イザナギとイザナミから「グッと人間味あふれる神」になり親近感湧きつつも
イザナギ・イザナミ・カグツチの話はどこか聖書にも通じるものを感じます。
とくに「父と息子」の因縁というか…
古代文明の天文よりの神話や
哲学と現象世界の法則を覗くため密教に興味を持ち
「知る」を深めていき思った…
「私、日本の神々や古代文明について何も知らんやないか~」と
なのにご利益求めて寺社巡りは好きという…ご利益乞食の私です(;;)
ご利益乞食から脱する為
日本の神話や神様について調べてみたら
これがめっちゃ面白い!のです。
と、いうことで日本神話の「父と息子」関係を
血の父子~イザナギとカグツチ
イザナミ命が「神産み」の際に
火の神カグツチ出産により女陰に大火傷を負い
それが原因で亡くなった…という話を前回しました。
残された父と子はどうなったかというと…
とんでもない展開が待っていたのです(;;)
愛する妻を死に追いやった火の子カグツチを
怒りのままに殺してしまうのです。
(子殺し)
生まれてきた火神カグツチに何の罪があったというのか…
母を(自分のせいで)亡くし、
父には怨みと怒りをぶつけられ、
結局は殺されてしまうという悲しき運命(;;)
神といえども理不尽な目にあうんですなφ(..)メモメモ
死にゆくカグツチの体から数多の火の神が生まれる
このままでは「火の神」が地上からいなくなってしまうやん!?
と思ったら…
父に剣で斬られ、死にゆくカグツチの体から
数多くの火に関わる神々が生み出されたのです(;;)
その数が本当に凄い!
(カグツチの血や体の一部から神々が誕生)
やはり、火の神の祖だけあって
生成力も半端ねぇ~っすな。
そんな怒涛の運命に生きた「火神カグツチ」ですが
現在でも各地で温泉の神として祀られているそうです(よかった)
キリスト教と日本神話の「父と息子」関係
私は映画を観るのが好きで
異国の文化や思想なども映画から学ぶことが多いのですが
その中でも特徴的なのが「父と息子」の関係です。
キリスト教というか「聖書」の影響を強く受けている地域や
文化圏に住む人々の心の奥にある「父と子」の本能的関係とでもいうのかな?
- 息子にとって父は脅威であり
- 息子にとって父は超えるべき壁であり
- 「父に認められること」は特別な意味をもつ
っていうのを強く感じるんですよ。
いろいろな映画もこの部分を軸に描かれていたりもするし。
「父と子」のこのライバル関係・因縁の元に有るのは
「妻であり母としてのひとりの女性」を巡る愛憎に有るのかもしれません。
イザナギとカグツチの話はその部分をストレートに出してきたから
私は非常に驚きました!
大義名分・建前無しに
父が妻を死に追いやった我が子を
怒りのままに殺しちゃうだなんて…しかも偉大な神が
欧米ではこの「父と息子」の因縁を
男同士の成長・老いと若さへの葛藤面から描くことが多いんですが
日本の神様は感情ドストレートなんすね(^^;)
そう、ここまで見ている限りでは
日本のはじまりの神様たちに「善悪の区別」は無いのです。
基本的には現象・変化・調和を司っていて
必死に神様は働いてるイメージなのさっ
ここから、話は「夫婦の地獄篇」へ
つづく。