何気に仏教の「空(くう)」にも近づいてきたような…
無知な私に「量子論の世界」を優しく案内してくれる1冊
では量子論以前の「宇宙空間=真空」と、量子論が示した「宇宙空間真空」の違いをみてゆきましょう~
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そもそも宇宙の惑星や物質以外の「広がる空間=宙空間」のことを「真空」と示していたようですが、「何も無い空間」ってのは存在できるのか?という疑問湧きますよね。
「何も無い」なら空間が保てず、潰れそうじゃありませんか??
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ここで「そもそも空とは」という、日本語つーか「空」の字がもつ意味について確認してみると「空=無」ではないのです。
「空」と云う字が示すのは、
- 固定的実体が無い
- 永久不変的な実体が無い
ということであり「存在の無」を示すものではないのです。
つまり、実体化する前の存在がそこに在るわけです。
「宇宙空間真空」はそういった実体化する前の存在(エネルギー)が満ちている、故に空間が潰れずに広がっていると考えられるのではないでしょうか。
仏教が説く「空」「真空」も実に味わい深いものになっております。
「固定的実体・永久不変の実体が無い」だけではなく、「自我」や「実体が在るように思える物」も一切すべては「因果関係が創った仮の姿」なんだそうです。
(つづく)