嫌いな人と一緒にいるとストレスがたまる。
それがもし嫌いな相手が「自分自身」だった場合、
24時間365日ずっとストレスに晒されることになってしまう。
私もこれまでの42年間の人生で幾度となく「自分が嫌い」と思うことがありました。
- なぜかいつもイライラしていて、母や親しい人に着つくあたってしまう
- 人に対して不平不満ばかり抱いてしまう
- 女子会などで愚痴や悪口で盛り上がる
など、自分のことを「性格悪いな」って自覚した時。
- もっと金持ちの家に生まれていたら
- もっと美人だったら
- もっと才能に恵まれていたら
など、自分には特別なものが何もないように思う時。
自分を取り巻く世界や環境に不満があったり、もうなんか全部イヤだと思う時。
1度ではなく何度かありました。
でも、今は今の自分でしっくりきていて
愛着湧いているのでけっこう自分が好きです。
私自身が「自分を変えたい」と思った時にやったことと
「そもそも人は変われるのか?」という根本的な疑問については
哲学者に答えてもらおうと思います。
そもそも「本質的に自分を変える」ことは可能なのか?
ここ!
ここが一番気になりますよね。
「注意して理想の自分を演じ続ける」
ことはできそうですが
正直しんどいし、結局は元の嫌な自分に戻る気がする・・よね。
遺伝的な性格や
生まれ育った環境で育まれた「自分」というものが
意志の力で変えられるものなのか?
無意識の本能的自分の方が強いんじゃないか?
って思うわけです。
そんな時に
18世紀イギリスの哲学者デイビット・ヒュームの言葉が
私の脳みそをものすごい勢いで揺らしたのです。
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『人間に「確固とした本質」としての
自我があるわけではなく、
その時その時の知覚の束でしかない』
人間てそもそもが
ハード面よりソフト面からの影響の方が大きいじゃないか!
と気が付いたのです。
ということはですよ、
- 自分が意識を向けるモノ
- 自分が触れる情報
- 自分が接する人
- 自分の感情の状態
- 自分にインプットする知識・知恵や教養
でいくらでも変わるじゃん!
というか常に変化し続けているれべるですやん!
むしろ「自分というものを固定されているモノ」と考える方がおかしい。
現在、人生で数回「自分嫌い」期を経て
今はやっと「自分を一番大事にしよう」と思うくらい
自分が好きです。
「なかなかいい奴じゃん」とか「なかなか面白い奴じゃん」と
思っています。
結局、人は自分が認識した世界の中に生きている
このことに気が付いたのは
実はデイビット・ヒュームの言葉を知る前なのです。
心理学や脳科学の本を読み漁る中で
「あ、なんだそういうことか」と、納得したのです。
私が思う「私」という人間と
私の母が思う「私」という人間は
けっこう違うのです。
親子でもそんなものなのです。
だから友人が認識している「私(みつまる)」と
私自身が認識している「私(みつまる)」は違うわけです。
ここで以前の私は他人の中にいる「私(みつまる)」を
できるだけ「いい人」と認識してほしくて頑張っていたわけです。
そうそう、私がイライラしたり他人に優しくできない
自分の性格の悪さに「自分が嫌だな」と思って
まず自分を変えようとしたときは
「他人から見た自分」を変えようと頑張っていたのです(^^;)
他人の認識なんてね
私がいくら頑張ってもコントロールできるもんじゃないんですよ。
なのに頑張って「いい人」であろうとした結果
なんか疲れと便利な人として搾取される人生にギブアップとなったわけです。
完全に私のミスっすな。
痛い思いをしてやっと気が付くのです。
他人の中の私の認識はどうにもできないけど
「私が生きてる世界は所詮私の認識なんだから・・・
自分の思う自分を変えることはできるじゃん!」
ってやっとわかったのです。
そうとなれば、「自分を変える」方法もみえてきます。
大事なことは
「人は自分が認識した世界の中に生きている」ということと
「人は感情の中に生きている」ということ。
この2つ認識と感情を自分でコントロールできればいいわけです。
自分を変える方法:実践編
①自分が認識している自分がどんな人間なのか書いてみる(箇条書き)
②好きなところに赤〇、嫌いなところに青△つける
③どんな自分になりたいか「理想の自分」のイメージを書いてみる
これだけで
だいぶ今の自分を知って
新しい自分へ意識は向かいます。
③の「理想の自分」を文字からイラストや写真や映像にしていく
ことをこまめにやるのです。
脳内で映像になっていればOK。
でも文字で書く、写真を見る、イラストで表現するという
脳への刺激あってこそなので五感をつかっていきましょう。
ここで注目してほしいのは
②で書いた「自分の嫌いなところ」は「成功の種」である場合が多いので
無理にそこを矯正しなくていいのです。
目を向ける方向を「なりたい自分」にするだけで
「嫌なところを直していく」という意識は持たなくていいのです。
今後このことについて
もっと深く触れていくことになりますが
今日のところは「否定しなくていい」と理解しておいてください。
私もだいぶどんなこともどんな人も
基本的には「学ぶべきところがある」と思って
以前より余裕を持って受け入れられるようにはなりましたが、
それでも忙しい時や余裕がない時はイライラしたりします。
そんな時は「あー今イライラしてる・・・余裕なないんだな」と
自覚して「ちょっと休憩するか」とか深呼吸しようと意識を向けるようにしています。
イライラした自分を否定はしないのです。
だってそれが人間ですから(^^)
不完全だからこそ人間的魅力と可能性がある
不完全だからこそ人間って魅力的であり
可能性を秘めているんですよね。
このことは
2タイプのリーダーのうち
優等生タイプで正規コースで昇進を重ねたリーダーではなく
もう一方の「変化や変革をもたらす」リーダーの資質でもあります。
優等生タイプのそつなく物事をこなしていくタイプにはない
一般的に「欠点」「ネガティブな性質」と捉えられているものは
変化や変革をもたらすリーダーが備えている「ユニークな資質」なんだそうです。
一般的にはみんなそのすごい価値に気が付いてないけど
そこがある状況下でビックバンを起こすような変革の元になるそうだよ。
あなたが自分の欠点と思うところは
実は今の世間の価値観でははなれない
未来の進化した人間ジェネレーションXを生む
種なのかもしれないのさ。
遺伝子学者リチャード・ゴールドシュミットがいう
「自然が飛躍的に進化する」時にある「有望な怪物」の素質は
現存の価値観外にあるものさ。
ふふふっ、自分にワクワクしてきませんか?
長くなったので、今日はこの辺で。
では、また~☆
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