プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

ドラマ「ロア~奇妙な都市伝説」シーズン2 第1話:バークとヘア「医学のために」という大義~需要と供給の闇

 

 

バークとヘア: 医学のために

バークとヘア: 医学のために

 

これは・・・彼らを非難することは簡単だけど

医学の進歩の過程で実際にあったことなのです。

買い手がいるからそこに売り手が現れ新しい商売が生まれる。

「需要」が先なのだと強く思った話です。

 

 

ロア・シーズン2から

一再現ドラマに力と金が注がれてグン!と見応えある作品になっています。

ロア・シーズン1はナレーションべースだったので

昔あった事件を今詳しくしることがメインだったように思います。

 

シーズン1はドキュメンタリーであり書籍のような感じで

シーズン2は映画やドラマとして楽しめます。

 

 

 

シーズン2の第1話と第2話はある意味・・対になっていると思うので

連続して1回に見るか?2日連日で1話づつ見ることをおすすめします。

 

対になっていると私が思う理由は2話の感想後に書きます。

 

 

バークとヘア死体泥棒が連続殺人魔になるまで

 

先に言っておきます。

「ロア」での再現ドラマだけ見るのと

「バークとヘア」でネットで検索してくる情報とでは

印象に違いがあります。

 

『バークとヘア連続殺人事件』は歴史上有名な殺人事件です。

何度も映画化されているほどです。

 

バーク アンド ヘア(字幕版)

バーク アンド ヘア(字幕版)

 

 バークとヘアは金に困ってた。

貧困な生活で何とか金を稼ぐなかで

見つけた商売が「墓から死体を掘り起し解剖医に売る」という闇の仕事だった。

 

1820年代のイギリスでは医学研究のための解剖に使える死体が不足していたこと。

・また彼らから死体を買い続けていたノックス医師が

 仲間の医師がどんどん研究で世に名をあげる中焦っていたこと。

・バークとヘアたち街の貧困層の生活が酒と快楽に染まっていたこと

 

などが重なって起こった連続殺人事件ともいえる。

 

はじめは本当に死んでしまった人の遺体を医師に届けていた。

死体一体が7ポンドで売れた。

「状態がいいならもっと金を払おう」そう医師に言われていた。

 

闇であっても「儲かる話」というのはライバルが増えるモノ。

死体泥棒が増えたことで墓の警備が強化され

彼らは売る死体の確保に困っていた。

 

そんな時バークが目をつけたのが

酒場で結核で血咳を吐きながら酒を煽る年老いた娼婦の姿。

酒場の店員は彼女を厄介者扱いで追い出そうとしていたが

バークは闇商売で稼いだ金で彼女に酒をおごり飲ませ続けた。

 

泥酔し倒れ意識が無くなった彼女の口と鼻をふさぎ抑え込んで

窒息死させるまで時間はかからなかった。

 

こういして1度境界線を越えてしまうと

もう抑えがきかなくなり金のために、死体を売るために人を殺すことに

迷いはなくなっていった。

バーク曰く「どうせ捕まるにしても 1人殺すも16人殺すも同じ」という思考に!

 

 

貧困層の街に暮らしていたことの影響

 

安宿、酒場、売春宿、道には乞食という環境が

彼らにとってかっこうの狩場となってしまった。

 

強い酒を飲んで踊り狂う酒場では

娼婦や酔っぱらいが入り乱れ

町から消えても気づかれにくい人達が多かったのだ。

 

酒を奢れば相手は彼らを受け入れ信用してしまい

彼らの部屋についていって殺されてしまうのだ(;;)

貧困していると

「おごってもらうこと」や

「相手の金で飲む酒」というもに「得した気分」を感じてしまう

 

でも人というのは必ず見返りを求めているし、

金を持った人ほど投資金以上に回収しようとするので

自分が損することはしないものだ。

 

また彼らが闇の商売で稼いでいたことで

酒場では羽振りがいい姿を見せていたので

「金を持ってる」ということが人を信頼させる力にもなっていたのかも。

 

 

「医学のため」という大義により正当化された死体屋

 

ロアでみた限りでは

ヘアは殺人に対して罪悪感を感じているようだった。

それでもヘアが殺人を繰り返し死体売りの仕事をしたのも

バークがなんの躊躇もなく人を殺し死体を作りつづけたのも

「医学のため」という医師の言葉だった。

 

本当は自分の「金が欲しい」という欲を満たすために

闇の仕事に手を染めただけだが

「医学のために」という大義が自分たちの仕事を正当化していた。

 

これはね、

今の世の中も多い手法ですよね。

大きな大義を掲げて悪の道や闇の世界に招き入れるという・・。

 

需要があるから供給が生まれる、人は金になれば何でも売る

 

需要と供給は

完全に「需要」に支配権があるんですな。

 

だからこそ、現代では供給側が心理戦術に長けているのか?

 

このバークとヘアの話を見ながら

感じたことは

「人は金になれば何でも売る」ということ。

特に金に困っているなら状況なら神をも恐れないのだ。

 

 

殺人博物館に今も展示されているバークの骨

 

この事件の終わり、

それはヘアの裏切りによりバークは絞首刑に

ヘアは司法取引により不起訴になったそうだ。

 

バークは自分が殺し売ってきた被害者たちと同じく

その死体は医学の発展のために解剖にまわされた。

 

そして彼は今も殺人博物館に展示されている、

全身骨格標本として。

 

彼らが殺したのはロアでは16人だった。

2人で金のために手にかけた罪なき人の人の数。

そして彼らの殺人手口は

酔わせて鼻と口をふさいで顔を枕や布で覆って窒息させる方法だった。

 

このことは2話を見るためにも重要な部分です。

2話はとても裕福な上級貴族の婦人が犯した歴史に残る殺人事件です。

 

ロアを見ていると

人間って18世紀からそう変わってないし、

人が狂気の事件を起こすときの背景に似たものがあることが

わかってきました。

 

では、また~☆

 

 

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