何かが狂っている街「富沼市」で起きる
数々の怪異現象…それらがだんだんとねじれた時間の中で繋がっていく。
個人的に須田健太君のベッドシーン(?)に驚いた作品
なぜ、彼だけ豪快に乳首を出していたのか??
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原作は漫画
では、さっそく映画感想日記へ
映画「不安の種」あらすじ
何かが狂った街「富沼市」
この街で起こる怪異現象を
- この街に戸建を買い越してきた4人家族
- バイク便の心優しき青年「巧」
- 大学生でバイク乗りの「誠二」
- 怪しい美人女子大生「陽子」
彼らの視点から見ていくことに。
富沼市の道路に湧く「這う目玉」
そのハウ目玉を歩道橋の上から見つめる人
富沼市に引っ越してきた鹿野一家を襲った悲劇
バイク便の巧が配達の途中に声をかけられ助けた誠二
生垣にささった状態の誠二を引っ張り出した匠は悲鳴を上げる…
その姿は、「生きてる人間、生きていられる人間」の状態ではなかったのだ。
そして、巧と誠二を遠くから見つめる
何やらワケありの美女・陽子
誠二を助けた時のショックからバイク便をやめ
レストランでバイトをはじめた巧み
そこで彼は店の奥の角の席に座る男性の姿を見つける。
見せのスタッフは男性客の存在に気づいていないようで
巧はお冷のコップを持ち彼の席に向かう…が先輩スタップの陽子に止められる。
「あれが見えるの?」
「関わっちゃダメ」
そう言われ一度は無視するも
どうしても気になって巧は男性客にお冷を運び
彼に声をかけてしまう。
その日から巧は、この男性霊に付きまとわれるようになる。
巧は恐怖から外に出られなくなり
「この街は変だ、この街は狂ってる」と、つぶやくきながら
だんだんと心を病んでいく…そこに陽子がやってくる。
そして、徐々に
陽子と巧、陽子と誠二の関係から
だんだんとこの街で観てきた怪異現象に
1つの繋がりが見えてくる。
散りばめられた日常に潜む恐怖と時間のねじれ
散りばめらた日常の恐怖が
時間のねじれの鍵になっているように見える。
①引っ越してきた4人家族が歌う「地方の童謡」みたいな曲
この歌が非常に不気味なのだ。
この不気味な歌詞を不気味な曲調で歌う家族の笑顔が
更に不気味さを増し「恐怖」を煽る…
この歌こそ
日本各地の「村社会×独特な信仰」の不気味さを比喩しているのかも。
この歌がオチョナサンを引き寄せたのではないだろうか?
②段差で転倒し流血する父
新しい家に引っ越してきた鹿野一家。
引っ越し業者が「トラ馬運送」なのも怖いが
私が思う「時空のねじれ」発生ポイントがここ!
“段差で転倒し怪我をする”という
日常に潜む一瞬「頭が真っ白」になるシーンで
カメラが天地逆になるのだ。
これは「逆の世界=オチョナンさん達の異形の者の世界」に
時空がスイッチしたことを表しているのでは?
③突如道をふさぎ、目の前に立ちはだかる「フランス語の壁」
大学生でバイク乗りの誠二が
富沼市をバイクで走っていると
突然道がふさがれ、ブロックの壁が現れる。
その壁には「フランス語」と書かれた看板がポツンと貼ってある。
まさに大学生が第二外国語でぶつかる壁ではなかろうか?
④誠二の家の扉に貼られる謎のシール
誠二がひとり暮らしをするアパートの扉に
謎のシールが貼られてる。
こういった不気味なマーキング、
シールや落書きは日本中で見らる恐怖である。
しかも、誠二の家に貼られているシールは
「必ず死ぬシール」なのだ。
このオチョナンさんの顔マーク風シールの「死」から
誠二が3度も助かるのは偶然ではないだろう…
⑤暗闇、突然の停電の恐怖
時空が大きく跳ぶポイントは停電である。
停電の暗闇の中で懐中電灯の小さな光が
まったく別の時空間にある2つの家族をつないでしまったようだ。
他にもまだあるので探すべし!
他にもまだまだ日常の恐怖ポイントたくさんあったよ。
真夜中に目覚めてトイレに行く時の恐怖や
少しだけ開いた隙間から覗く押入れの闇とか
個人的には陽子の「掃きだめ壺」が超怖かった!!!
BBAの考察:腕のない女
巧がゴミ捨て場で見つけたマネキンの腕
その腕を「返せよ~」と言って殴りかかってくる異形の女
これ、鹿野一家の消えた母親じゃない?!
斬られた腕が右腕だし、異形の女とピッタリ合うわぁ
あの時空で消えると
こっちの時空に異形の者としてやってくるのかな??
BBAの考察:誠二とオチョナンさん
私は最初の「何かが狂った街、富沼市」という部分で
大きな勘違いをしていたのかもしれない…
10年後に陽子と夫婦になり息子もいる家族となった誠二の父が
孫に会いに夫妻の家にやってきていて
「オチョナンさんの話」をはじめるのだ。
「悪いオチョナンさんには気をつけろ」と語るが
そもそもは「いいオチョナンさん」が通常で
子供達を守る土地の神のような存在らしい…
やはり「誠二」がいいオチョナンさんに守られて
悪いオチョナンさんからの執拗な「死の呪い」から
3度も逃れてきたんじゃないかと思うんですよね…
だって、みんな「誠二の身代わりになって死んでる」んですもの…
BBAの考察:本当の恐怖は無限の悪夢ループ
不安の種、「わからない」から生まれる不安が大きな恐怖に育っていく。
未知の者、異形の者への「わからない」からこその恐怖。
そこに自分の死を予感すればなおさら…
でも、それ以上の恐怖は
この映画が人間の最大の恐怖「自己の死」の先に
「永遠に続く悪夢のループ」を用意していたこと!
やめろ~!
自分が死んでから飛ぶべき世界も今からイメージしておかないと
別の魔物たちの世界にのみ込まれちゃうかもしれないよっ
と、いうことで
妄想特異なBBAは今日から天国をイメージして
眠りにつこうと思います。
ディズニー以上に夢の国を描いてやるわ!
では、また~☆