名優たちのガチンコな演技のぶつかり合いがここにある。
【映画 危険な情事~感想】
日本の心、侍の心得、合気道の精神、
それにこの映画の主題であろう「蝶々夫人」の主人公の日本少女の心…
何もわかっていないんだなぁ~というのが率直な感想っす。
故にやはり「我欲のままに」お互いに突き進み、
好意(行為)から憎しみ合い、罵りあい、奪い合いに発展しちまうんやな、彼らは。
”支配欲が強すぎるんじゃ~”
愛の形を装った支配欲の恐怖がここに見事に描かれている!
男は「都合のいい、ものわかりのいい女」を浮気(遊び)相手に求め、
女は「運命の出会い」と思い、男を自分だけのモノにしようとした。
この「想い」の差が生む軋轢がエグイすぎる~
ストーカー化し暴走する女、どこまでも逃げる男
妻と娘に危険が迫り警察に相談しに行った夫に対する警部の言葉が芯を喰っている。
『自分が蒔いた種でしょ』
あと、個人的には「子供部屋の壁に貼ってある大きな絵」
子どもが描いた「自分」なのか友達なのか?の半分飛び出しす絵本風に立体な絵!!
これがめっちゃ怖いんですけど~「IT」のピエロくらい怖ぇ。
⇓
でも、ラストは考えさせられます。
全然「蝶々夫人」と違うやないか~と叫んだ。
しかも、なんで旦那の浮気の後始末を奥さんにやらせてるんや~とモヤっともした。
しかしよく考えれば この不倫騒動で「まったき被害者」は彼女だけだたら…審判をくだせるのは彼女だけだったのかもしれない。
実は奥さんの方が「蝶々夫人」に近いんだよなぁ。