「え、待って、あいつ…可哀そうじゃね!?」って思った。
闇深き悪と戦うキアヌの王道ストーリーものです。
キアヌがかっこいいんで見る価値はあるさ~
映画 フェイク シティ~あらすじ
ロス市警のバイススクワッド・チームの警官トム(キアヌ)は
囮・潜入捜査~違法すれすれな捜査や追撃で事件を解決していた。
多少強引な方法をとっても上が何とかしてくれるのだ。
そんな中、ロス市警の内務調査員がバイスの面々の調査をはじめる。
内務調査員がトムの元相棒でわだかまりを持つワシントンに
接触していることを知ったトム。
トムはワシントンと直接話をしようと、彼を追いコンビニに入る。
そこに強盗がやってきて、事態は思わぬ方向へ…
トムはこの時の強盗を必死に追うが
この事件には大きな裏があることに気づいていく。
トムが事件を追って最後に見つけた「隠されていた真実」とは…
※以下、ネタバレ有の感想となります
◆この世は光と闇・善と悪のカフェオレさ
もう、ストーリーは超ド級にハリウッドの王道モノです。
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でも、この世界・社会の「善と悪」「光と闇」ってのは
くっきり分かれているわけじゃなく
個々で見ても、全体でみても「カフェオレ状に混ざっている」ってのが
よく表現されてました。
凶悪を取り締まるために、悪を以って悪を征する警察官とか
悪の組織の一員だけど、上の指示でも顔見知りは殺せない奴とか
まーみんなが「善と悪の両方を内包してる」もんね。
その割合は人それぞれだけど。
なんかさ、今までは社会の善と悪とか
善の白粒子と悪の黒粒子があって
それが超極微の粒子で複雑に混ざっちゃってるけど
なんとか分離させて黒を排除するか
黒を白に変えて「全部白」へもっていけるんじゃないか、
って思ってたんですよね、漠然と。
でも、この映画をみて「あ、これは完全に混ざり合って別の状態になってるんだ」と今さらながらに気付いたのです。
珈琲とミルクを混ぜてカフェオレにしたら
もういくらまってもブラックコーヒーとミルクに分離しないのです。
カフェオレを美味しく味わうしかねぇ~のさ。
当たり前のことなんだけど、今まで考えになかったんだぜ~
◆「あいつ」が可哀そう…
トムの無茶につき合った新相棒ポール(クリス・エヴァンズ)がさぁ
「あいつ可哀そう…」なんですよ、見終わった後の感想はこれに尽きる。
イイ奴すぎたんかなぁ
経験不足でヤベー奴の相棒になっちまったからかなぁ
極悪と対峙するにはピュア過ぎたのかもしれません(;;)
やっぱ悪と対峙する時は「善と悪」の両方を装備してないと危険なのかも。
ソウちゃんだって片手悪魔だったし!
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◆無茶する警官のキアヌはやっぱりカッコいい
キアヌがかっこいいし
キアヌにピッタリの役だし
キアヌの人間味あるアクション堪能するのに
ちょうどいい映画です。
どんどん人間離れしたアクション達人になっていくキアヌ様ですが
この作品はとても「人間味あるアクション」となっております。
日本好きでフラッと日本に遊びにくるキアヌ様の
ふだんのほんわり感もいいよね。