狂った純愛、かのような失った愛と絆への復讐劇
【映画 氷の接吻~感想】
ストーカー⁉⇒これは純愛⁇
からの~やっぱり「死の接吻」じゃねーか!!
って感じの映画です。
彼が見ている 幽霊のような、幻覚のような「娘」
彼が追う女が「クリスマス…パパ」と子供のように泣き叫んだ時
わたしゃ、マジで「あの女=娘の幻影の変化バージョン」かと思ったよ。
でも、きっと彼の中でも 「あの時」突然彼の前から姿を消した妻と幼い娘、
その彼の喪失感のもとたる存在と「彼女」が重なった瞬間なんだと思う。
初めはだんだん「彼女」への執着を強めてく彼のことを
『狂った純愛か』とも思えてきていたのですが
やっぱり彼は「彼女の幸せ」よりも自分の欲求を優先させてるから違うな、とわかった。
マフィアの世界では裏切り者への制裁決行サインを「死の接吻」というらしい。
娘の幻影が姿を見せなくなり、彼が彼女の世界に強引に入っていった時には
「死の接吻」=自分を裏切ったファミリーへの復讐サインが「GO」になっていたんじゃなかろうか?
「好き」と見せかけ、「彼女を本当に理解できるのは俺だけ」と見せかけて~
彼女が掴みかけた幸せを木端微塵にぶっ壊していく彼の姿は恐怖しかないぜ~
「俺をわかってくれ」という前に、本当に好きなら彼女(&妻と娘)の幸せを祈るべきだったんでは…
彼が目立ちゃいけないのに、執拗に「まるでサンタか!?」ってアウターを着続ける処にも恐怖と狂気を感じました。