Amazonプライムビデオの経済ドキュメンタリー番組
「ジャイアント・ビースト」にハマっている。
めっちゃ経済の闇に攻めた内容でありながら、面白いのだ。
第3回目にして急に「ゴムの話」という予想外の話題に!
私はバカなので全然気づきもしなかったのですが
今「世界から天然ゴムが消えかけている」のです(;;)
ただそうは聞いても
「天然ゴムが?・・
でも世の中合成ゴムあるしなぁ・・
でも資源が1つ消えるのは大事かぁ・・・」
と、すっとぼけた思考が私の脳内で流れておりました。
ところが、天然ゴムが消滅すると
とんでもないレベルの経済危機を引き起こすと知る(><)
そして天然ゴムの危機の裏にある
大きな闇がこれまで見てきた
これらの食糧危機ドキュメンタリーと重なったのです!
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「あいつらか・・」またしても、あいつらか・・・
今の経済の歪みの発生源もわかる
ジャイアント・ビースト第3話はこちら
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今回もなかなかエグイ攻めの姿勢を見せてくれています。
40分程の番組ですが、詰め込まれている情報量は凄まじいよ。
では、見どころφ(..)メモメモをどうぞ
天然ゴムは世界の交通・物流を支えている
私はアホなので「天然ゴムの消滅」が何を意味するか?
まるでわかっていなかった・・・
私の小さな脳内の貧弱な知識による勝手な想像では
世の中の「タイヤ」のほとんどは合成ゴムだと・・・
ところが
「石油からつくる合成ゴムは熱や摩耗に弱く、経年劣化しやすい」
※ここまでは何となく想像の範囲以内でした
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カルのナレーションはこう続けたのです。
「飛行機のタイヤに使ったら着地時に火を噴くだろう」
天然ゴムのタイヤでないと超距離トラックなども耐えられないという・・・
私が思っていたよりも
天然ゴムと合成ゴムの質の差が激しい!!
機能面でも差が激しい…
グローバル経済の人とも物の流れを支えているのが天然ゴムだったなんて!
グローバル経済の物理的な面の基礎を支えてるのが天然ゴムだったなんて!
言われてみれば、その通りなのですが
「ゴム」というものを今までまったく意識してこなかったし
どっちかというと「どうでもいい存在」でした。
とんでもなく重要じゃないのっ
天然ゴムの市場規模と需要
※ジャイアント・ビースト#3より
天然ゴムの重要性がわかったところで
ではどれほどの規模で取引されているのか?
というと・・
- 世界経済での天然ゴムは総額260億
- 年間の天然ゴムの需要は1300万トン
※ジャイアント・ビースト#3より
物流や交通の他に
こういったモータースポーツに置いても
天然ゴムのタイヤはなくてはならない存在になっています。
モンスター・ジャムは激しさを楽しむ
モンスタートラックの競技でファンも多いんだよ。
このタイヤ1つで3000ドル!
天然ゴム消滅の危機①葉枯病の脅威
天然ゴムが採れる木は「パラゴムノキ」というのですが
なんと、この木!
単一クローン性の木なんですって
(単一の細胞からクローンをつくること)
全ての木が同じ遺伝子構造をもつため
同じ病気にかかりやすいのです。
この木は病気になったけど
こっちの木は大丈夫だった…ってことにならず
病気の木が1本でたら園内の木すべてに病気が蔓延ってことも。
それが菌が起こす葉枯病なら・・・
葉枯病にかかり落ちた穴だらけの葉を観察すると
胞子を噴出した時にその勢いで葉に穴が開いたとわかる。
菌は葉を苗床に胞子爆弾を仕込み
4週間のうちに胞子を爆発的に放出する。
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ということは「葉枯病かも?」という落ち葉を発見してから
ゴム園の全滅まで時間が短いのだ(;;)
しかも・・・治療法は無いのです。
天然ゴムの生産拠点はブラジルからアジアへ
1920年代、今から100年前
天然ゴムの90%はブラジルが供給していた。
フォード社などがタイヤ用にプランテーションで
ゴム農園をブラジルにつくったのだ。
フォード社の投資額は2000万ドル(現在の価値で2億8000万ドル)
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ところが
1930年代に葉枯病が発生
病気の伝染は速く、瞬く間に南米のゴムの木は全滅した。
※フィード社はゴム園をブラジル政府に売却
※ジャイアント・ビースト#3より
ブラジルの天然ゴムの生産シェアは90%から
現在では0.001%までに減少した。
現在の天然ゴム生産の拠点はアジアなのです!
アジアで葉枯病が起きたら世界経済も危ない(><)
現在、南米から東南アジアへの直行便はほぼない。
葉枯病を防ぐため、必ずどこかを経由する。
経済の外部性が人を鈍感にさせる~天然ゴム消滅の危機
カルが飛行機の墓場で会った
「もし天然ゴムが採れなくなったら・・
現在の機能は全て失われて経済は壊滅する」
という。
天然ゴムが消滅したら
人々は120年~130年前の生活に逆戻りするしかないようです。
物流や移動に牛や馬を使う生活に
ガソリン要らなくなるなぁ・・
陸運と空運がダメになるのかぁ
海運は残っても港から内陸に運ぶ手段が・・・
経済がグチャグチャに。
博士曰く
専門家や学者がいくら
「天然ゴムに関わる危機」を叫んでも
みんな聞く耳を持たなかったツケだという。
問題が起きてからじゃないと
誰も動かないと。
経済の外部性が人を鈍感にさせ、
人々が受け身でいることを選んだツケだという。
世界経済・産業が大きな分業体制であるため
遠くで起きている問題が自分に及ぼす影響に
とても鈍感になっているという。
ズキッ(思い当たるところだらけや!)
でも、今起きている天然ゴム危機は葉枯病だけじゃないのです。
なんから葉枯病は脅威であって
実際に今、天然ゴムを消滅の危機に陥れているのは
「ある人達」に原因があるんです。
では、②でさらに深掘りしていきましょう。
またね~