「政治家こそ徳慧の学び・修養をよりいっそう積まねばならない」
そう安岡先生は説いております。
私が尊敬する賢人・哲人「安岡正篤」氏ってこんな人
⇓
「政治家」にどんな印象・イメージをお持ちでしょうか?
ぶっちゃけ、「いい印象」「仁義誠」「徳慧の人物」というイメージはないのではないでしょうか。(正直な”全体のイメージ”ですので、失礼な言い方すいません)
安岡先生は政治の多忙ぶりと、政界の実情を知りながらもこう言っている。
政治の理念がどうあろうと、その実際は名誉・利権というようなものと密接に結びついている。酒や女の誘惑はまだ罪のない方で、利権、名誉、わけても支配的権勢となると、もっとも魅力的である。
国家のためとか、民衆のためとか、奉仕とか公僕とか、平生どれほど無欲で謙虚なことを口にしていても、いざ政権の争奪となると、またひとたび政権を取ったとなると、どう堕落しやすいか、これは誰もが知っていることである。
(『東洋宰相学』)
政界という場所は、志高く立派な理念をもって足を踏み入れた者の「身も心も荒ませていく場」らしい。そんな中で、心を腐らせず、欲におぼれず、政治家としての命をまっとうするには「政治家こそ更なる徳慧の修行を積まねばならない」という。
はじめから腐った人物が政治家になって欲に堕落していくのではなく、「政界」という権謀術数が常の魔界で政治家は人としての真心と徳を失っていくようです。
安岡先生は『覇道を排して正道を』と常に言いつづけてきた。
国政を担う政治家にこの言葉が届き、響くことを心から願うばかりです。
企業の上に立つ人、組織の上に立つ人にも届き、響いてほしい。
そして我々、日本中のすべての人がこの意識をもって「正道による日本の繁栄」を実現して往きたいし、そう成るはず!と確信したいものですな。
(つづく)