すごい、こんな映画を作ったことが凄い
監督も役者もなんてすごいんだって思った作品。
ラストの村人襲撃シーンは実際に30人が…
私もその名は知っていた「津山事件」
「八つ墓村」のモデルくらいしか知らなかったのですが
実際の事件について調べると壮絶です。
そして映画による事件の再現度の高さに驚きました。
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たぶん、今のテレビで
この映画が放送されることは無いでしょう…
PrimeVideoで偶然見ることができました。
映画 丑三つの村～あらすじ
犯人の青年の目線で津山事件を描いた作品です。
あくまでも、津山事件を元にした青年ドラマということらしいですが
私の個人的な感想を言えば「リアルに再現しているのでは？」と。
史実そのままではないので映画「丑三つの村」のあらすじを以下に
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戦前の昭和 岡山の山間の閉鎖的な村に
祖母と暮らす「村一番の秀才」と呼ばれる犬丸継男（つぎお）
まっすぐな性格の好青年で教師を目指し、試験目前だった。
純情青年だった継男は
ある時、村の風習である「夜這い」を知り
自身もこれに溺れるようになる。
「お国のため闘う」ことを誇りに思う継男は
志願し徴兵検査を受けたのだが
軍医から「結核」と診断され不合格となる。
ショックを受け独り涙する継男だったが、
このことが更なる悲劇をもたらす。。
徴兵検査で「結核」と診断されたことが
村中に知れ渡ると
継男は村中から白い眼で見られ
「役立たず」「結核患者」とさげすまれ
バカにされ村八分の存在に。
お国の為に役に立てないふがいなさと
秀才でありながら村中からバカにされる存在となったことに
継男はどんどん精神を追い詰められていく。
そして、ついに鬼となり
村の悪しき習慣を断つことを決意し
その準備にとりかかるのであった…
計画実行の日、
兵服に身を包み、
改造した銃と大量の銃弾、日本刀に短刀日本を携え
頭と胸にライトを装備し
出兵の万歳三唱をする継男
鬼となるために、まず彼がやったことは驚きの行動だった。
そして鬼となった継男が次々と村人を襲いはじめる。
継男を演じた古尾谷雅人さんの精神力！
私がまず驚いたのは「役者」という仕事の過酷さ。
継男を演じた古尾谷雅人さんの精神力の凄さ…
役を演じている内に「継男」にのみ込まれそうな役柄なのだ。
古尾谷さん以外にも
継男を追いつめていく村人たち
特に「夜這い」の習慣を体当たりで演じた
女優さんたちも凄い。
濡れ場シーンが凄いのではなく
継男との関係性の演じ方が見事なのだ。
前途有望な村の秀才で若い肉体の青年として
継男を布団に誘う時と
この落差がもの凄い、コントラストきつめ！
ラストの30人殺し～継男の最後までのド迫力
悪趣味BBAは
鬼となった継男が村人を襲うシーンで
実はカウントしておりました…
実際には2時間足らずのうちに行なわれた犯行らしいですが
映画版はギュッと凝縮しつつも
きっちり30人殺しのシーンを再現している。
たぶん、かなり細かく再現していると思われます。
襲う家の順番や、その家にいる人の構成とか
その中でも殺す人と殺さない人の区別も。
更に一番「ビクッ」としたのは
継男を観察している画面越しの私たちに向かって
継男が目線を合わせてきて
最後の挨拶をしてくるのです！！
※ここ、狂気っす
ホントにノンストップのド迫力
BBAの感想：用意周到、計画的で冷静な犯行に驚く
私はてっきり「もうどうにでもなれ、皆殺しだ！」って
完全に精神が壊れた狂気の状態で行われた犯行なのかと思っていたのです。
でも、すごく冷静に判断してた！
殺す人と殺さない人の判断も
襲った家で「俺はお前をバカにしてない」って訴えた人には
「確かにそうだな」と見逃すし、
どうやら「皆殺し」とか「どうにでもなれ」ではなく
ホントに「村の悪を絶つ」ことが目的だったんじゃないかと
思えてきました。
逆に、冷静な判断能力もっていながら
同郷の村人30人手にかけたその心に
計り知れないものを感じます。
どんな人も尊厳を持って生きている
そのことを忘れちゃダメですな。
人をバカにしたり、見下して笑ったり
いじめや意地悪で無視していると
殺されることもある、あって当然なのかも。
φ(..)メモメモ
