なるほど、口にすることで「契約締結済」になってしまうのか。。
気をつけよう。。。
古代の智⇒古代日本の智⇒日本語のヒビキの神秘構造、と探究を進め~
今は「古事記」の解読に励んおります、私です。
では、解読の続きへ
しかして伊耶那美命答へ白さく、
「悔しきかも、速く来まさず。吾は黄泉戸喫為つ。然あれども我がなせの命、入り来ませる事恐し。故還らむと欲ふ。しまらく黄泉神と相論はむ。我をな視たまひそ。」と、かく白して、其の殿の内に還り入る間、いたく久し。
(「古事記」より)
ここでイザナミ命が何と夫(イザナギ命)に対し返答をしているかというと、
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「何故、もっと早く来てくれなかったのですか(悔しいです)。私は黄泉の国の竈で炊いた食事を食べてしまいました(それ故に黄泉の国の者と成った為、もう還れない)。然し、恐れ多くも我が夫がわざわざ迎えに来てくれましたので、なんとか還りたいと思います。黄泉神と交渉いたしますので、その間 私を決して覗き見てはなりませんよ」
と言って、その殿(黄泉の国の建物)の内に入り、しばらく出てこなかった。。
ここで非常に重要な「黄泉の国」と「地上界」における法則が語られております。
「境界をまたぐ法則(きまり)」が!
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黄泉戸喫(よもつへぐひ)
「黄泉の国の竈で炊いた食事を食べる」ことが、黄泉の国の者となる契約に同意したこととなるわけです。
「その世界の竈で炊いた食事を食べる」ということが、その界の住人になるというか…その世界の法則・神意に従うことを意味するんですよ!!
「食べる」「食事をとる」ことの意味が、「その界に取り込まれる」とか「その空間場の法則に支配される」ことを示すなんて~早く言ってよ~
でも、「竈で炊いた食事」ってのがポイント!
つまり、異界に行っても「生の果物」とか「水を飲む」とかは「契約」には至らないっぽい。(アダムとイブはリンゴ齧って楽園追放されたけど)
たぶん、その界の「火」により熱を加えられた食事に「契約の力」宿るんだろうね。
「竈で炊いた食事」=その界の「火・ヒの分霊」を身に受け入れる
ってことなんだと思う。
そうわかると、穀物の神が非常に重要なポジションにおかれていることも納得。
日本人が毎日ご飯を炊いていただくのも「毎日天地のヒを頂く」神事なのかもしれない。そう意識するだけで作用がかわってくるかもね。
「いただきます」って、そういう深意があっての言葉では⁉
異世界体験談でも、あっちで出されたものを食べなかったから帰ってこられた…的なこと語られてたなぁ。。みんなこの事知ってたのかしらね。
(つづく)