なんなの、これ!「一言」の持つ力を感じた作品です。
脚本家が遊びだしているのか? ホラーですがオチが仕込まれています。
ホラーの脚本家というより放送作家っぽいよ。
◆Amazonプライムでみるならこちら
ヒトコワに近い作品かと思いきや
方向性が全然ちがった・・
短い映像作品の詰め合わせなのは一緒です。
ただ脚本家が仕込む最後のオチが
どこか「大喜利」風味な面もあるのです。
悲劇だ思って画面に寄って見てたら
最後の一言で画面から「ぱっ」と離れてみたら喜劇やないか!
ってのが多めの作品集だよ。
ネタバレも含みつつ
見どころを書いておきます。
第1話:カーテンの向こう
これは「音」がよく出来た作品です。
それにカーテンの「こちら側」は
非常に穏やかで優しい世界になっているのもポイント!
介護される老人と介護士の青年のつくる
「カーテンのこちら側」がとんでもなく穏やかなのです。
だからこそ
「カーテンの向こう側」が活きてくるわけですな。
コントラストが上手いです。
第2話:深夜の来客
これはね、
最後の一言でガラッと緊張が緩む作品になってます。
この一言で「やられた―!」って気が付く。
でも私も富田君と似た性格なので
ちょっと気持ちわかるわぁってなった。
「そこ、大事んだよね!」って。
第3話:東京の友達
全体的に雰囲気が一番好きだったのがこれ。
東京で一軒家を借りて暮らす ちょっと暗めの青年と
青年の地元から用事があって東京にやってきた友人。
これはけっこうセリフ全体が計算されているようです。
でも最後のオチが「えっ!?」ってなる…
しかしホントにラストの一言で「あ~~~~」ってなる。
友人の背後に
二階から何かがやってきた
シュッって動きのシーンがなかなかウマい。
第4話:古本の倉庫
個人的に配役が「いいね」と思った作品
店長さんがいい味出しておりリアル感あります。
“思い入れある本”
からの~ラストの一言の流れ…
第5話:女ともだち
女友達3人集まって家飲み女子会から
はじまるお話。
この3人の女優さん
自然な感じで「あるある」雰囲気あったのがよかった。
家飲み女子会の場に家を使わせてくれる人が
「なんだかんだで超いい奴率が高い」ってのも表現されてて(;;)
『女ともだちっていいよね』
の言葉に震える…
第6話:彼氏の部屋
これは、もう笑かしにきています。
部屋主:イザワ君がとにかく奇てる
「俺、小さいこと全然気にしないタイプなんだよね」
が口癖で
「いやいや気になるよ!」ってこともまったく気にしない。
そもそも男の1人暮らしなのに
岩下の新生姜ピンクと白で包まれた部屋!
「お茶どうぞ」って言って牛乳出してくるセンス
彼女の横でオナラをしまくる
などなどホラー部分に入る前に充分ホラー
窓のデザインが斬新です。
彼女も相当…奇てるよ。
第7話:釣り人
個人的にメインの2人の青年の
脳天~後頭部ばかり気になった作品。
「恥ずかしっ」
その気持ちわかるわぁ
って共感引っ張られる作品です。
第8話:ホームレス入門
謎にイケメンな俳優さんが主演でした。
これはホームレスの師匠の役者さんのおかげで
グッと作品がしまり、ちゃんとホラー成立してた作品
師匠の「みんな柱ばかり気をとられるけど、梁が大事なんだよ」
の意味がわかると…
出演役者さんたちの活躍が楽しみ
地味にいい感じのリアル感ある役者さんが多かった。
華は無いけど、その分リアルで自然なのだ。
こういった役者さん大事じゃないだろうか?
華のある役者さんが作る「魅せる空間」とちがって
地味にいい感じのリアル感ある役者さんのつくる空間は
「どこか自分とつながって感じられる」ので
怖さがゾゾッとくるのだ。
また違う作品を観た時に
「あっ!あの奇々怪々譚の人だ!」
ってなったらいいな。
では、また~☆