ラザフォードの実験~その結果の考察をもっと「寄り」で覗いていきましょう。
無知な私の優しき「量子論」ガイドはこちらです~
プラスの電気を電気を持つ部分が原子の中心部に集中(凝集)していて
その周囲を電子がまわっている…という「原子模型」を発表したラザフォード
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アーネスト・ラザフォード―原子の宇宙の核心へ (オックスフォード 科学の肖像)
彼が「原子の中心部には”プラスの電気を持つ、重く、大きな粒子”が存在する」ということに気が付いた実験
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”α線(プラスの電気を帯びた粒子=α粒子の流れ)を薄い金属膜に当てる”
と何が起きるのか?
結果:ほとんどのα粒子は金属膜を通り抜けていくが、約8000個に1個の割合で、金属膜に弾きとばされるように大きく進む方向を変えるモノが現れた!
ラザフォードは実験結果を分析し、
- 金属膜の原子の中心部にはプラスの電気をもつ重い粒子(塊)が存在する
- この中心部にある大きな粒子(塊)に同じプラスの電気を持つα粒子が激突した時だけ電気的反発によって進路が大きく曲げられてしまう
と、考えあの有名な原子モデルを考え出したわけです。
同時に、このラザフォードの実験結果により
「トムソンの原子モデル」の不完全性(欠点)が浮彫りになった。
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トムソンが考えた「ぶどうパン型原子構造」の場合
⇒金属膜に当てられたα粒子は”皆、同じ程度の反発力をうける”はずで、一部のα粒子だけが大きく進路を曲げる理由が説明できない!?
確かに、でもトムソンの原子モデルを見ると
「この原子から電子が飛び出してくる」方がそもそも不思議なような…
だって原子そのものがプラスの電気を帯びたでっかい球で、
電子は最も軽い原子=水素原子の1/2000の質量しかないんだぜ、How?
でもな、カタカムナの「イモ」…「モ・する」って表現・教え~電子雲の事を考えるとトムソンに見えていたものは、もっと核心に迫るものだったのかも、とも思える。
んで、その後の研究により
ラザフォードが「原子の中心部にある」と説いていた
”プラスの電気をもつ大きく重い粒子”の正体が、
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陽子と中性子が固く結合した「原子核」=核子だと判明していく。
ラザフォードの凄いところは
原子の中心部にある「原子核」の存在に気付いただけではなく、
その原子核が「重く、大きな粒子」で原子の質量とエネルギーの殆どを持つことに既に気づいていたところじゃないか、と私は思うのです。
とはいえ、ラザフォードの原子モデルにも欠点が見つかるのです…(つづく)