プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

【映画】イノセンス~感想:圧巻の「不気味の谷」 生命の本質はどこにあるのか?

イノセンス

とりあえず、この犬の存在が「救い」です。

不気味の谷 現象』を臨場感をもって体験できる映画です☆

 

 

 

 

 

 

◆映画イノセンス~あらすじ

 

ここから3年後の世界が舞台

ちなみに私はこっちで先に見てしまった。

ゴースト・イン・ザ・シェル (字幕版)

 

とにかく、少佐が姿を消して3年後

西暦2032年の日本(ってプライムビデオの説明にはあったが、ほぼ中華圏にみえた)

魂が希薄になったこの時代、

精巧な人型ロボットと機械化した身体を持つ人間と生身の人間が

存在する世界で続発するテロ・巨悪を取り締まる政府直属の機関・公安9課の

サイボーグ刑事バトーがある事件を追うことに。

 

※バトーは残された脳のわずかな部分以外は機械のサイボーグである

 

巨大企業ロクス・ソルス社製の少女型愛玩用ロボ「ガイノイドハダリ型」が

原因不明の暴走により所有者を惨殺するという事件が多発

本来は人間を攻撃することはないロボが何故?

 

被害者遺族たちは大企業と示談を不審な速さで成立させたが

被害者の中に政府関係者・公安関係者がいたことで

公安9課が密かに調査に動く。

その任務にバトーと親相棒トグサがつくことに。

 

捜査を進める中で、何者かに誘導されるかのように

だんだんとロクス・ソルス社の中枢に近づいていくバトーたち。

だが影からバトーたちの動きを監視し、

サイボーグである彼らの体と意識にハッキングするものが現れる。

 

バトーが始末した人間を襲った少女型ガイノイド

最後に囁いた「助けて…」という言葉に込められていた意味とは?

 

◆映像がすご過ぎて「不気味の谷」体験

この映画の本質に「不気味の谷」現象があるんだと思う。

人は「人間に似せてロボットを作る、でも人間そっくりになった時点で恐怖を覚える」

 

特にOPの少女型人形ハダリができるまでの工程映像が

音楽効果もあって美しくもあり同時に不気味過ぎでもあり「鳥肌」モノです。

 

人はロボットと人間の境界線、つまり

「自分と他との境界線」が無くなる恐怖に耐えられないのかもしれません。

その恐怖は「境界線が無くなると、相手に侵食され乗っ取られ己が消える感じ」に

拡大していくのかも。

 

仲良しで「お揃いのモノを買う」のは楽しいけど

仲良しの子に自分そっくりに真似されると不快感と恐怖心が湧く感じ

それもこの恐怖の類似なのかもしれません。

 

◆生命の本質はどこにあるのか?

この映画の世界には

  • 生身の人間
  • 機械化した肉体を持った人間
  • 人間に酷似したロボット人形

が存在しています。

これのどこまでが人間でどこからが機械なんですかね?

更には「感情」をインプットされたロボ・ハダリが登場。

もう、判断できる程の「差」は無い気がします。

 

故に「生命の本質はゴーストなのだ」とバトーはいう。

ゴースト=魂ってことらしい。

 

魂(思考する意識)だけになった少佐の存在を

あなたは「何」と捉えますか?

 

◆なぜ人は人間に似せてロボットを作るのか?

これ、なんでだと思いますか?

「神が自分に似せて人間を創った」ように

人間も神と同じことを成し、神になりたいのでしょうか?

 

何となく子供の頃は「ドラえもん」が実現する21世紀に憧れていたけど

現実社会は「拝金主義」で「儲け主義」のため「儲かるモノしか造られない」ので

この映画に描かれたような人間の代わりに「嫌なこと」を代行してくれるロボしか生まれないのかもしれません。

労働ロボや少女型セクサロイドとか…人間の欲望のままに技術が発展していくのか。

 

少女型ロボに違法改造でセクサロイド機能と

更に顧客の要望に応えて人間の少女たちを捕まえ

その「感情」を複製・移植するという魔改造っぷりに恐怖っす。

でも、実際に技術が追い付けば現実に起こりうるところが一番怖い(鳥肌)

んで、このガイノイドハダリを見て思った。

「人が人間に似せてロボを創るのは、完全支配の欲を満たす為かもしれない」と

加えて、もしかしたら普段は他の人間相手に抑えている欲望・感情を

全て解放する為なのかもと。

 

◆神は敢えて「完璧」な創造はしない

これは私の持論ですが

「神は敢えて完璧な創造はしない」はず。

神の創造というのは、「単純な法則」から生み出される「多様性」なのだ。

そして創造主というのは「突然変異」を楽しみに待っているのだ。

 

差異が変化を生み、そこから動きが生まれ

この世界は動き・変化をし続ける。

だから神の創造にまったく同じものは2つとないし

全くの対称性を備えた個体も無いんじゃないだろうか?

 

モナリザの顔が左右で違う表情なように

その違いを生むのがこの世界の創造の凄さなのかも。

 

でも人間は「完璧」「完全」さを求めてしまう。

追求してしまう。なんでだろう?

 

人間の顔も人為的に整えて手を加えていくと

有る点から違和感と不気味さが増していくのは

神の幾何学を理解していないからかもしれません。

 

「差異」が無いと「停止」してしまうのだ。

 

◆「魂には眼がある、それによってのみ真理を見ることができる」プラトン

この映画に多数引用されている世界の偉人たちが残した言葉。

その言葉を全部理解で来たら

この映画の「問い」に対し「正解」を導き出せるかもしれません。

 

中でもプラトンの言葉が印象に残っています。

”神は永遠に幾何学する”

 

気になった言葉をφ(..)メモメモして

色々と勝手に考察をたのしんでおります。

 

 

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