「大人」という字が示すモノが今まで認識していた意味と違う!
私が尊敬する賢人・哲人「安岡正篤」ってこんな人
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「道において謙虚な弟子であることを悦ぶ」という言葉に関連して紹介されていた論語の一節
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『君子に三畏あり。天命を畏れ、大人を畏れ、聖人の言を畏る』
(論語:李氏篇)
「畏れ」が示す「おそれ」とは、”かしこまる⇒おそれる”というもので
『神を畏れる』という感じで使われるもの。「畏怖の念」に近いと思う。
君主といえども「謙虚な姿勢、聞く耳持ち、受け入れる心が大事」ってことだろう。
ここで私が気になったのは「大人(だいじん)」という言葉・文字が示す意味なのです。もちろん「大人=成人した人」という意味ではないってことはすぐにわかった。
では論語に示された「大人」って⁇
調べてみると、「大人(だいじん)」とは
- 人の上に立って周りに いい影響を与える人の意
- 徳の高い立派な人、度量のある成徳の人を指す言葉
だというのです。
これってとても重要な発見ではないでしょうか?
「大人」という同じ字で示された「おとな」という意味も実は本来はこちらなのではないでしょうか。年齢で「小人」と「大人」が決まるのではなく、『人の受けに立って周りにいい影響を与える人、度量のある成徳の人』が「おとな」なのです。
そう考えると「成人」が示す意味もとても「成徳の人」だとわかってきますな。
さて、今の日本社会にどれだけ本物の「大人」がいるでしょうか?
大人の真意を知った今「私は大人です」と胸を張って宣言できますか?
私はまだ自分が「成人」に成っていないことを自覚し唖然としております。
「大人(だいじん)」と成り、真の大人(おとな)になるため進みましょう。
(つづく)