※TOYOTAのみなさん怒らずに「グランド・ツアー3」の#14観てね
フォード車のモンデオが生産終了ということで「GT3#14」は
フォード史の特番です。
◆フォードの歴史がよくわかるGT3#14はこちら
※このリチャードが壊しているのはTOYOTA車です(;;)
でも、そこには英国人やフォードの悔しさもあるので寛大な心で本編を見てください
今回、1960年代後半からの「フォード×英国」の歴史を見たのですが
フォードの販売戦略が凄いんですよ!
なぜ、車がステイタスシンボルになったのか?
この私の長年の疑問の答えが、ここにあったのです。
フォードの仕掛けた販売戦略だったんです!
というコトで今回は「フォードの販売戦略とフォード車」に
注目しながら私なりの「ここ見て!」ポイントを書いていきます。
1960年代後半英国中を席巻したフォード・コルチナ
※グランド・ツアー3#14より
フォードのコルチナは1960年代後半から
イギリス中を席巻した歴史に残る車です。
ジェレミーの父も
メイの父も
フォードのコルチナ乗ってたんだって。
ファミリーカーとしての「コルチナ」と
「コルチナ」の性能と名を世に知らしめるために
造られた「ロータスコルチナ」があるよ!
⇓
Team Lotus ロータス コルチナ #71 ジム クラーク スロットカー 1/32
ロータスコルチナはレースカーで
数々のレースで勝ちその名を世に広めたんだよ。
トップスピードは230km/h!
AUTOart 1/18 フォード コルチナ MK I ラリー '64 サファリラリー #3 完成品
サーキットでもラリーでも大活躍のコルチナ!
当時は車を売るために
レースに勝って車の性能と走りを
世界にアピールする販売戦略が一般的だったのさ。
しかし、フォードは更に
英国の税制と国民心理を利用した戦略を仕掛けるのです。
これがものすごく見事なんです!
英国税制×国民の階級意識を利用したフォードの販売戦略
このフォードの販売戦略ホントにすごい!
乗ってる車=ステイタス
という意識を人々に植え付けた最高の戦略がここに。
◆1960年代後半の英国税制をうまく活用
当時の英国では
年収3000ポンド以上あると
その41%を税金として徴収していた(@。@;)
⇓
そこで企業は
従業員の給料を減らし、
かわりにその穴埋めとして車を与えることにした。
車は課税されなかったからです。
↑
フォードはここに目をつけ、
あらゆる階級向けに車種を増やしたんです。
◆フォードが仕掛けた各階級向けの車種
フォードが仕掛けた各階級向けの車種
これがすごく単純明快でわかりやすい!
- 平社員向け⇒コルチナ ベースモデル
- 課長クラス向け⇒コルチナL
- 部長クラス向け⇒コツチナXL
- 役員クラス向け⇒コルチナGT
フォードは広告会社やメディアと組んで
国民の階級意識を変え、
「車種がステイタスを示す」ようになったのです★(ここ重要)
天才か!?
ちなみにジェレミーの父は
成功者の証=コルチナ1600Eに乗ってたそうだよ。
フォードの4ドアに英国中が夢中だった
こうしてコルチナは英国に根付いたのです。
フォードの戦略が素晴らしいのは
彼らが「階級意識を煽った」のは
大人世代だけではなく、
当時の子供達に心にもしっかり
フォード車=栄光という意識を植え付けたこと。
当時英国の貧しい地域に暮らしていたという
リチャードは父が買った車をみて
非常にショックを受けたそうです。
※GT3#14より
子供ながらに我が家の車をみて
敗北感や悔しさを感じていたそうです。
子供のころのこうした強いショックは
子供の心を大きく歪めるとリチャードは話します。
フォード・コルチナは1982年に生産終了となりますが
今もジェレミー世代の心に強く刻まれているようです。
フォードの次の戦略に続く・・・
(まだまだ続くのだよ、次回お楽しみに~★)