なるほど、「人を創る」教えとはこういうことか。
私が尊敬する賢人・哲人「安岡正篤」氏ってこんな人
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本日胸に刻みたい言葉は「久敬の人物」です。
これは孔子が為政者を評した味わい深い言葉として安岡先生が紹介されております。
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「晏平仲 善く人と交わる。久しうして人これを敬せり」
(※『論語』公冶長篇)
これは斉の安嬰のことを評した言葉だそうです。
春秋戦国時代の中でも一、二を争う名宰相といわれている人物。
孔子が上の言葉で彼をどう評価したかというと、
”交われば交わるほど、尊敬の念が深まる人物である”
彼と交わる程に人々が自然と彼に対する尊敬の念を深めてゆく、そんな人物だと。
遠くから見て立派な人物に見える人でも、実際にその人物と交流してみるとガッカリ(失望)させられることも少なくない。口先では立派な事を語ってても、実際の行動や人柄・人格は…なんてパターンもあるだろう。
憧れや期待が大きい程、がっかりさせられるものだ。
反対に「交われば交わる程、人々から深く尊敬される人物」というのがいるのだ。
そういった人物を「久敬の人物」というんだそうだ。
そういう人物になりたいものですなぁ。
そういった人物を目指しなさいと安岡先生も示してくれている。
では、「久敬の人物」になるにはどうしたらよいか?
『易経』にある言葉が、それを教えてくれる。
→”敬以って内を直くし、義もって外を方す”
この言葉の詳しい意味は、自分で気付き到達するべきだろう。
今日から「自分の生き方・在り方」の中心(柱)に刻んでもいい言葉ではないだろうか。
身近に「久敬の人物」がいるなら、その人物に触れ直接「在り方」を学ぶのもいい。
そんな人が身近にいるってのはもの凄い幸運だと感じながら。
(つづく)