プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

【深夜映画部】「スプライス」人間の本質は自己中心的:利益追求社会×科学と命の創造と親子という支配関係

スプライス(字幕版)

スプライス(字幕版)

 

企業の利益追求が先か科学技術の発展が先か?

鶏と卵と同じなのか。

どうも~思いがけず重いテーマてんこ盛りの映画を

見てしまったプロ独女みつまるです。

 

 

製薬会社の利益追求×科学者の研究

⇒新薬開発に役立つタンパク質を合成する生物の作成

 

画期的な新技術×新薬で世界的に莫大な利益を得たい製薬会社と

あらゆる生物を融合させ新生物をつくり最終的には

「人間と多生物のハイブリッド」をつくりたい科学者の思いが一致。

 

いったんは製薬会社から倫理的な側面からストップが出されるモノの

「ここまで成功してきた研究やめらるわけねーだろ!」

と新生物つくりを勝手に進める科学者夫妻をメインに話は進む。

 

人間の身勝手さがこれでもか!!!

って描かれた作品です。

 

人間が科学で創った生物たちの生き様から学ぶところ多めかも。

 

 

 

 

人間の病を治す為に成分搾取ように科学でつくられる新生物

 

ガンやアルツハイマーや人が苦しむ病を治せる新薬開発用の

たんぱく質を効率よく作り出す生物を製薬会社は求めている。

遺伝子学者は人間につぐ新しい知能の高い新生物をつくり出したい。

 

こんな人の欲が入り乱れて誕生した新生物1世代目は

巨大ナメクジ状の肉の塊(--;)オスとメスが一体づつ。

2体を接触させてみたところ口らしき部分から

何か触手のようなモノをだし接触しはじめる。

これがコミュニケーションなのか?交尾なのか?

そもそも生殖能力あるのか?不明。

 

効率よく新薬に必要なたんぱく質を製造できればいいので

製薬会社は先に進めたいのだが

科学者は更にその先の知能生物をつくりたいのでもめちゃうのね。

 

新生物1世代に人間の遺伝子を組み込みたいのっ

 

スプライス(字幕版)

ってことでこの画像中央の人間と新生物1世代目との

ハイブリッド「ドレイン」誕生!!!

 

 

より人間に近い新生物第二世代に親心が芽生える科学者夫婦

 

新生物第一世代は巨大な肉の塊ナメクジ状でしたが

新生物第二世代は大きなネズミみたない見た目で誕生!

でも一気に哺乳類に近い形状になり顔がある、頭部がある背骨があるぞっ

 

念願の生物の誕生であり

妻のエルサは旦那に内緒で自分の遺伝子を使った為か

急にこの新生物第2世代に母性が目覚めちゃって・・。

 

成長速度がめちゃ早いの新生物第二世代。

1分が人間の1日といった速度で成長。

しかも成長するにしたがって「人間っぽさ」が加速するのです。

 

人間の3~5歳児くらいの大きさ・見た目に成長した新生物に

「ドレイン」という名をつけ女児の服を着せ可愛がる妻エルサ。

夫のクライブは妻の態度に動揺と不快感を示します。

 

ところが、だんだんドレインの面倒をみる時間が増えるにつれて

夫クライブもドレインを可愛がるようになるのです。

夫クライブはもともと、そろそろ自分たちの子供が欲しいと妻にいってたしね。

 

奥さんは子供は欲しくないっていってたの。

妊娠子育てより研究!

男が妊娠できるようになったらいいのにって言ってた。

↑ここポイント。母になるつもりはなく、子育てよりも研究がしたいのエルサは。

 

 

美しい姿に成長するドレインと新生物の能力

 

成長が超早いのでラボの一室で隠して育てることが限界となり

妻の実家の牧場で育てることに。

 

美しい大人の女性っぽく育ったドレインは

言葉を話すことは無いが知能も感情もある。

ただまだまだ動物的だが絵を描いたりもする。

 

身体能力がめちゃくちゃ高く

大きな尻尾は大きなハリがありサソリのように攻撃できる。

しかも感情が高ぶると羽が生えるのだ!!!

その羽は出し入れ自由らしい。

鳥の翼と昆虫の羽を合わせたようなものが体からでるのです。

 

身体能力はとっくに人類を超えているのですが

どうやら知能よりも本能的な行動が加速し野生獣さが増す。

 

反抗期の娘と母、娘の誘惑に屈する父

 

身体能力高さに強くなる自我により

だんだん偽の両親であるエルサとクライブの指示に従わなくなるドレイン。

特にもともとドレインの教育(知能アップ)に熱心だったエルサには反抗的になる。

 

このことが母から虐待され育ったエルサを「虐待母そのもの」に変えてしまう。

精神的、肉体的虐待がはじまり

ドレインは優しい父にすがりつくようになっていく。

同時に父をオスとしてみるようになる。

 

夫クライブは自分を誘惑してくるドレインをたしなめつつも

妻の遺伝子を持つ美しいドレインの誘惑についに負けて

ドレインと性的な交わりに及んでしまう。

そしてその現場を妻に見られるというドロドロ家族ドラマに・・。

 

夫婦が創った新生物に驚異の変化が現れる!

 

ここから人が科学で創った新生物第一世代に驚異の変化が起こります。

なんと!

オスとメスを公式発表の場で再び装置内の空間で会わせてみたら

以前は口から触手を出し交信していたのに

今回は触手が針になり殺し合いをはじめたのです。

 

メスがオスになり

オス同士の殺し合いになったというのです!

 

 

メスとオスどっちにもなれる生物は確かに今も存在するからね。

そしてオス同士は抹殺し合うってのも

自分の子孫を残す為に闘う動物の雄の本能そのもの。

 

 

ナメクジ状の動く肉の塊に口しかないような新生物第一世代も

脳はなくても「生きる本能」は持っているのです。

命とはオートに繁栄と繁殖を求めるってよくわかるわぁ。

 

 

そしてお察しのとおり

もちろん新生物第二世代もメスからオスに変わる可能性あるわけです。

ってか父親との交尾後、脱皮してオスになっちゃうドレイン。

 

 

思い通りにならず手に余るドレインに対して夫婦が出した決断

 

今まで「わが子」のように育てていたドレインですが

夫を寝取られ、妻の中ではもはや娘ではなくなり

夫もドレインに恐怖を覚えるようになっていたので

ふたりは科学者として「危険生物」を始末することを決断するのです。

 

人間はいつだって身勝手。

人間はいつだって誰だって自己中心的にしか生きられないのです。

 

ということで早速ドレインを始末にいく二人ですが

なんとオスに成長し、より身体能力が高くなったドレインに

逆に襲われてしまうのです。

 

あちゃーーーーー(><)

オスになったドレインは、母であったエルサを襲い交尾をはじめるのです。

そこへ先に襲われ瀕死のクライブがエルサを助けにやってきて

エルサによりドレインは頭部を撲殺されます。

 

頭部を破壊されると即沈黙するのかぁ・・やはりかなり脳が発達して

人間に近い構造なんだなぁ・・と感心する私。

 

自らの死を悟ったドレインは父クライブの心臓を尾の針で一突き!

(育ての)父を道連れに母に腹に自分の子を残して亡くなります。

 

 

人間とは罪深い生き物であり自分中心の世界に生きる

 

たぶん西洋の宗教観にある

  • 息子の父親殺し
  • 親子の性的な交わり

この辺の心の奥にある親への葛藤を問う作品なのかな?

とか

科学の発展と生命の創造という神の領域への介入への問いかな?

とか

色々思うことはあるのですが

この映画を観た人たちの感想や考察の多くは

「身勝手な親」という部分をクローズアップしていました。

 

子供が「思い通りになった」時は可愛がり

「思い通りにならなくなった」時は虐待する。

しかもこの作品ではさらに自分たちが創った命に対して

弱い存在の時は親のように可愛がり

自分より強く手におえない存在になったら

実験動物のように始末しようとしますからね。

 

新生物が知能よりも繁殖本能が強かったように

人間も理性より本能が強いし、知性より欲望の方が強いもんね。

 

人は生きるために誰もが身勝手で自己中なのだ

知性と理性で自分をコントロールできる人は少なく偉大なのだ。

 

人間ほど個体差のある生き物っていないかも。

 

いくつもテーマが埋め込まれてて

思考の渦に沈む映画でした。

 

では、また~☆

疲れたので肉食います。

 

 

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