楽器な弾けなくても、楽器が手元に無くても大丈夫!
日本人は古来より「歌う民族」なのだ☆
カム界と人の霊魂(意識)をつなぐ「音・響き」に気が付いていた
古代の日本人の智恵
それは自らがその響きを発するべく「カム界と繋がる歌声」に繋がっていく。
私なりに「これだ!」と思う古代の唄い方を見つけたのですが
まずは「日本の伝統~伝統芸能にある歌唱」を見ていきましょう☆
「日本語の音の力」を調べるために、非常に参考になった
私おすすめの1冊こちら
こちらの中で「日本人の音への意識が見られる、日本の伝統文化の中にある歌声」
として特に注目されいたのが「語り物」と呼ばれる、この3つ。
語り手は「歌い手」となり、言葉に節をつけ三味線の音に合わせ
物語が唄い語られていく。
この時、歌声と三味線の音の揺れ・うねるような響きから
「豊穣な倍音」が空間を満たしていく。
語り手が物語の世界へと人々の意識を運ぶために使う独特な歌声
物語の世界を描く濁声・しわがれ声・ハスキーな声などを「虹色の声」
といい、この声を得るために喉から血が出るほど
わざと喉を酷使するのだという…
私が聞いたところ「虹色の声」がよく分かるのが「浪曲」でした。
「広沢虎浩」さんの歌声は浪曲をよく知らない私でも「凄い!」ってわかった。
日本の伝統的な歌唱を調べ
なども聞き比べてみましたが「浪曲」が一番「虹色の声」で唄われてました。
ただ、色々聴き比べたおかげで「日本人が何を重視して唄ってきたか」見えてきた。
”声の揺らし×音の伸ばし(母音の伸ばし)”
これは祝詞や和歌・短歌の詠み声にも通じますが
この話はまた別の機会に(^^)
「虹色の声」に話を戻しまして、
この声というのは 昔ながらの肴屋さんの客引きの声や
スナックのママの酒やけした声なんかに近いです。
”ハスキー×しゃがれ声” これが不思議と法器「尺八」の音に近い気がしたんです。
肴屋さんの呼び声もスナックのママの酒やけ声も
なんだか妙に耳に残るし、印象にのこりますよね(^^)
我々の意識の深いところが反応している証拠かも。
浪曲以外の伝統歌唱も三味線や楽器との掛け合わせにより
印象深い うねる様な音の揺れと響きを以って
人々の心を「物語の世界=異世界」へといざなってくれます。
これらの歌声を是非とも色々聴いて感じて欲しい。
すごく響くし、なんかグワンと心掴まれるけど
「綺麗な歌声、美しい旋律」ではないのです。
透明度はゼロに近いんじゃないでしょうか?
透明な透き通る声ではなく
複雑に多様な揺れが混ざり合って
聴く者の心が船酔いや酒酔いなどに近い「酔った」状態に誘われる。
そんな海原のような歌声なのです。
この歌声を古来から日本人は大事にしてきたってことを
まずは心に留めておいていただきたい。
そして「語り物」と呼ばれる 言葉に節をつけて音を揺らし
語る技法が「言霊を生む」技法へと発展していくのです。
(つづく)