どうも~この世の膿こと現代の生きる化膿こと「私です」。
映画の登場人物に本気で「イライラする」ことはない私ですが
今回は「あれ?」という最初の違和感がどんどん「なんだ、コイツ!?」に変わり
「みつまる42才、なんだかこの女にイライラする!」と、
いとうあさこさんのギャク状態
なんか、この主人公の女性(推定40代後半~50代前半)がね
美人でキャリア系なのもわかるし、
いくつになっても色気漏れちゃうのもわかるんですが、
- 独断専行
- 周りの人の忠告を一切きかない
- その行動力に反してめちゃくちゃドジでガサツ
- 常に胸元のガードが緩めの服装
という「ええええ…」ってキャラなのです。
しかも、彼女を心配して忠告した人がみんな死んでいくという・・デス女。
だんだん、だんだん、ふつふつと私にある感情が湧いてきたのです。
何や、この自分勝手でドジな女は!?
私が彼女へのツッコミ感想日記を書くために書いた
前説がこちら(状況を説明)
↓
では、「ロスト・アイズ」の感想本編いきます。
双子の姉の埋葬時が違和感のはじまり
信仰性の視力低下症の姉が1年前に全盲になり、
半年前に会ったきりという双子の姉妹。
主人公である妹のフリアも同じ病です。
フリアの方は視界の端が黒く陰になるものの
まだ視力は失っていません。
全盲の姉はひとり暮らし。
半年ぶりに姉のもとにやってきた目的が
首を吊って亡くなった姉の葬儀と埋葬と遺品整理。
そんでですね、
その埋葬シーン、
姉とお別れをするシーンで、
彼女は棺に向かってこう言ったのです。
「あなたを許すわ」と。
※フランス語なんで字幕の人が誤訳してたらわからんのですが…
私は聞き間違いかと思った。
「ふぁっ!?」何言ってんだこの人(@。@;)
いや、どっちかっつーと、
全盲になった姉を気にもかけず
電話やメールもしないで放置していたことを
後悔とか悔いたり…自分の行動を省みちゃうんじゃないの…
何この人、めっちゃ怖いっ
と、この時違和感が生まれた。
独断専行で他人の忠告は聴かないストロングスタイル!
独断専行、
他人の忠告はいっさい聴かない、
周囲に迷惑をかけても我を通す、
という超ストロングスタイル!!
もう、無敵としか言いようがない。
◆夫の忠告を無視した結果・・・
「姉の自殺を事件だと騒ぎ立てて、捜索するな」
と危険なことにできるだけ関わってほしくないという夫の忠告も
丸っと無視、無視。
その結果…彼女の捜査につき合わされた夫が拉致され殺される。
◆ホテルの雑用係りの老人の忠告を無視した結果・・
姉が恋人らしき男と泊まったホテルに
一緒にいた男の情報を従業員から聞きだそうとするフリア。
唯一男のことを覚えていた雑用係の老人が
「あの男の目は怒りに満ちていた、近寄ってはいけない」
って言ったのに・・・無視、無視。
その結果…駐車場の防犯カメラ映像を借りにいった夫は消え、老人は殺害された。
◆医師の忠告を無視した結果・・・
目の手術後2週間の包帯を巻いての光遮断生活が必要なので
「入院」するように医師に言われた彼女。
旦那の事件のこともあるし
病院の方が医師・看護師もいるし設備も整っているので
慣れない「見えない」生活には入院が安心安全と医師は彼女に忠告。
でも彼女は固くないに「入院」を嫌がり
結局、自宅よりは病院に近いサラの家に帰ることに。
そのため病院から2週間毎日彼女の介助のため看護師が派遣されることに。
わがまますぎるだろう!!
看護師さんひとりで何人の患者をケアしてると思ってんだ!?
その結果…厄介な男を自ら招き入れることに
◆彼女を助けにきた少女の忠告をきかなかった結果・・・
姉サラと交流のあったお隣の少女が
サラを全盲にし、
サラを辱しめ、
サラを殺し、
次にフリアを狙う犯人から
フリアを助けに男の家に忍び込んできてくれた。
でもフリアは少女の話を信じない。
そして彼女が自分の目で真実を確かめた結果…
↓
少女は惨殺され
サラに何が起こったかを
壁一面に貼られたおぞましい写真たちから知る
そして犯人に追われることに
行動が雑で周囲をなぎ倒していくストロングスタイル
あとね、
行動がすべて雑なんですよ。
視力を失った時も
手術後の包帯時期も
普通はその家の造りやモノの配置などと
自分が視力に頼らず暮らすために
感覚つかむまでって慎重になると思うんですよ。
※あくまで「私だったら」&想像の範囲での仮説ですけど
でも彼女は結構なスピードでガーッとモノを触っては
落し、壊し、倒していくスタイル!
そして当然自分も転ぶ(だってヒールだしね)
だからお医者さんも入院すすめたのに・・・と私が思っている間に
彼女は部屋の隅に丸くなって泣きはじめる・・・・「うわぁ」⇐私の心の声
このことで、
今後は慎重になるのかな?
と思ったけど彼女の行動は変わらなかった。
ラストの病院の安置所でも
壁づてに歩き鏡を探すとき
ガーッとびょいんの備品や器具をなぎ倒し
まき散らしていく彼女・・・ストロングスタイル!
終始、「なんでや!?」と私の心を揺さぶってくる女だった
なんでや!?
なんだ、コイツ!?
の連続。
自分を心配し、自分のために動いてくれて
拉致され殺された夫の死から数日で
出会って10日目の自分のお世話をしてくれる看護師に
キスしたり「もっといて」と言ったり・・・
そこもめっちゃ「なんでや!?」ってなった。
でも実際はこういった、どういう方向であれ
人の感情を揺さぶる女性がモテるんでしょうね。
ただ、この女のペースにつき合うの…すっごく疲れる。
というか疲れた…げっそりした私です。
※監督の作品に込めたメッセージは彼女を狙った犯人側にあります
ここについては感想①に書いておきました。