グローバル経済の闇に攻め込むドキュメンタリーなのですが
その攻めの姿勢は第5話でも衰えません!
今回は「偽物が経済に及ぼす影響」を色々な角度で追っていく
もうね、「マジかよ!?」って情報がたくさん出てくるので
全然飽きないし、興奮と感動(?)しまくりの私です。
刑事・犯罪ドラマよりも断然こっちの方がスリルあるよ。
実際に番組のインタビューに登場する人物たちも
かなりビッグよ。
ジャイアント・ビーストをまだ観ていない方は
是非第1話から見て欲しいっす。
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第1話:マネーロンダリングの手引き
第2話:金持ちはイヤな奴?
第3話:ゴムのお話
第4話:人工知能(AI)が作る未来
そして更に面白さを増す第5話がこちら
1話40分程の番組なのですが
詰め込まれている情報量が非常に多い。
映画を見る時も、本を読む時も
φ(..)メモメモをとるようにしているのですが
ジャイアント・ビーストは1話40分で
映画4本分くらいメモしております。
今回は偽物の中でも「偽札」について
私が驚いたことを書いておきたいと思います。
世界に溢れる多くの偽物と経済の関係をカル・ペンが追う
まずは第5話の主旨の説明を
番組ホストのカル・ペンが
- 市場に溢れるブランドのコピー品
- 偽物、複製品、模倣品
- 偽札
- 香港(世界の偽物市場の25%を占める)
- ファッション業界
- 映画業界
など様々な角度から関係者に会い話を聞きます。
偽物が経済や国を脅かすだけではなく、
発展もさせている部分にまで迫る。
偽造品は数十億ドル規模の巨大マーケット!
今回の偽物を追う中でのポイント☆
「偽造者が力を持てる理由は、
その驚くべき精巧さにある」
偽札と闘う米国シークレット・サービス
経済に及ぼす影響の大きな「偽物」と言って
まず思いつくのは何ですか?
カル・ペンは「偽札」事情について知るために
ワシントンD.Cのシークレット・サービスを訪れた。
◆ワシントンD.Cのシークレットサービス内へ
シークレット・サービスってそんなに気軽に入れるの!?
ドラマではなく本物!
本物のシークレット・サービス施設内と
本物の特別捜査官に軽く興奮気味の私です。
シークレット・サービスというと
政府要人の警護のイメージですが
その創設には偽札捜査と深いかかわりがあったのです。
◆1865年シークレットサービス設立
それがシークレット・サービスなのです。
当時、流通貨幣の3分の1以上が偽造だった。
この事態を何とかするためにリンカーンはこの組織をつくり
この組織設立の書類にサインしたその後・・
フォード劇場で暗殺されたのです。
※リンカーン暗殺についてはもっと大きな闇話があるので調べてみてね~
◆1860年代の驚きの米国紙幣事情
当時の紙幣は
額面もデザインも銀行次第で、
発行銀行ごとに異なる紙幣が流通。
つまり流通している紙幣の種類が非常に多かったのです。
種類が多いので偽札を紛れ込ませるのなんて簡単!
偽札造りが簡単なため
国内に偽札が大量に溢れ
過剰供給からインフレを招いた。
そこで政府は偽造防止に力を注ぐようになり
1865年に設立されたシークレット・サービスは今でも
年間約250万枚の偽造紙幣を発見している。
偽札がもつ脅威:インフレによる国の混乱
私は「偽札」とは
安い原価で高い価値を手にいれる手っ取り早い方法として
犯罪組織が使う手なんだろう・・・くらいに思っていました。
でも、、、、
実は偽札とはもっと恐ろしい目的を持っていたのです。
ある国を混乱させ、破壊させるなら
武器よりも「偽札をばらまく」ことの方が効果がある
と、いうのです!
偽札を大量に流し、インフレをおこして
国家を混乱・崩壊させる目的で使われることもある。
かつてのユーゴスラビアの連邦崩壊や
ナチスが偽ポンド札を作っていたことも
偽札⇒インフラ⇒国の混乱が狙い。
ここはさらに興味深い話と繋がるので
次回「インドで何が起こったか?」で
また話を深く掘って生きましょう。
では、また~☆