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【独女映画部】「震える舌」~エクソシスト超えの子役が問う観る覚悟・生きる覚悟・親になる覚悟

お題「最近見た映画」

震える舌

重すぎて・・・・一度休憩をはさんでやっと見終えた作品。

この映画のポスタービジュアルも怖い(;;)

この映画を製作しようとした人達がすごい!

エクソシストの少女を超える日本の子役発見です。

 

 

 この映画の原作はこちら

震える舌 (講談社文芸文庫)

震える舌 (講談社文芸文庫)

 

 

実際に作者の娘さんが「破傷風」になった時の経験を元に

書かれた小説。

 

その小さな少女が体験する壮絶な闘病生活、

親としてそんな娘に付き添い

絶望し恐怖し衰弱していく夫婦。

 

綺麗ごとはいっさいなく

生々しく、突如「破傷風」と闘うことになった

家族の姿が描かれています。

 

その原作を恐ろしい再現度でドキュメンタリーを観ているかのような

臨場感で映像化したものがこちらの映画

 

震える舌

震える舌

 

 

小さいお子さんがいる方は

かなり辛いシーンが多いので覚悟をもって観てください。

※家族で休日楽しむような映画ではありません

 

 

ある日娘に異変が・・破傷風と闘う家族の物語

はじまりは小さな傷だった。

その指先の小さな傷が

平和に暮らす家族の日常を一変させる。

 

イラストレーターの優しい母と

子供のしつけに厳しい編集者の父と

元気に遊びまわる幼い少女 昌子

 

この3人家族が暮らす千葉県のマンモス団地前には

川沿いの藪湿地があった。

元気な少女 昌子の遊び場だった。

ザリガニをとったり、虫を捕まえたり(^^;)

 

ある日、昌子は指先をケガしてしまう。

でもそのまま水辺遊びを続け

水に手を入れたり、水中の生き物を触ったり。

 

数日後、娘の異変に母が気づく・・・

食事中にフォークを落としたり、食べようとしなくなったり、

歩き方が変になったり。

病院に連れて行っても大人の言うことをきかない娘に

医師もお手上げで、ろくに診察をしてくれない。

 

そんな中それは起こった。

夜中に奇声を発し自分の舌を噛み

歯を食いしばり痙攣する昌子。

両親は必死に血だらけの口を開け

舌を噛み切らないようにするが

その際に父は昌子に指を噛まれけがしてしまう。

 

大きな病院で検査してもらった結果

破傷風」という診断が下り、

ここから壮絶な治療と闘病、看病生活がはじまる。

 

破傷風の壮絶な治療に変わりゆく少女

病名がわかりホッとしたのもつかの間、

医師からは「死亡率が非常に高い病」と知らされる。

 

一度発作をおこしていることもあり

昌子は深刻な状態にあった。

数億年前から生き延びてきた破傷風菌は人間に感染すると

体内で毒素を出し中枢神経を侵していく。

 

その時に発作を起こすのだが

余りの激しい発作に背骨が折れる患者もいるという。

光、音、あらゆる刺激に過敏に反応し発作を起こすようになる。

そのため昌子は隔離され、暗幕で覆われた病室のベッドに

手足を拘束されることとなる(;;)

 

 

血清治療に入った昌子も

幾度となく激しい発作に襲われ続ける。

奇声をあげ口から血を流し

大きくのけぞりベッドで暴れるその姿は

獣のようにも見える程。

 

母は疲弊しながらも

娘の状態を記録にとりつづけた。

発作の起きた時間とその様子を

イラストで書き残していった。

 

30分おきに起きる発作。

何度も舌を噛み血を流すので

前歯を折られ口をこじ開け

チューブがさされる。

 

鼻から管が通され

手足は拘束され

点滴に注射に

病理検査に指の傷口から細胞搾取され

痛みに叫び声をあげる娘の姿に

両親は心を壊していく。

 

会話もできず、唸るか奇声を発し

寝たきりの娘(;;)

 

疲弊し心が弱った両親の姿がリアル

変わりゆく娘の姿と

回復が見えない状況で

どんどん両親の心が弱っていく。

 

その様子がとてもリアルなのです。

 

娘にかまれたことで、

発作を起こした娘を抑える時に血に触れたことで、

「私も破傷風になるかも」という恐怖と疑心暗鬼も重なって

心の内をストレートに夫婦でぶつけ合うのです。

 

疲れ切った母が夫に向かっていうのです。

「私はなんのとりえもないから、せめてもと頑張ってあなたの子供を産んだ」

「こんなことなら産まなければよかった」

「あなたと結婚しなければよかった」

「あなた昌子のオムツも世話も私ばかりにやらせて・・本当はあの子のこと怖いんでしょ、怖くてしょうがないんでしょ」

 

ここまで

ストレートに言っちゃうのか・・・

そしてここから

父として、母として

「怖い存在」と化した娘との葛藤の日々がはじまります。

 

意思疎通できなくなった娘に対し変わる父親の意識

原作者が「父」であるためだと思うのですが

こういった子供の闘病ものでは

どうしても母親目線で描かれるものが多い中

この作品は終始「父親目線」である気がします。

 

しつけや教育に厳しかった父が

娘に対し今までの自分の態度を反省するような

つぶやきを意識のない娘に向けてするシーンが印象的です。

 

今までは「自分が思う娘」を娘に押し付けていただけであって

娘が何を感じ何を思ってるのか向き合ってこなかったことを悔いるのです。

皮肉なことに

ベッドの上に拘束され意識もなく

発作で暴れながらも生き続ける娘をみて

「この子はこんな小さな体で必死にひとりで闘っている」と悟る。

 

娘なりにいつも必死に生きいたんだと

それを理解していなかった自分の反省もあってか

意識のない娘に向かい誓いを立てるのです。

 

「もしお前がいなくなっても、私はもう子供はつくらない。

私の子はずっとお前だけだ。お前だけを一生愛し続けるよ」

 

母親は子供を自分のお腹に宿し

産むまでの間に「自分の中の命」に対して

どんどん愛しさを増していき出産した時には

「我が子への愛」があふれるときく。

 

一方男性は「一体期間」がないので

子供が生まれてから

子育てで子供と触れ合う中で

「我が子への愛しさ」を増していき

父親になっていくという。

 

仕事を離れ

がっつりと娘と向き合うだけの時間を

もったことと

一緒に破傷風と闘ったことで父親として

我が子への理解と愛情を深めたのかもしれないね。

 

エクソシスト超えの少女の演技!

 

失礼を承知で言うが

けっして美少女ではない。

ただ幼い子らしい可愛さはある子だ。

 

子役っぽい可愛らしさを強調することもなく

淡々とした子供の日常の姿を見せる。

これがまた妙にリアルなのです。

 

そして破傷風発症から闘病生活においては

この子の体当たりの演技がこの映画の輝きの大部分を担っています。

発作の前兆のピクっとした反応や

発作時ののけぞりや暴れ具合に

表情に奇声・・・すべてがリアルなのです。

 

逆に言えば

よくここまで子供に演技させたな・・・

という驚きも。

 

エクソシストは悪魔祓いの映画ですが

震える舌」は病と闘う少女の映画です。

小さい体で病と闘う子たちは現実に多い。

この映画で描かれているよりも壮絶な苦痛に耐えている子も多いでしょう。

その辺の現実も含め

見る我々にも覚悟を求めてくる映画です。

 

観る覚悟、生きる覚悟、親になる覚悟

震える舌」は観る者に色々な覚悟を問う映画です。

 

人の人生は儚い、

突然襲ってくる理不尽な試練、

それに耐え生き抜く覚悟はあるのか?

 

◆生きる覚悟はあるか?

 

この「生きる覚悟」を幼い昌子にも問うのですから。

そして昌子の答えは病に打ち勝ったことで証明されています。

なんたる生命力!

 

人の人生は儚く、

幸せは脆い、

でも人の生きる力はものすごく強い。

 

◆親になる覚悟

 

娘・昌子の闘病生活を一緒に支える

父と母を観ていると

「親になる」というのはものすごい覚悟がいるんだな・・と。

独身で子供もいないので語る言葉もないのですが

ただただこの親子に圧倒されました。

両親を大事にしようと思います。

 

◆観る覚悟

最後に、この映画は観る側にも「覚悟」を求めてきます。

ぶっちゃけすごく辛いシーンの連続。

 

でも破傷風は想像の物語の病気ではないのです。

実際に今も破傷風菌は存在していて

感染する可能性もあるんですから。

 

私は無知なので

破傷風はその名は知ってはいましたが

「たいした病気じゃない」と勝手に思い込んでいました。

過去の感染症だし、今は環境衛生面も向上しているし

「自分には関係ない」という意識でした。

 

でも、この映画を観る限り

けっこう身近にある危機だとわかりました。

そもそも感染に気が付きにくいのです。

 

今回「覚悟を問う」他に

この映画で「破傷風」について知ることができてよかったです。

 

印象に残る日本映画です。

 

では、また~☆

 

 

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