彼の都市計画の中に「人種隔離思想」があったのか?
高級店が客を選ぶのに似ている話だなぁと思った。
意識高い系の都市計画が今の世界都市ニューヨークを創ったのか?
さらっと紹介された話だったので
ロバート・モーゼスの真意はまだ謎のまま
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番組の中で紹介された内容を元に「深夜の闇歩き」で
覗いてみようと思います。
ニューヨークの王:ロバート・モーゼス
1920年代のニューヨーク
ロバート・モーゼスは都市開発者として成功を志す
現在の世界都市ニューヨークの基礎を創ったのは彼なのです。
17才でイエール大学に入学、優秀な成績で卒業
頭がよく、スポーツでも活躍、周囲からの人気も高く
富裕層の家庭に育った彼は「意識高い系」ではなく本物だ。
番組ではモーゼスの望みは「金と権力」とされていたが
ほとんどの人が何気に望んでいるものなので
恵まれた階級育ちの彼にとっては望みというよりも
「得て当たり前のもの」という感覚なんじゃなかろうか?
でも、野心家だったのは本当らしい。
そうじゃないと都市計画を牛耳って街を変えようなんてしないもんね。
モーゼスは”有力者の自尊心を刺激するのが上手い”と云われている。
自分が育った特権階級の人々の交流から学んだのだろう(^^;)
彼は市政に進出
1929年には市長を説得し、最大の大規模開発に着手する。
モーゼスのニューヨーク開発計画
モーゼスはニューヨークの都市開発を牛耳ることをもくろむ
彼の描いたニューヨークの開発計画とは
”ニューヨークをヨーロッパを凌ぐ街につくりかえる”
というものだった。
今の世界都市ニューヨークは彼なしにはありえなかったのだ。
【ジョーンズ・ビーチ】
彼の計画の中に
”フランスの庭園のようなエリアをジョーンズ・ビーチにつくる”
というものがあった。
大衆がごった返す、何でもありの娯楽エリアと一線をかくした
「上流階級の人々が集う、行楽の場」をつくることにした。
ビーチの利用を上流階級の人々に制限する為に
ジョーンズ・ビーチをフランス庭園風の
上流階級の人々が集う憩いの場にするために
政治家であり都市計画者の彼が行なった
「ビーチの利用を特定の人々に制限する」の策とは?
ヒストリーチャンネルの「邪悪な天才知能犯たち」の中では
”モーゼスは根っからの人種隔離主義者でマイノリティーや貧しい人々を嫌った”
と紹介されている。
※ただいろいろ他の情報も調べてみると、極端なレイシストではないようです
彼が取った入場者制限策というのは
直接の制限ではなく、交通制限と街づくり権をうまく使って
「貧しい人々がビーチに到着できないようにする」というもの。
- バスの乗り入れを禁止
- バスが通れない高さの橋をつくる
こうして、車を持つものしかビーチに来られないようにし
1920年代のニューヨークでは結果として
「金持ちの白人専用ビーチ」を完成させたのです。
この橋は今も残っているんですって。
政治と権力と金と階級
モーゼスについてはニューヨークの大改革を成し遂げた
「マスター・ビルダー」と功績をたたえられている面もあり
”邪悪な天才知能犯”なのかは一概に言えない感じです。
政治と権力と金と階級の力関係が渦巻く中にあっては
彼よりももっと「邪悪な知能犯たち」がゴロゴロいる気がするので(^^;)
ただ、この件に関して番組内で使われた言葉
これはこの渦まく世界の邪悪な知能犯の特徴を捉えていると思った。
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”邪悪な天才は必ず、嘘をつき制度を悪用する”
”権力と支配が全てなのです”
ロバート・モーゼスについては本も出ているよ~
また違った印象をうけるかもね。
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いろいろな方向から
出来事を見てみるようにしよっと。
現在の都市計画の方が金と支配と権力が絡んで
もっと露骨に欲と金のための街づくりが進んでいる気が…
では、また~☆