合気道は「日本の神々に通じる道」でもある。
その為の意識と体の使い方を探っている私です。
タカカムナのウタの示しや、エメラルド板のトートの示しを経て
今、私が注目しているのは「潜在意識」とかではなく、
「肉体の本来の使い方」の発見(=身体覚醒)なのです。
そこで出会ったのが「合気道の祖・植芝盛平氏」というわけです。
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ということで「合気=文武合一⇒天人合一」で、その始まりが「気=呼吸によるムスビの発生」だってところまで前回ふれたので、その先へ。
植芝盛平が合気道で重要とした神に「正勝吾勝 勝速日天忍穂耳の命」があります。
神名の読みは「まさかつあかつかちはやびあめのおしほみみのみこと」だそうです。
この神がどんな神なのかを見ていくと非常に興味深いことが判明します。
◆正勝吾勝 勝速日天忍穂耳の命の誕生
合気道でも重要とされているこの神の誕生には、三貴子の天照大神と素戔嗚尊が深く関わっております。
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天照大神が左のみずらに巻いていた八尺の勾璁の五百津のみすまるの珠を
⇒素戔嗚尊が受けとり、天之真名井(天の井戸)でふりすすぎ、それをかみ砕き吐き出した時生まれた「息の霧」が正勝吾勝 勝速日天忍穂耳の命となった。
つまりですな、高天原を治める天照大神(姉)と天界の暴れん坊である素戔嗚尊(弟)の和解の誓約の儀式にて生まれた男神なのです。
この神は天照大神が身に着けていた「球」を物実として、素戔嗚尊の息吹で生まれており、「天照大神の子」とされています。
更にこの神はそもそも初めに「葦原中津国」を治めるように天照に命じられた神なのです。しかし、実際に天から降りきて大国主命から国譲りされたのは勝速日天忍穂耳命の子である「邇々芸命」です。
初めに天孫降臨し中津国を治めるよう命じられた時、
天忍穂耳名が天の浮橋に立って「葦原中津国」を見たところ、
”騒がしく乱れていた”ため、このことを天照に報告し一旦取りやめになったという。
葦原中津国が平定するまでの間に天忍穂耳命は天界にて高木神(高御産巣日神)の娘の万幡豊秋津師比売命と夫婦になり、二神の子を得た。そのうちの一神が天孫降臨・国譲りを成した「ニニギ尊」なのです。
つまり、この神は
- 天照大神と素戔嗚尊により生み出され
- 天界を治める天照の子神であり
- 天界の司令塔・三神の一柱「高御産巣日神」の娘と結婚し
- 天照大神(三貴子)×高御産巣日(造化三神)の縁を結ぶ子神を生み出し、
- その子神が天孫降臨・皇神の「ニニギ尊」なのです
もの凄い高位の神々の「縁をむすぶ」中心にいる神なのです。
それと、最も大事なことは
天照の珠を物実として、素戔嗚尊の息吹によって生み出された
『吹き棄つる気吹(いぶき)の狭霧(さぎり)に成りませる神』だということ。
この神は「太陽と地球(海)を結ぶ息吹」であり、天と地を結び流れる「気」でもあるわけです。そして父である素戔嗚尊の縁深い男神でもあるのです。
植芝盛平が開いた「合気道」には、根源にこれだけの神を結ぶものがあるわけです。
(つづく)