私の好きなエド・ハリスが出てるやないか~ってことで
見てみたら~鏡の演出の秀逸さに唸ったぜ~
【映画ザ・クリーナー~感想】
鏡が真実を映し続けていた!
非常に印象深いシーンがあって、「あっ!?」と叫んだ。
正義と欲、信頼と裏切り、罪と罰、家族と孤独と
コントラストを成すすべての要素が正反にゆらぎ反転し始めるのです。
んで、私が印象深いと思った「鏡のシーン」なんですが
正確にはガラスに反射して映る像から始まり、次に鏡が映す不思議で印象深い像へと見事な流れで「ある人物の実像」を映しだしているのです。
鏡の中の虚像の方が目の前の実物よりも実像を描いているわけです。
ガラスに映るその人物のシーンでは
実物は主人公と正面から腹を割って話す親友の姿なのに
ガラスに映った姿は”まるで主人公を後ろから刺している”ようでした。
もしくは主人公を後ろから抱き、耳元で悪魔の囁きをしているようでした。
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そこから、主人公の後ろにある薄汚れた鏡が映すその人物がまた一段と印象的なのです。”顔がうつらない”のです。主人公の真後ろにあって、その人物と主人公は向き合って大事な話をしているのに、その人物の首から下しか映っていないのです。
そう、主人公の目の前にいる人物は『顔の無い人物』なのです。
それが意味する処って深いと思うんですよね。
なんか、この演出だけでも震えたぜ~