『波動関数Ψの絶対値の二乗したもの』が電子の発見確率と
どのように関係してるか? 追ってみる~
無知な私に量子論の世界を優しく案内してくれる良書
ボルン君が唱えた説によると
”波動関数Ψの絶対値の二乗が電子を発見する確率を表す”
”波動関数Ψの絶対値を二乗した値は 電子がその場所で発見される確立に比例する”
ということですが、これはどういったことなのか?
「絶対値」なんで正の実数になりますよね。
(故に二乗しても正の実数となる)
では佐藤先生が先に紹介した本のなかで示してくれた、波動関数Ψ(複素数の波)の「実数部分だけ」(or虚数部分だけ)を取り出し描いた図をご覧ください。
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縦軸と横軸が何を示すかをしっかりおさえて~
パッと見ただけでも「b地点で電子が発見される確率が一番高いな」ってことはわかる。
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でも「a」地点や他の地点と比べて、どれほどその確率が高いのかがイマイチわからんじゃろ。そこでボルン君のアイディアが役立つんや~
振幅=波動関数Ψの大きさ、なのでそれぞれの地点の振幅を
「A点の振幅=a(1a)」として絶対値の比でみていこう!
- A点の振幅「1a」
- B点の振幅「2a」
- C点の振幅「0」
- D点の振幅「1a」
この時、電子が「B点」で発見される確率は「A点」に於いて発見される確率の「4倍」になってる、ということをボルン君は教えてくれているのだ。
A点の振幅:B点の振幅=1:2
故にB点で電子が発見される確率はA点で発見される確率の「2の二乗」倍ってことになるわけや~
ボルン君が教えてくれんかったら、無知な私はこの波図をみただけ即「B点の発見確率はA点の2倍や」と思い込んでしまうとこやった~あぶねぇ~(感覚だけで生きてます)
ってことは「D点」と「A点」の発見確率は同じやな。
でも気になるのは「C点」の「確率0」ですよね~
どこで電子が発見されるかは「100%ここ」とはいえないのに
絶対に「ここで発見されることは無い」といえる場所はあるのか~興味深い。
ま~これはΨの実数部分だけ(or虚数部分だけ)を取り出して無理くり
電子の波を表現したものだから 電子の波の全体像ではないわけだけども。
”Ψの絶対値が大きい場合ほど、そこに電子を見つける可能性が高くなる”
ってことがわかっただけでもすごいし「Ψの絶対値の二乗の値」によって
確率比が掴めるってことだから、だんだん「電子の波」の姿をつかみかけてる感はあるよね。
ここから電子が持つ「i(虚数)」性質に迫っていくよ~
カム界や縄文の数学に繋がる部分にはいていくで~
(つづく)