このジャケット(?)ポスター(?)の文字デザインのセンスが
気になって、低評価なのも気になって観てしまった作品。
ちなみに「いきなり②から観た」パターンです(^^;)
それでも楽しめるのでご安心を。
そして、日本語版の文字デザインした方が
割と原版に忠実だったことに驚く・・・・。
ちなみに1作目はこちらです。
↓
完全にこの殺人鬼役の俳優さん(プロレスラー)さんの
屈強なでかい肉体ヴィジュアル頼みな感じの映画でしたが
最後の最後に「ジェイコブ・グッドナイトは『蠅の王』だったのか!?」ってわかった。
それまでは単にタフで屈強な肉体を思った
少年知能のおじさんかと誤解してた(^^;)
いろいろツッコミながら感想を書いていきます。
レザーフェイスの影響を強く受けている殺人鬼ジェイコブ
最後まで見ると
レザーフェイスではなく
「蠅の王」ベルゼブブだと気が付くのですが
でもベースはレザーフェイスへのリスペクトを感じるキャラ。
母親により狂気の教育、歪んだ信仰、歪んだ道徳を教え込まれ
人を殺すことでしか自分の存在意義を見出せない感じとか。
あのマスクもね、レザーフェイスに憧れてるの!?
ってなるよね。
背景はレザーフェイスですが
ヴィジュアルイメージはジェイソンのが近いかな?
ただジェイコブ・グッドナイトは
彼らと大きな違いがあるのです。
特に2作目は!
1作目のラストで死んだはずのジェイコブは
救急車で心臓への電気ショックによる蘇生処置を施されていた。
結局蘇生せず死体として検死官の元に運ばれたのだが・・・
しっかり蘇生していたのです。
1作目と2作目のジェイコブの違い
①目玉へのこだわり
1作目のジェイコブの特徴として
母の強烈な教えにより
「邪悪な人間」を殺してはその目玉をコレクションしていた彼。
目玉をコレクションする時もあれば
悪魔が映るとされる邪悪な人間の目をつぶすことも。
1作目のジェイコブの殺人鬼っぷりも
2作目では彼の記憶のフラッシュバックみたいな感じで
見ることができます。
ところが今回は「目玉」にこだわりがないのです。
あれ???
②トラップ無く屈強な身体で突進
1作目のジェイコブは
廃ホテルの中に殺人トラップを仕掛け
けっこう改造していたようですが
今回はそういった頭を使った戦術なしです。
とにかく「タフで屈強な肉体」で
相手を追いかけ殺していくスタイル。
基本は刃物で攻撃、あとは力で潰す・砕く。
それでも彼らがバラバラに逃げ惑うとこで
1対1の肉弾戦に持ち込むのは「賢い計算」なのかも。
③人間の命の限界を超えている!?
今回、1番注目すべきはココです。
1作目の終わりがジェイコブが転落のため死亡としたのに対し
2作目の転落後蘇生処置をされ復活したジェイコブは
血を全部青い洗浄液(遺体の洗浄用だと思われる液体)に
入れ替えされても一度は倒れますが結局ピンピンしているのです。
もうこの人、人間じゃないのです。
タフで屈強でどんなダメージうけても立ち上がるとか
そういったレベルではないのです。
彼は人間ではない!
「蠅の王」であり悪魔ベルゼブブなのです。
電気ショックにより完全に「蠅の王」となった彼
1作目を観た方の話によると
過去の死闘により頭に受けた傷(穴)に
虫がわき蠅がジェイコブの頭の中を住処としているようです。
1作目でホントに「人間としてのジェイコブ」は死んでいたのでしょう。
丈夫な肉体に虫と蠅が巣くう脳・・・電気ショックにより
脳にいる蠅が支配する体になったんじゃないかな?
そして蠅も長くジェイコブの母に洗脳された脳内で
暮らすうちに聖書に出てくる「蠅の王」悪魔ベルゼブブになってしまったようだ。
復活したジェイコブが母の遺体を見てしまったのも
ジェイコブの意識が消えてしまい意識をすべて蠅の王に渡してしまう
きっかけだったのかもしれない。
1作目はなんだかんだいっても
改心していない受刑者たちが彼の獲物だったようですが
今作は「邪悪な消すべき存在」という悪人はいなかったもの。
遺体に敬意を示さないビッチとかはいたけどな。
基本的に仲間想い、友達想い、姉想い、そんな人達が
今回は犠牲者に(;;)
殺した女を鎖で十字にはりつけたり、
姉を救おうと立ち向かってきた弟の腹を刺したり
イエスを思わせる表現も・・悪魔という強調か??
ビールとポップコーン片手に楽しめるホラー
色々書きましたが
宗教的な解釈で深読みしようとしなくても
映像がわかりやすく派手で
見るモノに感覚的に「痛み」を伝えてくる作品なので
ホラーをホラーらしく楽しめると思います。
何しても死なないのはずるいわぁ。
それ、先に言ってよ~って思った。
では、また~☆