し、具現化する波動の力を発生させる行為”
「美斗能」を強めに意識して読めば「完全なる調和を映し(ウツシ)現す(ウツス)神波のむすび」こんな感じでしょうかね。
「具」には
- 必要なだけ揃っている
- 充分に持つ
- 事細かに
- 常に具えておく能力・器物
って意味があるから…「そのむすびから生命核が生成される」という示しになっているのかもしれません。そこにDNAみたいなその生命の生成化育の全てのデータが揃えられているよ~ってことなのかしら?
何気に男女の交わりによる生命の生成って、この世で一番「造化三神の意」に近い造化なんでしょうね。
(つづく)