中毒性を追求するスタイル…食品業界に限らず「利益追求社会」では全体がこの流れ…
今回は食品業界の味開発の鍵「至福点」について見ていこうと思います。
ステルス糖分食品も蔓延してますし、
糖の魔力が一番狙っているのは子供達ですからね。
何度も言っていますが「糖・糖分・糖質」そのものは
善でも悪でもありません。
糖分摂取も私たちが生きるのに必要です。
しかし、現在はステルス糖分の加工食品が
私たちの身の回りには溢れていますので
かなり気をつけないと「糖分の摂り過ぎ」になってしまう…
詳しくはこちらのドキュメンタリー映画をどうぞ
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ということで
今回は食品業界の味開発のヒミツに迫っていこうと思います。
食品業界:企業は金儲けにしか興味が無いのか?
【糖分の摂り過ぎは歯と肝と頭に悪い⑥】では
ペプシとコーラが激戦をくりひろげた
ケンタッキー州の子供達の歯の問題を見てきました。
激戦に勝利したペプシの「マウンテンデユー」
1.25リットルのペットボトルで
砂糖スプーン37杯分の糖分+カフェインは同じ量のコーラの4倍
という商品!
これが子供たちの心を掴んだ。
1日10本も飲む子もいる…
その結果、子供たちの歯はボロボロに。
この問題を追った歯科医の言葉として
「企業は金儲けしか関心が無い」と紹介しました。
消費者の健康<金儲け(ギリギリ倫理観有で罪悪感と危機感有)
なのか
消費者の健康を犠牲にして金儲けに走っているのか?
今回はこの食品加工業界の「企業の倫理観」を深堀り。
ピューリッツァ賞受賞者で
大企業の製品が持つ中毒性を追求する人物
マイケル・モスのインタビューから紐解いていきましょう。
参考文献
食品業界の味の開発の鍵「至福点」
マイケル・モスは加工食品業界の重鎮のインタビューに成功し
企業の味の開発のヒミツを教えてくれた。
インタビューに答えたハワード・モスコウィッツは
「ドクター・ペッパーの味の開発方法」を詳しく聞かせてくれた。
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◆ドクター・ペッパーの味の開発方法
①まず、甘味料のレベルを61段階に分け
全米3,000人を対象として試飲テストを行う
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②そのデータを元に使用する甘味料の量の最適値を割り出す
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③こうしてできた商品は飛ぶように売れる!
この「使用する甘味料の量に最適値」こそ
業界用語で「至福点」と呼ばれるものなのです。
◆至福点の発見は1970年代
コモウィッツは1970年代に
“砂糖の量を増やす程、販売数も伸びる”ことを発見!
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そうして砂糖を多く含んだ商品が製造されるようになった。
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しかし、ある一定量を超えると商品の人気は落ちたのだ
この商品を人気のピークに導く「ある一定量」こそ
現在では炭酸飲料に限らず、
パスタソースやシリアルなどあらゆる食料品に「至福点」応用されている。
コモウィッツ氏は断言してインタビューを締めくくっていた…
企業の至福点追求と子供達の甘味中毒
マイケル・モス氏はこの食品業界の動向を注視する。
子供達は知らぬ間に「中毒性のある食品」に侵食されていってしまう。
だた「甘くて美味しい食べ物」と思って食べているその食品は
企業が研究を重ねて開発した「中毒性のある食品」なのだ…
子供の頃は苦味や酸味を嫌うので「甘味」を好む傾向はあるけど
至福点を追求した食品ばかりに慣れ育ってしまうと
“子供たちが食べ物に対して求めるモノが甘味だけになる”
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この心配は既に現実のものとなっており
子供達の野菜嫌いは加速し、野菜を食べなくなってしまうのだ。
多すぎる糖分に慣れ過ぎているため
野菜の苦みや酸味がより際立って感じてしまうのだ(><)
子供の野菜嫌いって
「まー子供だから」では見逃せないレベルに来ているのかも。
大人になっても野菜を食べないままという人も多くなるでしょう。
これって、でも個人の意識の問題?
自己責任?親の注意不足?
それとも…企業の罠?
この「責任」問題について次回は深掘りして見ていこうと思います。
では、また~☆