今度は「御刀(十拳の剱)」の「本」に着いた火神の血が岩村に飛び散って成れる三神の登場です。
古代日本の智に魅せられ⇒日本語のヒビキの神秘構造に触れ⇒今は古事記に記された神名・地名・言葉に隠された「古代の叡智」を探るために「古事記の解読」に勤しんでおります。
では、続きへ
次に御刀の本に着ける血も 湯津石村に走り就き成れる神の名は甕速日神。次に樋速日神。次に建御雷之男神。またの名は建布都神、またの名は豊布都神。
(「古事記」より)
非常に気になる神名が並んでおります。
第一、第二の神名をどこかで聞いたおぼえはないでしょうか?
なんとなく…アシタカとハクの名に似ているような…
この辺もまた宮崎監督の意図なのでしょうか?
まずは、この場面のポイントを整理してゆきましょう~
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前の三柱の神との違いは「御刀の本に着ける血」が生成のはじまりにあること。
「御刀の前(さき)」と「御刀の本(もと)」でどんな違いがあるのでしょうか?
なんとなくですがこんなイメージがある
ってなると、イザナギ命(生成祖神)の悲しみと怒りの感情が「火神を斬る」力に変わる作用点ってことの影響が強いと思っていいのだろうか。
感情が力に変わる、その作用点にして神剣に御霊宿る支点ってことが、この三柱の神の重要な本質なのかな?
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ふむ、ふむ、またしても▽の構図ですな。
では、一柱づつ神名の意味を読み解いてまいりましょう~
(つづく)