金融の黒魔術⑮の続きです。
黒魔術から「市場に棲む悪魔」編へ
市場社会を不安定にする「奇妙な商品=労働力」、労働市場を見ていきましょう。
できるだけ、学んだことを
ビジョンとして記憶に残すべく図・イラスト化していくよう特訓中
世界経済の仕組みをBBAにわかりやすく教えてくれる1冊
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金融の黒魔術編で
どうして経済は成長し続けるのか?
何がその成長を支えているのか?
政府と銀行は国民に借金(ローン)をさせたがるのか?
破産で借金がご破算になる仕組み
など見てきて「なるほど」と無知なりに構造が見えてきたBBAです。
今回からは更に経済の闇の奥へ進んでまいりましょう。
選ばなけれは仕事はいくらでもある?
選ばなければ、高望みしなければ
仕事はいくらでもある?
失業するのは本人の仕事への姿勢の問題とする
失業を否定論者の主張には深刻な欠落があると
経済学者ヤニス氏は指摘している。
「狩人のジレンマ」が示す“市場に働く力”
このルソーが考えた寓話が
労働市場に働く不思議な力について知る手掛かりになるという。
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◆「狩人のジレンマ」とは
力を合わせて鹿を狙うか、個人でウサギを狙うか?
狩人たちは、それぞれにウサギを追うよりも
全員で協力して鹿を仕留める方がいいと思っている。
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この状況から生まれる結果は2つ
A:全員信じられれば、鹿を仕留められる
「全員が協力して鹿をしとめられる」と皆が信じているなら、
それぞれが鹿狩りに集中でき、鹿を仕留められる。
B:信じられなかったら、仕留められない
「誰かが裏切るかも?」
「鹿は無理そうだから、俺はウサギを狙おう」
と、力を合わせて鹿を仕留めるのは無理と思っている状況では
鹿狩りに集中することも、協力もできないので
鹿は仕留められない。
「狩人のジレンマ」のポイント
鹿狩りでは、狩人(私)の予想が現実になる
- 信じることができれば、集中して結果を出せる
- 信じることができなければ、集中できず失敗に終わる
楽観主義の不思議な力と
悲観主義の悪魔的な力を示す寓話とされる。
労働市場を動かす“機械の中の幽霊”
どんな状況でも、労働力を提供すれば
その分の交換価値を手にすることができる
そいうった市場ではない。
経済の先行きに対する“人々の楽観と悲観”
これが労働市場の機械の中の幽霊であり
その幽霊の中に悪魔が潜んでいる…(@。@;)!
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だから
一律に賃金を下げても雇用は増えないし、
景気の先行きを悲観してリストラや雇留が増え、
失業を増やすことも。
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ここが失業否定派の主張の欠陥部分
次回はマネーマーケットも含め
市場に棲む悪魔を突っついてみましょう。
ドキドキっ