「ヒミコ」に度肝をぬかれたぜ~
手塚先生は現代に数多いる「(自称)ヒミコの生まれ変わり」までも
見通して描いていたのかもしれません…
岩下志麻さまが妖しく美しい卑弥呼を演じているのはこちらの映画じゃ~
手塚先生が描く卑弥呼を見るならこちらじゃ~
◆アニメ版「火の鳥」黎明編その二
プライムビデオで視聴できる方はこちら
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ヒミコの命で「ヒの国」を殲滅した猿田彦将軍
猿田彦はなぜかナギを気に入り、奴隷としてヤマタイ国へ連れ帰ります。
このことは女王ヒミコには秘密です。
猿田彦はナギを自宅に住まわせ
狩りの技術(戦術)を教え込みます。
実は猿田彦も少年時代にナギと同じ目にあわされていたのです。
自分とナギの運命を重ねて見てしまう猿田彦
猿田彦とナギが一緒に暮らすようになって1年後
ヒミコにナギの正体がバレ、
猿田彦は「ナギを殺せ」との命を受けます。
我が子のような思いをナギに抱きはじめていた猿田彦は
ヒミコに懇願し、ナギの命を助けます。
しかし、ナギは自分の国を滅ぼしたヒミコを宿敵とし
ヒミコに矢を放ってしまうのです…
ナギと猿田彦の運命が動きだします。
見どころ①老いを恐れ狂っていくヒミコ
卑弥呼いうたら、
こんな感じに神秘的な美形で、凄まじき霊力の持主ちゃうんか!?
ところが火の鳥に出てくる「ヒミコ」は
強欲で自分勝手なクソ婆です~
天照大神の姿も重ねているようなので
「神気・霊力」は本物かもしれません…
でも、後のスサノオとの会話を見ていると
「呪術=人の心を巧みに操る」という技のようです~
見どころ②猿田彦の鼻の呪い
猿田彦が蜂の巣窟である洞穴に閉じ込められてしまう。
(実質:処刑です~)
蜂穴のなかで蜂にボコボコにされる猿田彦…でも生きてる(強)
日食の騒ぎに乗じて、助けにきたナギと共に
船に乗ってヒの国を目指します。
ヒの国は火山があり、温泉もある!
温泉の治癒力を知るナギが全身蜂に刺され
激痛に叫ぶ猿田彦を温泉へ入れ
なんとか体の腫れは引いていくのですが
鼻だけが巨大化したままなのです。
これは「猿田彦にかけられた呪い」のためなんだって。
どの時代の猿田彦(猿田博士)も巨大な鼻をしているのは
その因果の定めなのさ~⇒お茶の水博士もやで!
まー防人として、ヒミコの命とはいえ
多くの命を奪ってきのでしょうがない。
手塚先生が猿田彦の鼻を巨大にしたのは
猿田彦神が「猿」にも「天狗」にも似た
奇妙な風貌だった…という伝説からきていると思われます~
というのが私の考察です。
火の鳥が遠くから人間達の営みを見つめるのに対し、
猿田彦はその時代の人間として内側から
人類の動向を見続ける役割を課されているのではないでしょうか。
見どころ③日食とヒミコと天照大神
歳をとり老いと死に怯えるヒミコに追い打ちをかけるように
「日食」が起こります(^^;)
自然現象ですが、そうとは知らない古代の人々は
日食=神の怒り とパニック状態!
「あーそういうことかぁ」と。
このシーンがあることで
手塚先生がヒミコ≒天照という表現をしたのか
何となく分かったきがします。
日食=天照の岩戸隠れ
神話に描かれた真相の可能性も「大」ですな。
ここでヒミコをこのように描いたのは「太陽編」への
伏線なんだろうなと思う私です~
見どころ④ヒナクとグズリのその後
なんとかひっそりと生き延びていたヒナクとグズリが登場します。
2人の間には「5つ子」が生まれており
「火の鳥」のオープニングの5つの光と何か関係あるのかも…
ヒナクとグズリが「陰陽」を示し、
ヒナクの子である5つ子は「五行」を示しているののか?
ヒナクとグズリは「ヒの国」の滅亡と再生を繋ぐ存在
というところにも注目です!
「その三」へつづく