前作「血を吸う粘土」がなかなか好きだったので
続編「派生」も見てみた。
ひと言でいうと:女優「黒沢あすか」無双!
たぶん、前作を見てから「派生」を見た方がいいよ!
前作の内容を知らずに「派生」だけ見ると
わけわからん世界なだけになってまうかも?
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を見て「カカメ」について知ってから
「血を吸う粘土 派生」へどうぞ
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映画 血を吸う粘土 派生~あらすじ
前作「血を吸う粘土」の続き、
カカメに惨殺された伏見恭三(演:津田寛治)の遺体確認のため
警察から連絡を受けた伏見の一人娘:果林
父の蒸発、母の死により幼い頃に佐奈家の養女となった果林は
父をずっと憎み恨んでいたが、父譲りの美術の才能を持っていた。
佐奈夫婦には果林と同じ年の実の娘「ミズエ」がおり、
果林の絵の才能に嫉妬する彼女との関係もあって
大学を諦め、果林は佐奈家を出て独り暮らしをはじめていた。
美大にには行けなかったが、絵を描くことを続けていた果林は
稀代の若手画家「木多天」が主催する美術制作キャンプに参加する。
山奥のアトリエに集まった女性アーティスト6人の中にミズエもいた。
ミズエは果林の前に現れると、小さな包みを手渡した。
それは火葬の後に果林が落した「伏見の遺骨」だった。
この「伏見の遺骨」にはカカメ(呪いの粘土)が潜んでいた…
水と血を得たカカメが彼女たちを襲いはじめる。
そして、あの事件後入院していた藍那先生(演:黒沢あすか)も
病室のベッドの上で悪夢うなされながらカカメ復活を感じ取り
カカメを封印するため再び動きだす…
カカメの暴走を止めることはできるのか?
カカメの呪いから助かることはできるのか?
※以下、ネタバレ有の感想文
女優「黒沢あすか」ここにあり!
若手の女優さんが揃いう中
この映画の突飛な世界、特に奇異な存在「カカメ」
観客のこの映画を繋いでいる要の存在が「女優・黒沢あすか」なのだ。
彼女の演技がこの突飛な世界と観客がいる現実世界を
なんとか繋いでくれている。
彼女の全身から溢れる「危機感」や「カカメと闘う覚悟」が
覇気となって見ている側を向こうの世界に引っ張っていくのだ。
若手の女優さんたちも頑張っていたが
やはり黒沢さんは別格だった。
特に「黒沢あすか」さんファンってわけじゃない私ですが
私が好きな作品の中にけっこう登場する女優さんなのだ。
そして、毎回存在感がすごい!
人間が持つ複雑なバランスを表現できる凄い女優さん。
狂気を感じる悪を演じる時でも、そこに哀愁を感じるし
愛に生きる女性や母親を演じても、
どこか1本緊張の糸が切れたら壊れそうな感じがいつも漂うのだ。
それに「色気」も自在に操れる感じ。
時代劇何かで見せる妖艶で影ある美女役もいいし、
どこか峰不二子っぽさあるんだよなぁ~
今作のカカメはグラボイドみたいだった!
前作よりもグッと「土と粘土」に徹していたカカメ。
ほぼ「小さな粘土の塊」のまま(^^;)
それがトレマーズのグラボイドみたいな感じなの(‘v‘)
小さなグラボイドが傷口から人体に入りこんで
最後には乗っ取るのだ!
寄生虫っぽくもある。
ラストバトルでは「カカメ」のあの姿を見せるのですが
あのカカメ像(人形)は笹野鈴音さんという女優さんが演じているんぜ~
カカメはCGじゃなくて、美術さん+女優さんのマンパワーの塊なのさ。
個人的に1人目の犠牲者さえちゃんが
カカメに侵食されて行く時の「顔」と
木多天のパッカーンをキメるカカメが好きです(^^)
油断してると津田寛治の俳優魂に襲われる
これは、私の感想ですが
「黒沢あすか(さん)圧勝だな~」なんて
半ば安心して映画を観続けていると
ラストにもの凄い
”津田寛治の俳優魂”に襲われる。
うわ~、マジか、津田さん!?
ってなった(^^;)
貞子くらい、前に出てくる!
やっぱり、俳優さんすごいなぁ
きっとこの作品に出てる若手女優さんたちも
今後もっと活躍されるんだろう。
果林役の女優さんが志田未来さんを彷彿とさせる方だったのが印象的。