「夢に覚る」、夢とは記憶の残像ではなく もっと深い意味があるかもしれません。
カタカムナの解読、日本語の響き・創りを追ううちに「古事記の解読」にまで手を出しはじめた私です。古代の智の鍵ぽいからね。
日本人なのに今までちゃんと「古事記」を読んだことがなかった…ということを今になって「もったないことしてた~」と後悔中、でも今読んでるからOK~
では、解読の続きへ~序文の第11・12文いくよ~
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夢に覚りて神祇を敬ほたまふ。所以に賢后と称す。
(古事記・序文より)
これは崇神天皇についての記述です。どんな内容かというと
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崇神天皇(御真木入彦印恵命・みまきいりひこいにえのみこと)は、夢で信託を受け、天津神、国津神を敬い祀った。
そのため、民(人々)は賢明な天子と称えた。
この文の「読み音」を確認していきましょう。
”夢(いめ)に覚り(さとり)て 神(あまつかみ)祇(くにつかみ)を敬ひ(ゐやまひ)たまふ。所以(これゆゑ)に賢后(さかしききみ)と称す(まをす)。”
ここで私が注目した言葉・音のヒビキがこちら
- 「夢・いめ」=夢に覚りて
- 「神・あまつかみ」=天神(天を司る神、天照の子孫)
- 「祇・くにつかみ」=地祇(地を司る神、地の神、国土の神、スサノオの系譜)
- 「賢后・さかしききみ」=賢い天子(后=天子、君主)
やはり、古事記では天神と地祇をきっちり分けて書いている。
ただ「神」と一つに括るのではなく、天と地の神には明確な「分」がある。
我われが「天神地祇の加護の下に暮らしている」と勘違いしているだけで、実は我々が暮らす世界は「地祇」の領域だけなのかも。
崇神天皇のことを「賢后」といっているのか?
「后=きみ」この字は女性に使われるものだと思い込んでいた私です。
調べてみると「后=こう」には「天子・君主」という意味と、「きさき=皇后」という天皇の正妻、中宮の意もあるそうです。
古事記の序文のここで「賢后」と記された意図を考えてみると、崇神天皇だけではなく、その后である「皇后」や二人の御子達を含め称えているのではないかと思われます。
この場面で重要なのは「夢に覚りて」だと思うんです。
「夢」は神々・天界からのメッセージ=神託だということは、夢は神界と繋がる特別なものってことですよね!? もっというと夢は「別天津神の界(=一元、大玄霊)」にも通じているということじゃないか、と。
そういった意識・意図をもって身心を清めて眠りに入った時、そういった「夢界」に入れるのかもしれません。さっそく試してみます(^^)
(つづく)