Amazonプライムビデオで観てびっくりしたドキュメンタリー
(再現ドラマ?)「一夫多妻カルト教団を脱出せよ」
自分たちはキリストの直系だから純血を守るとか言いながら
教団一族男性たちのとんでもない地下独立国家!
しかも教団の女性の役割は1つ
「子供を産むこと」だという・・
自由恋愛はもちろん許されず
女性は教団側に言われた相手と
有無を言わさず結婚させられ
10人以上の子供を産まねばらならない・・・
しかも夫からの生活費や育児協力は無し!
教団では更に男たちからの暴力が日常化していて
女性は奴隷のような生活を強いられている。
そんな教団から逃げ出し、
今では教団から脱出を望む人の支援をしている
腹違いの3姉妹の活動を追った番組です。
3姉妹について詳しくは
「一夫多妻カルト教団から脱出せよ①」に
書いてあります(^^)
今日は実際に彼女たちに助けを求めてきた
2人の女性の脱出と
教団を追い出されてドラッグに逃げる少年の
サポートを紹介します。
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3姉妹に届いたSOS:リアの場合
姉妹の元には別の一夫多妻カルト教団内の女性からも
SOSが届きます。
リアはキングストーン一族教団ではなく
AUB(一夫多妻制を掲げるモルモン教分派の1つ)から
逃げたがっている19歳の女性です。
もうすぐ結婚させられるため
逃げ出さないように自宅に軟禁状態だという。
そんな中必死に3姉妹に繋がる人物を頼り
必死に「助けて」とサインを送ってきたのだ。
リアの夫には既に6人の妻がいて
リアは軟禁状態の家で彼の子供5人の面倒を
毎日見させられていたという。
リアも3姉妹と同じことをいっている。
「教団のために、たくさん子供を産むことが女性の使命だった」と。
リアはもともと父が大好きな娘だったが
10才の時、父に別の妻ができ
「父に裏切られた」と酷く傷つき
この教団の異常さに気が付いたという。
「結婚」したらこの地獄から一生抜け出せない!
と3姉妹に助けを求めてきたのだ。
3姉妹へのSOS:ハンナの場合
ハンナは3姉妹の「いとこ」です。
ハンナの父は一族教団のナンバー1であり
最高権力者、27人の妻と300人以上の子供がいる。
ジェシカたちの父は教団ナンバー2で
ハンナの父とは兄弟なのです。
ハンナのママは教団トップの父の第3夫人という立場。
ハンナのママは16人の子供を産んだという・・・
ハンナは教団ナンバー1の父とその第3夫人の子なので
監視の目もさらに厳しいものになっている。
更にハンナは既に教団内で結婚し
教団でも上の立場の夫の第1夫人という立場・・。
なんでそんなハンナが今、教団を逃げ出そうとしているのか?
理由は「自分の娘たちに同じ思いをさせたくないから」だそうです。
教団に女として生まれたものが負わされる使命と苦痛。
男の暴力に耐え、夜の相手をし、そこに自分の意志はなく
ただただ教団と男たちに従う人生を自分の娘に背負わせたくないのです。
暴力と神の名を盾にしたとんでもないルールに
女性達も「完全なる洗脳」には侵されておらず
理不尽な生活に耐えているというのが現状のようです。
教団を突如追い出された少年:イーサン
女性だけでなく
彼女たちの支援は「教団を追い出された少年」にも。
恐ろしいことに
一夫多妻カルトでは
教団をしきる「じじぃ共」が若い娘を嫁にするために
若い娘たちが恋してしまう可能性のある若い男性は
追放されるんだとか・・・
無茶苦茶や!
特にイーサンの場合は教団に疑問を感じていて
父と衝突していたせいもあり
ある日突然家と教団の敷地から追い出されたという。
3姉妹の末っ子アンドレアがイーサンを気に掛けるのは
イーサンが教団の外の世界になじめず
「ドラッグ」に依存しているから。
アンドレア自身も外の世界での孤独を知っているのです。
全てが教団とは違うし、
教団ではろくに教育もうけさせてもらっていないのです。
成人したら一族の建設会社で働くので
勉学は必要なし・・・という理屈のようです。
でも・・教団の権力維持のためでしょうね。
知識が身につき賢いニューリーダーが革命を起こしたら困るから。
教団脱出の決戦は日曜日!
リアもハンナも教団から脱出は
日曜日に決行されます。
なぜなら日曜日は礼拝でみんな教会に集まるから。
家から出ても目立たないし
リアはほぼ身一つで逃げ出してきて成功!
ハンナは子供たちを先に避難させ
引っ越しトラックを用意し
日曜日に家の家財道具をできるだけ
詰め込んで脱出。
と、まー物理的に逃げ出すのは
そう難しくもないのです。
難しいのは「その後」~脱出後の苦悩
逃げ出してからが本当の試練がやってきます。
- 教団内家族からの連絡や説得に屈しない強い決意と覚悟
- 今までの人生を全て捨てて無からの再スタートの恐怖と不安
- 教団と全く違う外の世界への戸惑い
- 資格も学歴もない中での仕事探し
などなど脱出後が本当に大変な苦難の道だといいます。
それでも3姉妹は外に脱出できて本当に良かったと言っている。
3姉妹も脱出直後は
精神的に立ち直るのが本当に苦しかったといいます。
もちろん生活も大変。
リアとハンナも脱出後が対照的
◆リアの場合
19歳と若く、未来への希望も持つリア。
ハウスクリーニングの仕事につき
アパートを借り
なんとか自分の力で生活をスタートしています。
高卒資格を取るための学力試験にも積極的で
自動車免許の取得にも意欲を見せています。
3姉妹のサポートもあり
生活に前向きで、外の世界にも上手くなじんできている様子。
自由な生活をかみしめていて笑顔がこぼれる。
◆ハンナの場合
教団内の家族との連絡を絶つことができず
3姉妹が新生活に用意した家も教団にバレてしまう。
そうしてまた新居に移動・・
また教団トップの娘の反逆を父が許すわけもなく
しつこく「連れ戻そう」としてきます。
そして結局・・・
ハンナは教団に戻っていってしまいました。
◆イーサンの場合
ドラッグがやめられず
何度もアンドレアの差し伸べる手を
自分でむげにしてきてしまったイーサン。
でも、アンドレアの紹介で
彼の話を聞いて、理解を示してくれるカウンセラーに出会い
一度は逃げ出したけど今は薬物依存から抜けるための施設に
入ったそうです。
最後の決定権は常に自分にある
リアにしてもハンナにしても
結局は「自分が選んだ道」に進んでいきました。
3姉妹がどんなに説得しても
面倒を見て支援しても
「何が幸せか」
「どう生きるか」
の最終決定権は本人にある。
子供のころから「その世界しか知らない」としたら
他の世界は恐怖でしかないもんなぁ・・・
どういった環境で育つかって大事なよなぁ。。
この話はここで終わらず
番組カメラは3姉妹長女シャネルとその母の
母子の葛藤を追っていくのです。
何が正しいか?
自分のこと以外は断言できないもんですね。
では、また~☆