本当に本人たちそっくりだった…伝説のF1レーサーふたりの
戦いぶりと人生を描いた実話映画「ラッシュ」見ごたえありました!
そもそも車に関しては
運転面も車の機械工学的にも「音痴・無知」な私ですが
この映画を観る前に「ルマン」のドキュメンタリ―を見ていたので
彼らがどんなに凄いレーサーなのか感じ取ることができました。
私のように車音痴な自覚があるかたは先にこちらを見てからどうそ
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※「ルマン24時間耐久レース」の密着ドキュメンタリーです
カーレースのリアルを覗いてから
こちらの伝説のF1ドライバー対決を映画でご覧ください。
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映画ラッシュ (プライドと友情)のあらすじ
1970年代、毎年2名の命が失われる程過酷な
F1レース界で伝説となった2人のレーサーがいた。
走りも性格も私生活もまったく対照的な2人、
プライドを掛けた走りと二人にしかわからない宿命の敵であり
認め合う友情関係が描かれている。
長身でブロンドの長髪にハンサムな顔でスター性抜群、
派手で自由奔放なジェームス・ハントは
走りも野生的で勘を活かした攻めの走りを見せる。
一方、ニキ・ラウダは資産家の息子でありながら
親の反対を押し切ってレースの世界に飛び込んだので
自ら資金の工面や交渉を重ねレーサーの座を手に入れる。
機械工学に精通しており、車体整備メカニック面にも参加し
「コンピュータ」と評される論理的思考で攻め、確実に勝利をものにしていく。
2人はF3時代からのライバルで
ラウダは派手で本能的なハントを「アホめ」と呼び
ハントは地味なラウダを「ねずみ」と呼ぶ(^^;)
お互いに挑発し合いながらも、存在は意識しあっている。
F1レーサーとして活躍し、好敵手となった2人
1歩先行くラウダをハントが追いかける形となっていた。
1976年のドイツグランプリは悪天候で朝から豪雨、
ラウダは危険すぎるとレース中止を訴えていたが
ハンスたちがトップを走るラウダに追いつく機会が1つ減ると反対、
結局レースは決行された。
ところが、このレースでラウダはクラッシュし機体は炎上、大ケガを負ってしまう。
顔面に重度の火傷と肺に大きな損傷を…
生死の境をさまよったラウダだったが
自分が不在となったレースでハントがポイントを詰めて生きていることをしり
奮起しわずか42日後にはレースに復帰!
再び1976年の年間ワールドチャンピオンの座を掛けた
ふたりの争いがはじまった。
驚異的な回復を見せ
ラウダがトップで迎えた最終戦の舞台は日本!
世界チャンピオンが決まる富士スピードウェイでの決戦の走りの行方は?!
最終決戦が日本だったことに胸アツ!
これがまた凄いんですよ。
富士スピードウェイに吹く山から風と土砂降りの雨(;;)
もうね、前が見えないのよ。
レースカーのタイヤがふく水しぶきも相まって
ほぼ視界ゼロのなか走っていくのです(神業)
最後に本物のラウダからハントへの言葉が
ここにものすごく重厚なふたりの関係が現れている
まさに「プライドと友情」
2人はスターだったので
周囲にたくさん人が寄ってきただろうし
2人と「友だちになりたい」「知り合いになりたい」って人は多かったでしょう。
でも、ラウダが語るハントへの言葉に
本当の友とは心の底から認め合い、ぶつかり合ってこそなれるもので
形式的な「友だち」とはまるで違うと教えられる。
一緒に楽しい時間を過ごす、以上に
一緒にしのぎを削って頂点を目指したからこそ得られる友情が
めっちゃ眩しすぎて私が灰になるところだった…
(何ものでもない私にはキツイぜ~故に友達いないのさ)
変に気を使い合ったり、心を読み合わない、
また変な期待を持たないからこそ本物の関係ができていくんでしょうね。
正反対に見えて、けっこう似ているラウダとハンス
映画では多少の脚色があるらしく
実際のふたりはF3時代からお互いに認め合い、気が合っていたらしい。
べたべたした友情ではないけどね。
どちらも実家が裕福で、レーサーになることを猛反対されて
その反対を押し切り、実家と縁を切っても
カーレースの世界に飛び込んだところも似ている。
ラウダに関しての資料の方が多い印象
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ラウダの大やけどを負った皮膚移植した顔は
確かに痛々しい姿だったけど
「北野武のバイク事故後の復帰会見」を見ていた私にとっては
そんなにひどい顔には映らなかった。
記者の失礼な質問にも勝手に奥さんの気持ちで
「顔のケガより生きていてくれることが大切」って思えたし、
同時にあんな事故の後でも
「レースをやめて」と強く云えない奥さんの気持ちを想い
胸が苦しくなった。
レースカーにはワイパーが無い
すげー当たり前のことなんだけど
豪雨の中、F1カーで走る恐怖を体感できた。
マジで視界がゼロ!
霧や煙の中を走っているみたい。
そもそも視線も低いし、ちょっと先くらいしか見えない。
オートマ限定免許の私には想像もできない!
細かく操作が必要なF1カーレーサーの運転技術が
もう神業としか思えないレベルなのです。
そもそも高度な機械と操作する人間の高度な技術力もセットなんだよね。
だから人も成長するわけで…現在の便利過ぎる機械任せの進化は正しいのでしょうか?
機械頼り、機械任せの生活をちょっと見直さなければ(--;)と反省させられた映画です。
車の走りも、運転上手い人もカッコいいぜ!
では、また~☆