もう、まず色々な方向から「神農」に脱帽だよね。
私も自分の体で実験・実践しながら健康で長生きするために研究してますが
神農ったら自分であらゆる植物を実際に摂取して、
何度も死にかけながら効能をまとめていますからね! 師匠発見したBBAです。
その昔、薬草・ハーブに興味を持ったBBAを
感動させた本に この1冊があるんですけど
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この本は「偶然食べちゃった」とか「山菜と間違えて食べちゃった」
人たちの話がほとんどなんですよ。
時々そうじゃない人の話も出てくるけども…
こちらの「神農」は「毒かもしれない」とわかっていて
自ら体に取り入れ検証しているのです(;;)
いわば「毒草を食べてみた(毒も承知)」的な
命をかけた研究であり、
その恩恵は後世に渡っているのです(感涙)
私BBA自身、「漢方薬」について
漠然と「自然の動植物を使った薬」としか認識してなかったんです。
全然違った!
私の想像してた以上に広く、しっかり研究された世界でした。
ということで
本日の「自分主治医への道」は
漢方薬(生薬)の世界の全体をサクッと見ていきましょう。
東洋医学の漢方治療とは?
東洋医学では体の不調や変調時に施す治療法は主に2つ
漢方薬というのは
「数種類の生薬を一定の法則に従って組み合わせたもの」
なのです。
この「一定の法則」というのは
先人たちの研究と知恵の伝承により
既に確立されたものなのです。
数種類の生薬をどの割合で配合するか?
先人の知恵が残されているのです(ありがたいっ)
数種類の生薬を混ぜるのも
きちんと理由があり、
副作用を少なくし治療効果を最大化する為なのです。
この配合にもちゃんと根底理論があって
それが面白いのです。
鍼灸治療が体表面への刺激による調整だとすると
漢方薬治療は体内からの調節ですね。
漢方薬の原料となる生薬とは?
BBA私は完全に「生薬=漢方」という認識でした。
もの凄く漠然としたものだった(恥ずかしいぜ)
まずは生薬とはどんなものか?
知っておきましょう。
【生薬】
自然界に存在する天然物をそのまま、
または乾燥などして得た薬の素材になるもの
- 花
- 木や草の根
- 樹皮
- 果実
- 葉や茎
- 鉱物
- 動物の骨
- 貝殻
- 生物
注目は「鉱物」や「骨」や「貝殻」や「生物」です。
魔女がイモリやヤモリを乾燥させて煮込むヤツや!!!
生薬となるモノを実験研究しまとめてくれた「神農」
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あらゆる草木を自分で食べて調べて研究した神農は
1日に70もの毒にあたったりしながら
365種類の生薬を性能別に分類しまとめた
「神農本草経」を書き残したという…鉄人
神農は中国古代の伝説の人物で
「農耕・医薬・商業の祖」と呼ばれる凄い人なのだ。
農具を使っての農耕を創始したり
レオナルド・ダ・ヴィンチに似ている天才だね。
漢方薬・生薬・民間薬の違いに注意!
BBA私、この3つを完全にごちゃ混ぜに認識しておりました。
なんなら全部まとめて1つの「漢方」という世界と見てました。
この3つは違いが大きいのでご注意を
⇓
薬効レベル①民間薬
古来より民間で伝承されてきた薬、
薬というよりも
- 葉をお茶にして飲んだり
- アロエを傷口にぬったり
- 風邪の時にネギ湯飲んだり
といった「おばあちゃんの知恵」的に伝承されているもの。
具体的にどの部位にどう作用して
どのような効果があるかは解明されていないけど
なんとなく長年そういわれているし
効果もそれなりに実感する人多い。
薬効レベル②生薬
天然物をそのまま、または乾燥などによって得た薬物素材
単独でその生薬の効果を利用する場合
漢方薬よりは効き目は弱いが
効能は先人たちの研究観察により解明されている。
薬効レベル③漢方薬
複数の生薬を組み合わせ効果を高め
副作用も少なくなるよう計算された薬
煎じたり、粉にしたり、練って丸薬にしたり
軟膏にしたり
加工も手の込んだものになっている。
効果は大きい。
BBAが勘違いしていた「漢方薬:葛根湯」
ここでBBA私が大いなる勘違いしていたことが判明したのです。
風邪のひきはじめには「葛根湯」
この言葉に従いBBAも葛根湯飲んできたのですが
葛根湯=葛根のエキス、葛根茶、葛根の液体
だと思っていたのです(;;)
ところが真実は!
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めちゃくちゃ多数の生薬が配合されてる!!!
「葛根の湯」じゃないじゃいのよ。
葛根だけだと思っていた私の恥ずかしい勘違いの話でした。
漢方薬の世界から
薬膳に通じるところまで行くのに
まだまだ色々知るべきことがあったのです。
つづく。