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ニコラス・ケイジが…ビッグバンセオリーのハワードに見える…
そんな映画「ノウイング」です。
映画 ノウイング～あらすじ
小学校の創立記念日のイベントとして
50年後の未来を子供たちが想い想いに
絵に描きタイムカプセルへ。
皆が絵を描く中
1人の少女は何かに取りつかれたように
数字の羅列を紙いっぱいにみっしりと書き込んでいて…
50年後開けられたタイムカプセル、
あの少女の書いた紙を受け取ったのは
この小学校に通う少年ケイレブだった。
ケイレブの父はＭＩＴの宇宙物理学者ジョン（ニコラス・ケイジ）で
妻を事故で失ってから、息子を心配するあまり過干渉気味…
タイムカプセルにあった奇妙な数字の手紙を受け取って以来
ケイレブとその周辺に異変が起きはじめる。
ジョンは息子が手にした奇妙な手紙が気に成り
描かれた数字の意味するものを調べ始め、
それがここ50年間に起きた大きな災害と犠牲者数の予言であったことを知り驚愕する。
紙に記された「これから起きる」あと3件の災害・事故を防ぎ
なんとか犠牲者を出さぬようにと奔走するジョンであったが
「運命」は彼と息子を思わぬ方向に導いていく…
※以下、ネタバレ有の感想・考察となります。
迫りくる「終末」、選ばれし者たちの選択
どうやら「この世界はもうダメだ」と判断した
上の存在’（観察者・この世界の管理者）により
この世界のリセットボタンが押されたようです。
どこまでがリセット対象かは不明ですが
とりあえず「地球」は一度太陽フレアにより焼き払われ
何度目かの「滅亡と再生」に入ったようです。
ここで興味深いのが「上の存在」が接触してきた
選ばれし存在の地球人（人間）たちです。
50年前に彼らの声を聞き「預言者」となった少女ルシンダ、
彼女は50年後にケイレブとアビーを「あの地」へ導くために選ばれたのでしょうか？
本当は50年前に「終末」がきて
リセットされるはずだったのを当時の彼女が「新天地」を拒否したから
次の運命の子までの導き手とされちゃったのかなぁ…と私は勝手によんでいます。
ケイレブとアビーにも「行かない＝地球に残る」という選択も
在った気がするんですよね。
なぜならケイレブが終末前夜か当日に
50年前のルシンダのように数字の羅列＝予言を
何かに憑りつかれたように書き綴っていたから。
新しい可能性が実はそこに生じていたんじゃないかね？
どうやら観察者＆管理者たちは
この世界の存在に干渉はすれども
行動の決定権は奪ったりしないらしい。
未来を暗示する黒い兎と白い兎
物語の冒頭で、まだ何も知らないケイレブが手にしていたのは
一匹の「黒い兎」だった。
その黒い兎を確か『小屋』に入れてた気が…
物語の終盤、選ばれし者として
新天地に向かうケイレブとアビーがその腕に抱いていたのは
真っ白い兎（2頭）だった。
一匹の黒い兎は、
預言者となり1人50年後の終末に向け恐怖と戦いながら準備を進めていたルシンダを示していたのか…それとも「焼き消される地球の人類」を暗示していたのか…？
二頭の白い兎は、新天地における「はじまりの人間」に選ばれた
ケイレブとアビーを示していたのか…それとも白き清浄な新天地からのリスタートを暗示していたのか？
兎は繁殖力あるから
つがいの兎は新たな地で再び人類が繁栄するという希望を示してくれたのかな。
そう考えると、冒頭の黒い兎が1匹だった意味って
分断され攻撃し合い「共存・共栄を忘れた現・人類」のメタファーってこと!?
胸に刺さるわぁ。
終末のその時をどう迎えるか？
あと数分後に地球が焼き消される…と知らぬ群衆が
慌てふためき 混乱し「我先に」と行動をとる中
すべてを知るジョンは
残された自分の家族を求め実家に向かいます。
そこでとても穏やかに家族と共に
最期の時を迎えるのです。
もしかしたらジョンは「滅亡の先」も知っていたのかも。
滅亡と新生が繰り返されていて
その大きな循環の中で再び生をうけることや
また「縁」ある人たちと出会えることを。
息子との別れの際に想像を超えた世界を覗きみたから。
「知る」ということは、未知の恐怖の克服の唯一の手段なのかもしれないですね。
多く「知る」ことで、恐怖の裏に希望も同時に存在しているとわかってくるのかな。
「知る」を楽しんでいる私の体感では
「知る」ことで「見える世界の可能性」がグンと広がる感じです。
聖書でも「終末」～新世界へと続いているもんね。
ケイレブが神がかりのような感じで書きだしてた数字が気に成ります。
