偶然にも「108時間」を見た後に「127時間」を観ました(^^;)
でも、、、こちらは観ていてだんだん「痛み」に共感していく危険な作品だった。
「助けて!」って叫んでも
今この世界には自分ただ独り…そんな絶望の127時間を
これからあなたも疑似体験することに…
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1つの決断が生死を分ける。
あなたは「何としても生きる」方を選択できますか?
映画 127時間~あらすじ
これは実際にある青年に起きた壮絶な127時間の戦いの記録。
登山家アーロンの自伝「奇跡の6日間」を映画化した作品です。
先に言っておくと、
人体切断系のシーンがダメな方は視聴ご注意ください。
◆127時間の孤独な戦い
2003年4月25日の金曜日の夜
アーロンは週末の冒険に向け準備中で
妹からの着信も無視して
車に乗り込み夜の道をひた走る。
ユタ州のキャニオンランズ国立公園にキャニオニングへ
翌朝、彼は自転車で大自然の中を走り
その後は徒歩で目的地を目指すことに
この冒険の様子はキャノン製のハンディカムで記録中
途中、道に迷っていた女子2人と出会い
ガイドを買ってでて秘密の場所にも案内
その後は再び独り冒険を続けるアーロン。
ユタ州中部グリーンリバーの
サン・ラファエル・スウェルと呼ばれる地域にある
目的地のブルー・ジョン・キャニオンに到着
スロット・キャニオンのキャニオニングを楽しんでいる時
岩と共に滑落してしまう…
右手が岩と壁の間に挟まれ身動きが取れなくなってしまう。
ガッチリ挟まった右腕、
ビクとも動かない360kg以上の岩球、
わずかな食糧と飲料水…
リュックにあったロープで体を固定することに成功したが
広大な国立公園の中の岩壁の隙間にいる自分に気付いてくれる人はいない。
身動きが取れない中、時間だけゆっくり過ぎていく。
右腕の感覚は無くなっていき、
だんだんと意識も朦朧とし始め
家族との平和な日々や別れた彼女との日々の幻想に
囚われていく。
このまま死を待つだけか…と思った彼は
冒険記録ように携帯していたビデオで
家族へのメッセージを録画し始める。
現実と幻想の区別もつかなくなっていく中、
アーロンは「生きる」為にある重大な決断を下す。
必死に手持ちのマルチツールのナイフで岩を削っていたが
岩を削ることをあきらめ…ナイフを挟まっている右腕に向ける。
しかし、岩を削っていたナイフの小さな刃は既にボロボロで
皮膚を斬ることもできない。
夜の寒さ、日中の日照り、激しい雨に晒されながら
彼は「生きる」為に更なる過酷な決断をする。
最後の望みに見つけた、ロープを買った時にもらったおまけのナイフ…
でもこのナイフでは小さすぎて骨は斬れないだろう、
そこで彼は大胆な手法をとることに。
目の前で繰り広げられる
127時間の「死と生」の狭間の孤独な戦いに
いつしか見ている「あなた」ものみこまれていく。
生きて戻るために
アーロンと同じ選択ができるだろうか?
人間の「生きる」ことへの執念の強い力
生と死が迫る空間にアーロンはいた。
生きることをあきらめれば、そのまま意識を失うか
気絶して朽ち果てていたことだろう。
でも、「何としても生きる」と決めて
そのために「大きな犠牲を払う」決断をした彼は
自分の右腕を捨て、生き延びることができた。
私でも状況から
「右腕を切り落とせば、ここから移動できる」ってっことはわかる。
でも、普通はそこから行動にうつせないはず…
だって、自分で自分の右腕を切り落とすんですよ(><)
道具も無いのに…あるのはマルチツールの小さなナイフと
ロープのおまけについてた小さなカッター…
「できるわけがない」不可能だって思っちゃうはず。
私はたぶん不可能だって判断しちゃうタイプ。
だって切り落とした後に出血多量で死ぬかもしれないし、
切り口から菌が入り酷い感染症起こしたり
更なる痛みと惨状の中、死を待つだけかもしれないもの。。
悪い方に想像が膨らんでしまうのです。
手を切断後に助かるイメージよりも
手を切断する時の苦痛や
右腕のない状態でこの荒野を独りどう助かるのさ?
って想像に恐怖してしまう。。
でも、実際にその状況になった人間アーロンの
生きるための的確な選択と決断に驚かされっぱなしです。
「生きる」と決めたら
ここまでの強さを人間は持っているのか!?
「なんとしても生きる、犠牲も覚悟」となった人間は
恐怖に負けないということを彼に教えられた。
どんな状況でも諦めないで道を探す
これが大事ですなφ(..)メモメモ
過信と油断が危機的状況を招く
ここまで、アーロンの「生きる」強さを褒めてきましたが
ここからは逆方向からの感想です。
調子にのって油断しすぎやで!
自然を舐めてはイケないっていってるやろ!
と、まず言ってやりたいって気分にもなった(マジで)
BBAは観察の鬼なんで
ある時、家族を中心に
人がミス(こぼす、転ぶ、など失敗)を犯すのは
どんな時なのか無意識に観察しており
発見したのです。
「集中していない時」だと。
日常のなれた動作の中で
話ながら動作をする時など
〇〇しながら△△する時に事故は起きる。
気持ち、意識が動作に集中してないと
事故やミスを起こしやすい。
時にそれはケガなどの危機的状況を招くのです。
アーロンも冒険なれした自分への過信と油断が
今回の事故につながった。
誰にも行き先を言わずに、大自然を相手に冒険に出かけるなんて…軽率やで!
誰にも自分の時間を邪魔されたくないけど、
危険な状況になったら守って、助けてって無理やで!
何度もいってますが
”自然を舐めてはイケない”
本当に怖いから。
どんなにキャンプやハイキングや登山がブームになっても
自然を恐れうかつに近づかない運動音痴でドジを自覚している私です。
127時間の死闘を制し彼はヒーローになった
アーロンの生還物語は
広く知られるモノとなり
彼はヒーローとなったようです(^^;)
死を覚悟し、絶望の中にあった青年が
127時間の死闘の末、右腕を失いなんとか生還したら
アメリカ中に知られるヒーローになるとは…人生ってわからんもんだ。
その後のアーロン(本物)の様子は
映画のエンドロールで観ることができます。
その姿にも驚かされた。
死を前に見るといわれる
「走馬灯」の映像の中で
願う未来の映像もあったことが印象深い。
更にその願いが実現されたってのも凄い。
人間てやっぱり
とんでもない力を持ているよ、
追いつけられたらドカンと本来持つ力100%発揮するのかも。