「富の象徴や文化の暴走」をテーマに写真・映像をとりつづけた女性写真家が
世界経済、アメリカンドリームの崩壊、暴走する資本主義+自己中心主義+拝金主義に
溺れる人々の姿を描いたドキュメンタリー作品
『ジェネレーション・ウェルス』に登場する人たちの名言だけを集めました。
このドキュメンタリー映画についての
解説・考察・感想は後回しにしまして~
今回は胸にズドン!ズドンッとくる「金と欲に溺れた人達の言葉」を
ただただφ(..)メモメモしておこうと思います。
- 1992年L.Aの金持ち学校に通う高校生の取材からはじまる
- 我利我利資本主義・拝金主義に溺れた人々の名言集
- ■「I love Money!」6歳の少女の言葉
- ■「稼げるだけ稼ぐのがアメリカ人」
- ■「金をばらまく、目立ちたかったら金の力を使え」
- ■「絶頂期を迎えた自己陶酔文化」
- ■「たくさんの子が金のせいでダメになった」13才少年に言葉
- ■「彼らは友達を顔で選んでいたわ」
- ■「”欲”は善です、欲は正しい、欲は導く」映画ウォール街
- ■「ハーバードビジネススクール・・資本主義の士官学校だ」
- ■「結婚の条件は私より高収入な男性」N.Yキャリアウーマン
- ■「成功するには芝居も必要だ」
- ■「貧乏人こそ金もないのに高い靴を買ったりする」
- ■「アメリカンドリームはもはや幻影だ」
- ■「無条件に金をバラまいたら世界中の大勢の人間が金でバカなことをしはじめる」
- ■「若い体には価値があり、美しさが勝利をもたらす」
- ■「男がよろこぶ過激さを女たちは知りたがる」
- ■「資本主義に規制をかけないと何でも商品化されてしまう」
- ■「努力してこなかった、努力しなくても何でも得られたから」
- ■「人は毒された夢を追いかける」
- ■「退廃した文化の終焉には、人々は安心できる幻想の中にひきこもる」
- 金よりも本当に大事なモノとは?
1992年L.Aの金持ち学校に通う高校生の取材からはじまる
このドキュメンタリー映画で描かれているのは
1980年代の金融中心経済の暴走からはじまる
拝金主義に溺れた社会と人々の姿。
社会の変化は1980年代からはじまっており
ドキュメンタリーのメインとなるのは1992年のL.Aの富裕層高校生たち。
当時10代だった彼らの姿と40代になった彼らの姿を追っています。
またその他にも
- 「レス・ザン・ゼロ」の原作者
- 巨額詐欺容疑で米国から追われる元ヘッジファンド・マネージャー
- ピュリツァー賞受賞ジャーナリスト
- ニューヨークのキャリアウーマン
- 大箱パーティークラブ・マジックシティ総支配人
- 6歳の美少女コンテスト常勝者とその母
- 有名ポルノ女優
- 世界のVIP専用ホステスを束ねる女王
などなどが登場し
インタビューに応えてくれています。
作品の深堀はまた今度に・・・
描かれている内容が濃すぎるので(^^;)
我利我利資本主義・拝金主義に溺れた人々の名言集
色々な人が登場しますが
どんどん彼らの言葉を並べていきます。
簡単も少しあるよ。
■「I love Money!」6歳の少女の言葉
4才から美少女コンテストに出まくり
多くのトロフィーを手にしている少女の言葉。
「コンテストで優勝したら何が欲しい」
という質問に対する言葉がコレ。
Money=Power
周りの大人の影響で6歳にして、この価値観!
■「稼げるだけ稼ぐのがアメリカ人」
稼ぐこと、金を得ることに「満足」も「終わり」もない。
このことは登場した多くの人がいっていた。
特に稼いでいる人、稼いでいた人ほどこう言っていた。
■「金をばらまく、目立ちたかったら金の力を使え」
これは若くして成功した黒人青年の言葉。
金をばらまけは人が集まってくる。
金を高い位置からまく男性と、
裸で踊るダンサーの女性たちが
床に四つになって金をかき集める姿の映像が流れます。
■「絶頂期を迎えた自己陶酔文化」
「レス・ザン・ゼロ」の原作者の言葉
■「たくさんの子が金のせいでダメになった」13才少年に言葉
1993年にインタビューした13才の少年が語った言葉。
しかも彼はこうも言っている。
「大事なのは大物を知っていること」
- 親は有名人か?
- 両親の仕事は?
- 親は金持ちか?
こんなことが子供同士の人間関係でも重要になってくるというのだ。
■「彼らは友達を顔で選んでいたわ」
これは1992年のインタビュー当時16歳だった学校一の美人、
彼女が42才になって再びインタビューを受けた時に
当時を振り返って語った言葉。
拝金主義において物質第一主義で
見た目にとらわれた文化になっていくことがよく表れている。
綺麗ごと、倫理、道徳感を抜きにただただ「ありのまま」に
世の中見れば確かに「人は人をまず見た目で判断する」
■「”欲”は善です、欲は正しい、欲は導く」映画ウォール街
これは1987年の映画「ウォール街」の中でのセリフですが
今の日本にも・・いるよね・・・
こういうセミナー講師とかスピ系・心ビジネスの人たちとか(^^;)
■「ハーバードビジネススクール・・資本主義の士官学校だ」
国際指名手配犯となった元ヘッジファンド・マネージャーの
フロリアン・ホームの言葉。
バーバードビジネススクール出身の彼が
巨額詐欺を行って指名手配になったことについて
インタビュアーが色々話をきく中での言葉。
インタビュアーが、
「(ハーバードビジネススクールで)道徳は学ばなかったのか?」
と質問する。
すると彼はこう答えた。
「No,世界を支配するように教えられた」
これらは90年代の日本にもドッと入ってきはじめ
日本も変えちゃいましたよね。
※このことは後で詳しく
■「結婚の条件は私より高収入な男性」N.Yキャリアウーマン
この言葉を語った彼女自身が相当稼いでいるんですよ。
ニューヨークのヘッジファンド会社重役で
私生活よりキャリア優先と語る彼女は39才独身。
※この言葉を語ったインタビュー当時
その後の彼女の変化がなかなか興味深いのです。
結婚とは男に財力を求めるものなのです。
綺麗ごとを除くと、現実はとてもシンプル(--)
■「成功するには芝居も必要だ」
金持ちたちの夜の娯楽・快楽のパーティークラブ
マジックシティの総支配人の言葉。
彼はこの毎晩札束と裸の女性が躍り乱れる世界に生きていながら
やはり冷静に見ている。
「俺は大物で金持ちだ、一目置け」って顔をしろ、
この国ではそれが通じる・・と教えてくれます。
■「貧乏人こそ金もないのに高い靴を買ったりする」
先のマジックの言葉に続くように
今度はレコード会社の社長がこう話す。
彼と共にいたラッパーの男性も
「派手で高い1200ドルの靴に女は釘付けになるんだ」
と言ってた。
■「アメリカンドリームはもはや幻影だ」
政府が国民に「マイホームドリーム」を植え付け
金融政策で社会と経済の崩壊を招いたことで
アメリカンドリームはもはや幻影となった。
この言葉を述べたジャーナリスト・クリスはさらにこう続ける。
「希望を失った子供たちは、虚飾にまみれた生活を送り
見かけがその人間の実態と一致しなくなる」
■「無条件に金をバラまいたら世界中の大勢の人間が金でバカなことをしはじめる」
悪党であり、巨額金融詐欺犯とされてるフロリアンは
なんだかんだ社会の状況を一番冷静に見ているのかもしれない。
そう思う発言が多い。
でも自分の欲は止められないのだ。
金でバカなことをしはじめた人間たちの映像が
その後多数登場する。
それは生産に使われるとこなく、
消費に回される・・・しかも承認欲求や虚栄心を満たすためだけに。
金でバカなこと・・・のもっとダーク面が怖いよね。
■「若い体には価値があり、美しさが勝利をもたらす」
女性達は若くしてあることを学ぶというナレーションのもと
この言葉と共に彼女たちの姿が映し出されます。
若い頃から美を競い、年をとってからは美容整形で美しさを求める
多くの女性たちが登場します。
実際に若い頃から「美人」として生きてきて
独身時代は大勢の男性とつき合ってきたという
元ミセス・フロリダの女性は
インタビューではっきりとこう言い切っています。
質問:なぜ美しさを求めるの?
彼女の答え:この世界が男性社会だからよ
■「男がよろこぶ過激さを女たちは知りたがる」
これはこの映画を製作しているローレンの15才の息子の言葉。
文化のポルノ化に触れた後、10代のSNS事情について
息子に聞いてみたのだ。
10代の女の子たちが「いいね」欲しさに
きわどい水着姿や大胆な写真をアップすることについて
15才の少年は冷静な目で彼女たちを見ながらこう語った。
「男は女の下品な一面を見たがるけど、
男の求める下品じゃなくちゃダメなんだ
男がよろこぶ過激さを女たちは知りたがる」
「いいね」のパワー凄過ぎっ
もう「いいね」って通貨級の影響力なの?!
■「資本主義に規制をかけないと何でも商品化されてしまう」
これはジャーナリスト・クリスの言葉で
この先に続く言葉が重要です。
⇓
「疲れ果てて倒れるまで働かされる」
世の中どんどんそうなるというのです。
確かに・・どんどん世の中は忙しくなり人々はつかれている。
■「努力してこなかった、努力しなくても何でも得られたから」
10代の頃は有名バンドマンの父のおかげで
何も努力しないで何でも手に入れてきた男性が
40代となり昔を振り返って語った言葉。
でも社会や環境や親のせいにしないで
ちゃんと「努力してこなかった自分のせいだ」と認めているのが
すごいと思った。
■「人は毒された夢を追いかける」
過去の妻との旅を思い出して泣くフロリアンの言葉。
この言葉も続きがあって、そこが重要です。
⇓
「人は毒された夢を追いかける、
何を買おうと、この世は腐ったもので溢れている」
■「退廃した文化の終焉には、人々は安心できる幻想の中にひきこもる」
これはジャーナリスト・クリスと共に夜の世界の胴元リル・マジックも
同じようなことを言っているのです。
「常に法人資本主義は新しい興奮の渦の中に人々を追いたてる」
人々は一瞬のエクスタシーで暗い現実から逃げたがる。
⇓
現実逃避によって
快楽主義がこの社会全体を支配する。
かつての王朝のように我々も滅びる。
ただし今回はアメリカだけでなく
地球全体が一緒に滅びるのだ。
と、彼らは言います。
本当は「生産する」ことが大事で
その生産は「文化に根差したもの」で
「人々の生活や世界をよくするためのもの」であるべきだと
クリスは教えてくれます。
金よりも本当に大事なモノとは?
面白いことに
金に踊り、拝金主義に溺れた人びとが
最後に見出した「大事なモノ」の答えは
ほぼ同じなのです。
また私としてはこのドキュメンタリーを観て
金よりも大事なモノは2つあると確信できた。
文化と
愛する人達と過ごす時間
この2つ。
文化は長い時間と多くの人によってつくられてきたもので
絶対に減らないし時間がたつほど「価値」が上がります。
どんなに金があったとしても簡単に短時間でできるものではないのです。
「愛する人たちと過ごす時間」は
独女BBAで友達のいない私にはまだピンときていないのですが
ドキュメンタリーで登場した多くの人が
最後に口々にこのことを言ってました。
⇓
「愛する人たちと、もっと過ごす事」
それがこの世で最も価値あることだ。
ちなみに我利我利拝金主義者が金を手にできない場合、
欲と煩悩を満たすために「差別」に走るそうです。
※これは別の本より
とりあえず、
「文化」を大事にしていくことを頑張ってみようと思う私です。
日本人が日本を楽しんで日本発展計画に
更にとり込んでいこうと思います。
では、また~☆