プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

【美しい映画】「赤い靴」バレエシーンは芸術~「赤い靴」とは何の象徴なのか?

赤い靴(字幕版)

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Amazonプライムで観た!!! 

古い映画なのですが圧倒な芸術性の高さに驚きまくりです。

どうも~実は小さい頃バレリーナに憧れていた野性児プロ独女みつまるです。

 

 

もうね、

古ーい昔のフィルム映画を2年もかけて

マーティン・スコセッシ監督がオリジナル・ネガ修復してくれたんだよ~(;;)

 

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見てくれよ!

主演女優 モイラ・シアラー(本物のバレリーナ)の美しさっ

体幹がすごく鍛えられているので

ポーズがどれもどえらく美しく決まるのだ。

 

ホントに色が真っ白のお肌に美しい顔に

バランスのとれた体・・・陶器の人形のようだぜ。

 

 

童話の「赤い靴」をモチーフに

見事にバレエ舞台と映画のストーリーとが組み合わさり素晴らしい仕上がりに!

 

才能ある芸術家として活動していくことと

愛に生き平凡な日常の幸せに満足することの選択で苦悩する彼女。

芸術を愛する者同士として離れられない男と

恋心で愛する男との間で身が裂ける思いをする彼女。

 

その身が裂ける思いがやがて本当に彼女の身を裂くことに(;;)

そんなストーリーです。

 

と先にネタバレ・・・すいません。

私の掘りたい部分は「赤い靴」が何を表しているか?だったもので。

 

では、映画部日記いくわよ。

 

 

映画での「赤い靴」はバレリーナとしての才能と成功の象徴

 

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ものすごーく赤い靴だけ

映画の中でも彩度高めに映し出されるのです。

 

他の色合いは落ち着いてシックなのに

この赤い靴だけひときわ鮮やか!

他の色が沈んでいるのに、この赤い靴だけ前に出てくる感じ。

 

主人公のヴィッキーは良家のお嬢様にして才能あるバレリーナ

彼女がこれまた芸術に人生をかけ情熱に燃えるバレエ団主宰者のボリスに

見出され才能を開花させスターになっていく。

彼女を一躍スターにした作品こそ「赤い靴」なのだ。

 

だから映画の中での「赤い靴」は

  • 彼女の才能と成功
  • 才能を活かし創造することへ湧き上がる情熱

そういったものの象徴なのかなぁと思った。

恋人との生活をとってバレエ団を去った後も

クローゼットの奥にしまい込んだこの赤い靴を

夜にこっそり引き出して抱きしめていたし・・。

 

ボリスの「君はなぜ踊る?」の問いかけに

ヴィッキーは「なぜ生きると?」と返す。

 

ふたりにとってバレエとは、芸術とは生きることなのです。

生きるための全エネルギーを注ぎ込むもの。

 

その才能と情熱と成功はやがて

本当に自分の生を吸い取っていってしまう。

 

 

「不確実な愛に頼るバレリーナにこの先の大成は望めない」

恋愛と芸術の両立は無理だ!

と言い切るボリスとケンカ別れしてしまうヴィッキー(;;)

 

そして1度は愛をとった彼女ですが

やはり踊りたくてふたたびボリスの元にやってきてしまうのです。

「赤い靴」をまた踊るために。

 

 

童話「赤い靴」の赤い靴は何を象徴していたのか?

 

そこで気になったのは

童話「赤い靴」の赤い靴は何を象徴していたのか?

 

赤い靴に心奪われた少女が

教会にも赤い靴を履いていき

ついに赤い靴が脱げなくなって

踊り続ける呪いにかかってしまう。

休むことなく踊り続けることに疲れ

少女は懇願し靴を履いた両足首を斬ってもらい助かる。

 

私が覚えているのはこんな話でした。

 

でも調べてみると貧しく靴も買えない少女が主人公。

靴も履かず足にけがをした彼女を不憫に思い靴屋の女将が赤い靴をくれる。

母を亡くしてしまい、老婆に引き取られるきっかけにもなったのも赤い靴。

老婆のもとで町一番の美人に成長した彼女が

また魅了され買ってしまったのが「踊りの呪い」の赤い靴。

 

彼女が赤い靴を手にして魅了されることで、

彼女に愛情を注いで育ててくれた人は亡くなってしまう。

 

一般には童話の赤い靴は「虚栄心」と捉えられているようです。

でももっと根深く複雑なものなのかも。

 

  • 貧しさから見た「豊かさ」
  • 愛する人達の死を忘れさせてくれる程「心を魅了するもの」
  • 心を捉えて離さない、いずれは心を「支配するもの」
  • 貧しさに耐えても母を奪われたことで「神への不信」

こういった複雑に絡んだ象徴が少女からみた「赤い靴」なのかも。

読む人毎に自分も投影されるので解釈はわかれるんでしょうね。

 

私は小さいころ読んだ時は

「教会に赤い靴を履いていく」という背徳行為の罰で

少女は足を失うことになったと思っていました。

 

今の解釈はまるで違います。

 

 

才能を活かし成功すること平凡な幸せの両立はできない

 

才能ある人が才能を100%活かして

創作活動していくことと

愛する人と平凡な幸せを築いていくことは両立できないらしい。

 

ボリスも断言していたし、

ヴィッキーも結局両方を得ようとして苦悩し自ら命を絶ってしまった。

 

愛する人と平凡な幸せを築いていくことも

才能と全エネルギーを注ぎ込むくらいの創作活動であり

偉業なんだと思う。

 

2つは同時に選べないらしい。

「幸せ」だけど

みんな何かを犠牲にしてきているんだよね。

 

その事は心に留めておこうと思います。

本当にどんな夢も叶うし、自由に好きなことしていいと

いわれたら私の母や父はそれでも私の父・母の道を選んでくれたんだろうか?

 

でも結局は選んだ道で「最高に幸せ」実現しようと動ける人が

生きる才能に優れた生きる天才なんだろうね。

生きる天才になりたーいっ私です。

 

芸術性の高いモノに触れると心がグワングワンします。

 

 

 

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