プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

【古事記を読む】国生み篇~「阿那迩夜志、愛~を」

「え」の音が持つ意味と力が見えてきた…かも。

古代日本の智恵~日本語のヒビキの神秘構造に迫るため、いろいろ研究中の私です。

やっと「古事記」の解読に動き出しまして~四苦八苦中っす。

 

 

 

間違った式順を直しまして、美斗能麻具波比に再び挑まれたイザナギイザナミなのでございます~

故 尓して返り降り、更に其の天之御柱を往き廻りたまふこと先の如し。

是に伊耶那岐命 まず言りたまはく、「あなにやし、えをとめを」とのりたまひ、後に伊耶那美命言りたまはく、「あなにやし、えをとこを」とのりたまふ。

(「古事記」より)

 

そういうことか!

「男唱女和」の条理(常理)ってのは、まず男が先に「女性を讃美する言葉を掛ける」ところにその本質があるんや~(間違いない)

なぜなら 女(をみな)は生命の生成化育の「御胞衣(生命を優しく包み育てる環境場)」やからや~つまり、ぶっちゃけて言っちゃえば「根源の海のウツシ」だからね。

 

だから先に讃美の言葉を掛けることで「扉を開ける」わけや~

なんかやっとわかってきたぞ。

 

では、「扉を開ける鍵」となる言葉の方を見てゆきましょう。

「あなにやし、え(をとめ)を」

意味:ああ、なんと愛おしい(乙女)よ

 

「阿那迩夜志」は最初の美斗能麻具波比で読み解きましたが

  • 阿=すべての法則、すべての声音・文字、すべての力
  • 那=美しい
  • 迩=近づく
  • 夜志=大深淵(大深海=根源の原始の海)の志(意志・意図)

「阿」は美しく近づく「夜志」に…美しいとは「調和の美」であり、「夜志に近づく」とは「根源の志=カム意」と融合・合一に向かうということではないだろうか。

「阿」はそこに向かい至るために在るということではないだろうか。

 

「阿那迩夜志」は、根源の造化の力を我が身にウツス為の詞(言霊)なのだろう。

んで、今日、注目するのは次に来る「愛(え)~を」の「愛」です。

 

”「え」の音・ヒビキに「愛」の字が当てられている”

ということを忘れずに「愛」の字が示す意味を見てゆきましょう。

「愛」

意味:そのものの価値を認め強く惹きつけられる気持ち、大事なものとして慕う心

『強く心惹かれる=引かれる』…抵抗しがたい「引力」を感じますね。

 

更にこの「心惹かれる・惹きつけられる気持ち」がどんなものかというのを この字の成り立ちから調べますと、

『人がゆっくり歩きながら後ろを振り返ろうとする心情』だというのです(‘Д‘)!

 

「愛」が示す、心にかかる強い「引力」の本質が「一元への回帰」にあるように思えませんか!?私にはそう感じられたのです。

 

なるほど、「愛=いとおしい」とはそこからくる感情だったのですな。

なんとなく、顕在意識では制御できない(困難)なのもこれで納得。

 

所有欲や独占欲、支配欲に繋がる「愛」は偽の愛で歪んだ自己愛なのでしょう。

ここに示された「愛(え)」は相手の素晴らしさを認め素直に讃美するものですから。

相手に一元が持つ大調和の美を見たのかもしれません。

 

(つづく)

 

 

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