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【映画】籠の中の乙女~感想:父のエデンの園で育つ子供達 (過保護とエゴと無邪気な狂気)

籠の中の乙女(字幕版)

嘔吐物がのどに詰まって更に苦しさが増す感のある映画です。

工場を経営する裕福な父親が家族の為につくった「ポツンと一軒家」

それは父親がつくった理想の楽園のはずだった…

 

 

 

籠の中の乙女(字幕版)

籠の中の乙女(字幕版)

  • メディア: Prime Video
 

 

そもそもこのジャケットシーンだけでも

「ぐえぇ~」っとくる(;;)

もう大人になっているのに「少女」を着せられている・・

 

 

映画 籠の中の乙女~あらすじ

ギリシャの郊外にある裕福な家庭

工場を経営している父親以外、

母親も息子も娘たちも家からは一歩も外に出ないで暮らしている。

 

一家が暮らすのは街からかなり離れた郊外にある

高~い塀に四方を囲まれた

ポツンと一軒家で広い庭に大きなプールの豪邸だ。

 

子供達が「汚れ」ないように

外界とのかかわりは全て遮断されており

外の教育も受けさせず、両親が独特の教育方針で育てている。

 

家族で会話はできているが

両親が教える言葉は意味がでたらめなモノばかり…

だんだんと成長していく子供達は自分を持て余しはじめていた。

 

そんな中、青年になった息子の為に

父親は工場の女性警備員を「息子の聖なる処理係り」として

特別給を渡して家に連れてくる。

家までの道のりを知られないように、アイマスクをつけて…

 

この女性警備員クリスティーナが家に入ってきたことで

父の作った理想の楽園が少しづつ崩れ始める。

 

クリスティーナの聖なる指導に従わない長男により

イライラ、モヤモヤした気持ちを

この家の「世間知らずの少女」である長女にぶつける。

 

長女が欲しがる外のモノを与える代わりに

クリスティーナは少女に聖なる服従を求めたのだ。

外界の彼女との関わりにより

長女はどんどん外の世界に興味を持つようになり…

 

※以下ネタバレ有の感想・考察となります

 

父がつくった理想のエデンの園

絶対的な存在として家族の長に君臨する厳格な父

家族は外の世界を知らず、

父親が教える世界が家族にとっての現実となっている。

 

  • 家の外には人間を食い殺す猛獣の猫がいる
  • 外に出る時は車に乗らないと死んでしまう
  • 父に認められると褒美にシールがもらえ、子供たちはその数を競う
  • 家族の娯楽はホームビデオ鑑賞や歌ったり踊ったりだけ
  • 「犬歯なぬけたら大人の証なので外に行ける」

 

などなど、謎の教えで溢れかえった世界に家族は生きている。

楽園で暮らす者は皆、父に従順で彼を偉大な存在と思ってる。

 

神がエデンの園でアダムとイブに知恵の実(善と悪とを知る実)を

与えず禁じていたように、この父も子供たちに知恵の実を与えない。

その分「父に従順」であることに重きをおいているようだ。

 

父による過保護とエゴの楽園であり

教育や知る権利や「人間としての成長」を奪う虐待にも見える。

 

エデンの園で育った無邪気な狂気の子供達

ホントにゾッとするんですけど

子供達の遊びも「我慢ゲーム」

⇒熱湯に手を晒して誰が一番我慢できるか、

とか睡眠ゲームとか怖いものばかり(><)

 

更におもちゃの飛行機の取り合いで

兄と長女がケンカになるのですが

兄に力負けした長女が怒りのあまり包丁で兄の腕を斬りつけるんです!

 

他にも妹はハサミを片手にバービー人形みたいなやつの

手首、足首を切り落としては悲鳴を上げながら笑顔なの(><)

 

兄はといえば、思春期の鬱憤がたまっているのか…

感情に任せ大きな剪定ばさみで庭にいた猫をチョキンっと

響き渡る姉妹の悲鳴(なんだこの子供達)

 

でもみんなどうやら悪気はないんですよ。

腕を斬られた兄もその後普通に長女と遊んでいるし…

 

更に、この兄妹たちは…男と女の関係にもなっていくんですが

それも親が仕向けたことなのです。

楽園つーか…実験場に見えてくるなぁ…

 

楽園に現れた蛇と一家

父のつくった楽園にやってきたクリスティー

彼女は楽園に暮らす無垢な子たちをそそのかす蛇のような存在に。

 

世間を知るクリスティーナが

自分を雇った裕福な男が大事にしている無垢な娘を

もっともけがらわしい方法で服従させるのが快感だったのか…

それとも、ほんのイタズラのつもりだったのか?

 

とにかく彼女によって長女はどんどん

今まで知らなかった世界を知っていってしまう。

 

自分には名前が無いと気が付いたことが最大!

自分に「ブルース」と名付けたことで

一気に自我が芽生えていくのは見事。

そのきっかけはクリスティーナから長女が半ば強引に借りた

映画のビデオテープだった。

 

映画の世界と一家の世界はどちらも虚像

面白いのは長女が見た映画のビデオの世界も「誰かの創造物」であり

虚像の世界なのに、彼女が暮らす父親がつくった世界よりも

「本物の現実味」を彼女は映画の方に見出していたこと。

 

結果として

犬歯を自ら折り

父がつくった楽園というよりはゲージから

脱出に成功したかに見えた長女だが…

 

父の車のトランクから出られず

家の中でも外の世界でもない

狭間に堕ち、暗闇を彷徨う存在になってしまった

ように見えた(トランクの中でそうなったのか不明)

 

犬のトレーナーの言葉と父の子育て

父は犬を飼っているが

今は犬のトレーナーに預けている。

まだ躾が第一段階なんだそうだ。

 

全然、父にもトレーナーにも懐いていない犬の姿に

子供たちよりも「自分の意思」を持つ存在だと感じた。

 

何頭ものチャンピオン犬を育てている

犬のトレーナーの言葉が印象的

(※この映画の中でのことですよ)

”犬は粘土、僕が形を作っていく

どの犬もまっている、人間がしつけてくれるのを”

 

この考えって、そのまま父の子育てと同じじゃない!?

彼にとっては子供たちは粘土なのかもしれない。

従順な犬のような家族をもとめていたのか…

 

確かに家族に犬の真似させてたシーンあったなぁ。

 

とにかく、いろいろな意味で

嘔吐物がのどにつまったような苦しさ伴う映画でした。

 

 

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