プロ独女のライフハックブログ

BBA独女みつまるが「今」気になることを追いかけ綴る人生冒険日記

【映画】レッド・サイレン 感想「人間の愚行を神のせいにするな 」己の正義に命を懸けられるか?

レッド・サイレン (字幕版)

このシーン、作中で見ると鳥肌もののかっこよさです。

映画「ホステル」の富裕層のエグイ娯楽と

「レオン」の少女と殺し屋を合わせたような

それでいて渇いた空気感がよりリアルに感じられる映画です。

 

 

今回も見どころ満載!

アウトレイジくらいほぼ全員「悪」なんですが

悪だけが集まるとその中でもまた善悪のコントラストが…

 

  • 世界で起きている紛争
  • 大富豪と武器商人
  • 大富豪が持つ政界、役人との太いパイプ
  • 大富豪たちの残忍な趣味と快楽
  • 大富豪と権力者のゲームでながされる多くの人の血
  • 平和を求めつつ武器を手に取る人びと

 

など色々なリアルな社会の問題も

なぞりながら物語は「少女と殺し屋」を中心に進んでいきます。

 

 

レッド・サイレン (字幕版)

レッド・サイレン (字幕版)

  • メディア: Prime Video
 

 

 

映画「レッド・サイレン」あらすじ

東欧の戦争が終わった頃のパリ

ある日、12歳の少女アリスがアニータ警部補を訊ね警察にやってくる。

 

アニータ警部補が少女に話を聞くと

少女は「私の母がメイドを殺した」といい

1枚のDVDを差し出してきた。

 

DVDを確認したアニータは絶句

そこにはメイドを椅子に縛りつけ

残虐な拷問の末に殺される様子が映像で記録されていた。

響き渡る絶叫にチェーンソーの音…

 

アニータは少女を保護し、事件を捜査しだそうとするのだが

一緒に映像を確認した上司はアニータを止める。

「我々では手が出せない相手だ」と。

 

メイドを惨殺したアリスの母エバ

政界や役人に太いパイプを持つ大富豪で

200以上の会社をもち会社のいくつかは武器を取り扱っており

闇の組織とも深い関係にある人物だった。

 

母親エバが警察署にアリスを迎えに来ると

危険を察知したアリスは逃亡をはかり

母が仕向けた殺し屋に追われる最中ヒューゴーに出会う。

 

傭兵組織「自由の鐘」の一員で

紛争地域で活動をしてけいた戦闘のプロヒューゴー

彼は殺し屋に追われる少女アリスを

無事離れて暮らす彼女の父親の元に届けることを決意する。

 

父親のいるポルトガルに先回りしたエバ

大佐と傭兵を使いアリスを捕まえる準備に取り掛かる

 

殺し屋vs殺し屋

傭兵vs傭兵

激しい銃撃戦の中

ヒューゴーはアリスを無事父親の元に届け

彼女を狙う母から救い出せるのか?!

 

少女を守る殺し屋ヒューゴー

レッド・サイレン (字幕版)

ヒューゴーがめちゃくちゃかっこいい!

 

彼はかつて傭兵組織「自由の鐘」の一員として

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争に参加

戦闘中に非武装の少年を撃ち殺してしまい

それ以来その罪の意識に縛られてた。

 

もともとは

裕福な家の出で世の中をよくするために

組織に参加したのに…

現実はその手をどんどん血で黒く染めていった。

 

だからこそ、銃を手にした男たちに追われる

なんの武器も持たない無力な少女を守ろうと決めたのだろう。

少年への懺悔なのかもしれない。

 

んで、この男

めちゃくちゃデキる戦士なんですよ!

状況把握⇒そこからの戦略⇒戦闘の腕前

どれもが敵を上回っております。

 

大佐が向けてきた部下たちも

つい最近まで戦地で闘っていた兵士たちばかりなのに

ヒューゴーがひとりで銃撃戦を制してしまいます。

※正確にはアニータもほんのちょっと加勢

 

サングラスをして任務時は無感情に見えて

サングラスをとりアリスと話すときは

とっても優しい目をしている…惚れてまうやろ~!!

 

最後の最後まで男前でかっこいいです。

 

悪魔のような母エバ

この映画はね、大富豪にして拷問殺人趣味の母エバ

この悪魔のような女の存在感が

観る者にリアルな恐怖を与えおります。

 

もう凄いピッタリなんですよ、映像のエバが!

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レッド・サイレン (字幕版)より

 

この女がとんでもないんですよ。

倫理観ゼロの人間の怖さを存分に発揮している。

自分が拷問の末殺した人間の映像を見ながらセック〇する趣味の持主

「殺人本能は一部の選ばれた人間の証」みたいな思想で生きている化け物。

 

私は誤解してたんですけど

エバはアリスを殺すために連れ戻そうとしているのではなく

本当に大事に思っているようです。

 

でもその感覚は母が子の幸せを想う愛情とは違い

「アリスは自分の血肉を分けたこの世で唯一の存在で

 私の分身であり、私の後を継ぐ存在」だからなのです。

 

たぶん、自分の血肉が永遠にこの世を牛耳ることが

彼女の真意でしょうね(--;)

 

やっぱり、めっちゃ怖い!

 

悪魔と人間のハーフ:アリス12才

この映画の中で唯一穢れなき存在ともいえる。

実の母の殺人を警察に告発する勇気(;;)

 

殺されたメイドもアリスと遠くに暮らす父の

連絡に協力してくれてた人物なので

より責任を感じているせいでもあるけど。

 

12才という年齢も

アリスの美少女っぷりも

ヒューゴーと並んだ姿も

この映画の芸術性を高めている。

 

ホントに悪魔と人間のハーフなのに天使なのよ。

 

あなたは己の正義に命を懸けられるか?

この映画が見る者に問いかけてくるのが

「あなたは己の正義に命を懸けられるか?」

これだと思う。

 

なんでアニータがポルトガルの銃撃戦にいたのか?

彼女の戦闘力では…彼女がいなくても成立したのでは…

と疑問に思ていたんですが

 

RED SIREN

彼女もまたヒューゴーと同じくらい

「己の正義」に命を懸けている人物だと気が付いた。

 

この世界は地獄?人間の愚行を神のせいにするな

これは紛争地域で戦闘中に

敵の少年武装兵をライフルで撃つ決心がつかない

ヒューゴーが「神がいるのにこの世は地獄だ」と嘆いた時

先輩傭兵が彼にいった言葉。

 

「人間の愚行を神のせいにするな」

 

やらなければ、やられる

神のせいにして嘆く前に、目の前の現実に向かえと。

 

先輩、厳しい…

 

独りでいることを好むアリスの言葉

将来の夢が宇宙飛行士のアリス

その理由は宇宙ではひとりで地球を眺めていられるから。

 

ひとりは寂しいけど

その寂しさにももう慣れた。

慣れた今は独りがいいのだという。

 

「人といるよりいい 人が触るとモノが腐る 人はバイ菌よ」

※たぶんエバのせいです

 

でも…エバだけではなく

人間の長年にわたる愚行に向けての言葉かも

私もばい菌のひとりだ。

 

ホテルでの激しい銃撃戦

敵の兵士に「ここは戦地だ」と言わしめた

激しい銃撃戦をお見逃しなく!

 

銃撃の音だけが響く

暗闇の中での銃撃戦は

ハリウッドの派手なアクション映画よりも

よりリアルで怖いです。

 

武器も破壊力の強い

どでかい銃ばかり…

 

映像的にはめっちゃ渇いたシーンなんですよ。

だから余計に銃弾で舞う塵がリアルに感じちゃうんです。

感覚が画面の中の銃撃戦に観る者を引き込むんです(><)

 

それぞれのラスト

これは是非自分の目でみて味わって判断してほしい。

あなたはどう思いますか?

 

彼らが迎えたラストと

今後がある人は誰なのか?

 

BBAは最後の最後に「神はいるじゃん」と思ったよ。

 

では、また~☆

 

 

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