久しぶりに再会した兄弟のようだ・・・
今日の日本酒は超有名な岩手の銘酒「南部美人」です(^^)
日本一の杜氏として名前を聞いたことある「山口一」さんもチラッと話に出てくるよ。
今回のSAKE旅はとっても陽気(^^)
南部美人の5代目蔵元が陽気でエネルギッシュに
「日本酒を世界の食中酒へ!」と精力的に活動中。
今回も面白い酒旅になっているぞ!
- 南部美人の変革期:伝統厳守の4代目vs革新の5代目
- 5代目の守る伝統の日本酒造り
- 5代目の革新・世界で飲まれる南部美人
- 少しの作業の違いが大きく酒の味に影響する
- 南部美人の美味しい飲み方
- 迷ったらこの1本
南部美人の変革期:伝統厳守の4代目vs革新の5代目
5代目は伝統の酒造りを厳守してきた4代目とぶつかりながら
革新をもたらしてきた人物。
4代目は「いい部分も悪い部分もすべて伝統を守ってく」という信念、
アメリカに留学経験のある5代目は
「いい部分は残し、今あるより良いものは取り入れていくべき」主義。
こうしてぶつかりながらも
「いい日本酒を造りたい」と願う
父子の間に理解の橋を渡してくれたのが
伝説の杜氏・山口一氏なのだ。
山口氏が「伝統の中にも改めるべき部分がある」という
理解を示し、後押ししてくれたことで5代目は革新を実現できた。
5代目の守る伝統の日本酒造り
南部杜氏:300年以上の歴史あるプロ集団
5代目は伝統も大事にしている。
さらに彼らの造る上質な日本酒を愛している。
3人のプロが競い合ってより良い酒を造っていくというのだ。
木桶を電球の熱で温めながらの酒の仕込み
5代目の革新とは単なる効率化・収益化ではないのです。
酒が美味しくなるために必要な手間は惜しまないのです(;;)
温度管理が難しい木桶による仕込みをしているのだ。
木桶の木や木の組目には微生物にとって最適な棲みかとなる。
酒造りに欠かせない微生物の力が豊かになる一方
温度管理が難しくなる。
岩手の冬の酒の仕込みでは
冷えすぎる気温から木桶を守る為
直接あたためるのではなく
電球をあてて間接的に熱をあてることで
あたためるのだ。
5代目の革新・世界で飲まれる南部美人
国内市場では洋酒や焼酎に勢いに押され気味の日本酒。
人口構造的に考えても
日本酒は世界で飲まれるようにならねば生き残れない。
自分の息子以降の世代のためにもと
日本酒の世界市場開拓にも力を入れている。
現に28か国で南部美人は愛飲されている。
更なる挑戦として
「KJ」認定マークも取得した。
ユダヤ教の食認定がとれたことで
日本酒の更なる市場拡大を狙う。
ラベルの下方向かって右にあるのが「KJ」マーク。
穀物でできた日本酒は
世界中のどんな食文化にも合う!
私もそう思う(^^)
少しの作業の違いが大きく酒の味に影響する
南部美人の仕込み作業で麹室での杜氏たちの仕事を見せてくれた。
絹のふくろを振りかざす。
絹目を通り抜ける超微細な「菌糸」だけを
米全体にふりかかているのだ!
◆絞り方で変わる酒の味
同じもろみで絞り方の違う酒の味比べをさせてくれた。
①雫しぼり(圧力をかけずに酒自体の液体の重みだけでこす)
- すごく香りが華やかに広がる
- 旨味が舌全体に広がる
- その印象は優しい酒だが
- 味は自己主張の激しいドレスを着た美人のイメージ
②圧をかけてしぼった酒
- 角が取れた味わい
- 黄色みがさし
- アスリート美人な印象の味わい
同じ酒でも絞り方でその風味が全く違うものになるのです。
南部美人の美味しい飲み方
今回、蔵元が案内してくれた
地元の旨い店はこちら!
「鉄板焼き処 來」さん
南部鉄の鉄板で目の前で焼いてくれるよ!
①二戸ぶっとべウィンナーピザ×南部美人 特別純米
これは北海道のウィンナーですが
二戸ぶっとべウィンナーは
地元ブランドのブタ・鶏・牛(べこ)の3種の肉から
造られた肉の旨さが詰まった逸品なのだ!
このウィンナーを鉄板でやき
野菜にチーズをのせ
最後に南部せんべいで蓋をして
ひっくり返したら
南部せんべいピザの完成~☆
こちらの酒はチーズに合う!
②佐助豚の5種盛×南部美人 大吟醸
ブランド豚の佐助豚を鉄板焼きで
堪能するのだ!
ハツにレバーの味噌にんにく添えに~
5種盛をモリモリ食しながら飲む日本酒はこちら!
特等級米を40%まで磨きとってもキレがいい日本酒
豚肉好きとしては是非とも食べたい組み合わせ(^^)
私は豚バラをよく料理に使うのだ!
豚バラ最高っ
③闘牛のステーキ×なんぶびじん 熟成酒
闘牛のステーキは年に1度の仕入れ時にしか
食べることができない貴重な味わい。
引き締まった筋肉の旨味を堪能するのに
合わせるのは~
なんぶびじん 純米古酒(2011)
熟成酒になることで
旨味成分のアミノ酸が増え
はちみつ色になる。
これが牛ステーキにあうのだ!
ステーキ食べたい
ステーキに赤ワインだけじゃないんやで~
ステーキに日本酒や。
迷ったらこの1本
これだけで味わうも良いし
もちろん和食から中華、洋食、イタリアンまで
幅広く合わせられる守備範囲の広い美味い酒さ。
個人的にはチーズにあうってのがポイント高い!
つまみに燻製チーズやキャンディー包のチーズ毎日食っているので。
ごはんにかつお節と醤油を混ぜて
海苔をちぎっり全体にかけ
チーズをのせてレンジでチンすると
めちゃウマだぜ。
では、また~☆