日本の浪曲、仏教の声明に近い歌い方で
大自然と共鳴する不思議な響きを持つ「喉歌」の世界へちょっと寄り道
「喉歌」とはざっくり云うと、
倍音声明が大人数で多彩な音の響きにより「音の密度」を高め
豊穣な倍音空間を創るのと同じことを「ひとりで成す発声法」なのです。
この「倍音声明」空間を
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ひとりで! そんな歌唱法があるのかってとあるんです。
喉歌の響きとは
浪曲のような低い濁声で唸りながら、その上にのる特定の倍音を強めていく
そんなことができちゃう 不思議な響きなのです。
舌や口唇の形を変えていくことで
強める倍音を変えていくことができるので
メロディーをつくり出すことも出来るってばよ!! (謎は深まるばかり)
喉歌の実例
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【モンゴルのホーミー】
モンゴルの伝統的歌唱法で
ひとりの歌手が高さが異なる2つの音を同時に表現する
一つの音(基音)の高さは低く一定で(------→)
もう一つの音(倍音)の高さは甲高く(~~~~~~~→)
時間と共にその高さが変化することでメロディーが生み出されるんですって♪
【トゥバ共和国のホーメイ】
もともとの声に含まれる倍音の高音部を
声帯の力で意識的に強調させて口笛に似た音を出す。
そして舌や口腔を動かし美しい倍音を響かせる、っていうじゃない~♪
なんか凄いんで、『トゥバの喉歌』ってドキュメンタリー映画もあるみたい。
こっちは書籍っす(⇓)
【喉歌の脅威の力が垣間見れる映画】
ゲオルギイ・グルジェフの伝記映画
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こちらの冒頭シーンに少年時代にグルジェフが見たという
喉歌が自然を動かす驚異の場面が描かれているそうよ!(是非、見たいわっ)
原作も読みたいね(^^)
【喉歌は自然と人を繋ぎ、作用する響き】
ここで重要なのは実際に少年時代のグルジェフが目にしたというように
”現象に作用する、現象をつくり出す”
そんな力を持つ「音の響き、声の響き」を
自然と共に生きる人々は知っていたのです。
ってことはですよ、
日本の縄文時代の人々も自然と共に
なんなら自然の一部として調和して生きていたようなので
喉声に近い、もしくはもっと力の強い「音の響き」を知ってた可能性大!
ってわけですよね。ワクワクしてきたぞ
ということで次回からはまた古代日本の音の智恵に戻るのさ。
(つづく)