私は気が付いた、合気道を理解するには開祖・植芝盛平の神道にも通じる天人合一の教えに学び、更に塩田剛三氏が解説してくれている実技・解説を理解する必要があると。
カタカムナ+古事記の解読の途中ですが、「潜象の力×現象の力」がこの世界を創っていて、人間は小宇宙だとするならば意識と同じくらい「肉体」にも潜象界の力を覚醒させる鍵(設定+発動スイッチ)があるんじゃないか!?と探究中。
そんな私の前に運命的に現れたのが合気道の祖・植芝盛平氏に関するこちらの1冊だったのです。
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盛平氏が「産巣日神(産霊)」の力に触れ、合気道の根源に「むすび」を置いた。
そんな彼が見せる合気の技は あの塩田剛三をも驚かせるものだったそうです。
盛平がその身体(身心)を使い、実際に塩田剛三らが見守る中で陸軍の軍人6名が盛平めがけ一斉に銃を撃つ実演でみせた驚くべき現象!
銃弾が発せられた、次の瞬間には→盛平は25mの距離を移動し、既に軍人の一人を投げ飛ばしていたという。これが「むすび」により生み出される合気の技なんだそうです。
また、太極拳の秘術・凌空頸のように「己と相手との強いむすび」により、物理的な接触なしに相手の状態を知り、相手を意のままに操る(相手に作用を及ぼす)ことができる、これも「気のむすび」の技の一種ですよね。
「天地人合一のむすび」や「人と人の気むすび」のどちらも盛平がいう「山彦の道」に通じており、大事なことは『むすびの中で”響き”を感じること』だという。
更に盛平氏が説く「むすび合気」の合気道は、その「むすびの中の響きを感じ自然と技が生成される」ものであり、
と彼は語っている。
武道・武術というと「技の習得」に意識が向いてしまう。
その技とは多くの人にとっては「実の技法」のことだろう。
しかし合気道の真髄は「天人合一」による「むすび」の力の解放であり、
- 虚のむすび
- 感覚のむすび
- 呼吸のむすび
を得ることから合気の道は始まるのです。
”意識レベルで相手(己と天・地・人)との「むすび」を確立する”
これが合気の根源なのです。
この「むすび」を確立するためには「三元の気のむすび」が必要だというのです。
とはいえ、実際に「むすび合気」により自然発生する技がどんなものか?見たくなりますよね。実は最近youtubeで塩田剛三氏が実演・解説している動画を見たのです。
彼は人体構造+力学的な面から合気の技を海外の弟子たちに解説してました。
これは塩田氏が「実の技法」に専科したわけではなく、彼は植芝盛平が説く「武産合気」の真髄をよく理解していた人物でありながらも、覚醒前の人たちでも合気を理解しやすい様に合気の技を継承していく為に研究した結果だと思います。
塩田剛三氏は「絶対に負けない、どんな相手にも勝つ技は何か」と問われ「それは相手と仲良くなることだ」と言ったという有名な話がありますから。
植芝盛平が説く「合気道」の技とは、神道に通じる人間が身心を使って行う「祓い・禊」の秘術というのが本質なのです。塩田氏はこの点を十分に理解していたんだと思われます。
塩田氏の実演を見ることで「むすびの呼吸」や「舞うように相手を祓う動き」に接することができます。合気は虚→実を「むすぶ」道なのです。
(つづく)