いろいろと切ない映画だった…特に最後の写真群に心がギュッと握りつぶされる感じだ。
【映画ストーカー~感想】
※午後ローにしては「攻めた」セレクトなのではないでしょうか?
ロビン・ウィリアムズの役作りが凄い!
画面に現れた瞬間「ジェフリー・ダーマ」を思い出した。
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それに表情や所作は時折…「サイコ」や「レザー・フェイス」のモデルとなった殺人鬼エド・ゲインの影を感じたりも。。。
この映画の主人公サムはどこか「ギリギリの精神状態で生きている、ギリこっち側(社会秩序に従う)人」っぽさで溢れていた。怖いくらいに。
でも、そのギリギリな状態は「いつ境界線を越えてもおかしくない」ように見えたし、いつ彼の心・精神が「爆発=崩壊」してもおかしくないようにも見えて怖かった。
そもそも「家族」に縁のない彼が職を失ってからの「何も失うモノがない、無敵状態」はいてからは超怖かった…。
彼のギリギリな精神状態をぶっ壊した一撃は「当たり前にもっている幸せ」に気付かず、感謝もせず、それを自ら壊すように「家族を裏切る父」の姿でした。
これは彼と彼の父との関係が色濃く影響しております。
彼の本心は「父親に息子として普通に愛されたかった」という願望があったんじゃなかろうか。だから理想の女性とその息子に「自分の息子、理想の父親である自分」をウツシていたのかもしれない。
特に、最後に彼が撮影していた1本のフィルムにあった写真たちが…切ないんですよ。
そこに写されていたのは「この社会の中での彼の存在のウツシ」のような感じでした。
『そこにいつも在るけど、だれもその存在を気にもとめないし、見てもいないし、在ることに気が付いていない』そんな写真群でした(;;)
せつなすぎるやろ~